私が就活していた時期は、コロナ真っ盛りの時期だった。
一次選考などはオンラインで行う企業が多かった。
そんな中で、今でもあれは夢だったのかと思う出来事について。
大学4年になり大学の授業もほとんどないなか、私は家でオンラインの選考を受けていた。
オンラインの面接も対面とは違った難しさもあったが、少しずつ慣れてきた頃だった。
とある企業の面接では、男性社員との1対1の個人面接だった。
モニター越しの面接担当者は40才過ぎの何か小汚いスーツに清潔感のない顔や髪の中年男性でこの人と部屋で2人でいたとしたら何かこわいなって感じの人だったが、オンラインで面接ならまだいい方かなとおもっていた。
面接が始まり、はじめは志望動機や学生時代のことなど普通の質問だった。
相手の見た目は別として、普通に応対を続けていた。
しばらくすると、男性は何の繋がりもなく
「彼氏はいますか?」
と聞いてきた。
私は驚きながらも何か意図があるのかと思い
「はい。います。」
と答えると
「付きあってどれくらい?」
「デートでどこ行くの?」
などと聞いてきた。
面接という状況下で私は正直に答えるしかなかった。
すると男性は、
「一人暮らしだよね。部屋を綺麗にしているか見たいからちょっとカメラを部屋に向けてくれる?」
私はタブレットを持って男性の指示されるままに部屋を移した。
今話している部屋、隣の窓際の部屋、クローゼットなど。
オンライン面接では部屋が偶然見えてしまう場合もあるので部屋は常に片付けておいてそこは問題なかった。
すると男性は
「クローゼットにあるその服ちょっとダサいね。コーディネートを勉強してもっとカジュアルにしたら彼氏からうけるよ。」
「台所があんまり整頓されてないね。それにパスタとかすぐに作れるものばかり食べてるでしょ?」
などの話に入っていったり。
そして、カメラをまた私の方に向けると男性は
「さっきから気になってたんだけどさ、おっぱい大きいよね。ちょっとスーツのジャケット脱いでよ。」
私は嫌だったが、面接では逆らえずジャケットを脱いだ。
男性は私のブラウス姿を見て薄笑いをしながら
「ちょっと、胸の下を手で押さえてみて。」
私は不審に思いながらも胸の下を手で押さえ、ブラウスの胸の形が見えてきた。
「いいねぇ!いつも彼氏にそのおっぱい揉まれてるの?」
とか
「最近いつエッチした?」
男性の質問はエスカレートしていった。
私は怖くなって、オンライン面接を強制ログアウトした。
私は放心状態になりしばらく動けずにいると、メールが来て
「面接中、勝手に退出するなんて失礼にも程があるよ。社会人失格だな!」
と書かれていた。
-END-
『ソル(26歳・♀)』さんからの投稿です
ありがとうございます。
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