丘の上にある廃墟の建物。
元は動物愛護センターだった建物で、動物を収容するための檻も残っている。
愛護センターの移転で、ここの檻に収容される動物も来なくなるはずだったが・・。
今も雌犬のような呻き声がここの廃墟から聞こえることがあり、住民は殺処分された犬の怨念だと恐れていた。
・・・
当時俺は10才で、年の離れた姉貴は16才の高校2年生だった。
姉は色白の一重瞼で細い顔、真っ直ぐな黒髪の綺麗な女だった。
細い体に反して胸は大きく、薄着になると服の膨らみが目立っていた。
綺麗で気立ての良い素敵なお姉さんだと評判だった。
夏休みのある日、近所の子供や家族が集まって海に行くことになった。
両親は仕事だったため、姉が保護者として来ることになった。
しっかり者の姉が来ることに安心していた俺だったが、それが悲劇の始まりだった。
海に着くと、みな水着に着替えた。
近所のママとかは着替えずに見ているだけの人もいたが、姉は子供達と遊ぶためか水着に着替えていた。
姉はビキニの水着を着て、綺麗な顔といい最高に眩しい姿だった。
姉は胸が大きめのため、上下が別々になった水着でないと身につけにくいのだった。
姉は胸の膨らみや谷間が目立ち割と際どい格好だったが、一緒に遊ぶ子供達は大部分がまだ低学年で、別に何か困ることはないはずだった。
俺は友達と海の中で友達と一緒に泳ぎ、姉は浅瀬で小さな女の子たちと一緒に遊んでいた。
夏の太陽と海の眩い景色、楽しい時間だけがそこにあるはずだった。
しばらくすると、
「きゃあ!」
と女の子の叫び声が聞こえ、慌ててそちらを向くと俺の姉が海から体を隠すように走って更衣室に入って行った。
姉の後ろ姿はビキニが外れたのか上半身裸だった。
何があったのか?ビキニが急に外れたのか?
だがそれにしては姉や周りの様子が変だ。
そしてしばらくすると、水着ではなく服を着た姉が戻ってきたが姉はずっと泣いていた。
姉のこんな姿は見たことなかった。
他の保護者も含めて姉から話を聞いてみると
『姉が浅瀬で女の子たちと遊んでいたら、後ろから誰かがビキニの留め具を外した。
急なことで姉は体を隠すこともできず、その場にいた何人かに胸を見られてしまった。』
保護者の大部分は心配そうに話を聞いていたが、ただ1人の母親は何か不貞腐れたような顔をしたり、ときどきニヤニヤしたり様子がおかしかった。
咄嗟のことで誰がやったのか姉は見てないらしい。
そのあと姉はもうここにいたくないらしいので、俺と一緒に帰った。
帰りの電車の中でも姉は塞ぎ込んだままだったが、もうすぐ家に着く頃になると
「今日のこと、お父さんやお母さんには言わないでね。」
「え?なんで?」
親に言って抗議してもらうしかないと思っていた俺だったが、
「私が海で水着を脱がされたことを知ったら親は何するか分からないし、私も怒られるかもしれない。」
普段冷静で明るい姉が心配そうに暗い顔をしていた。
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同時に、姉にこんなことをした奴のことが許せなかった。
それから数日後、あのときニヤニヤしていた母親の息子である2人の男の子たちを人目のつかないところに呼んで聞いてみた。
男の子たちは2人とも俺より年下であり、悟ったように観念したようについてきた。
「僕たちが悪戯でやった。ごめんなさい。」
と素直に頭を下げたが、一方で何才も年上のお姉さんの上半身をポロリさせるなんて子供の考える悪戯にしては大胆過ぎると思った。
「それ以外に何か隠していることないのか?」
と聞いてみると、1人は黙っていたがもう1人が暴露した。
「男の子たちの母親が息子たちに姉のビキニを外せと指示したという。母親は姉の美貌や若さ、さらに子供に馴染むコミュ力から疎ましく思っていた。『子供がしたならバレにくいし、まだ許される。だからやってきて!こんなこと今しかできないよ!あんたたちも本当はお姉さんのことエッチな面でも興味あるでしょ?』と言われて、つい出来心でやってしまったと。」
兄弟ともに罪悪感からかブルブル震えて泣いていた。
「大丈夫だ。お前たちが悪いんじゃない。話してくれてありがとな!」
兄弟たちは何度も俺に頭を下げていた。
結局黒幕が分かった俺だったが、姉が言うように親を通してあの子たちの親を問い詰める訳にはいかない。
どうしたらよいものだろうか。
そんななか、大胆な復讐法を思いついてしまった。
数日後、俺と同級生の友達数人を俺の部屋に呼んでカーテンを閉めた。
「なあなぁ、これからさぁ・・」
-END-
『ブンツ(40歳・♂)』さんからの投稿です
ありがとうございます。
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