子供の頃、親や先生に
「知らない人についていっちゃダメよ。」
と言われたことがあるだろうが、その中でも印象的だった出来事。
俺が小学3年生のときの話。
開校記念日に友達と、電車の博物館に行くことにした。
私鉄や地下鉄を乗り継いで、大好きな電車の博物館に来た。
小さい頃から何回も来た博物館だったが、友達と来るのは初めてだった。
友達はそれほど鉄道ファンでもなかったが、電車の展示や運転シミュレータ、都会を走る沢山の電車の模型ジオラマなど、楽しみの多い博物館に友達も喜んでいた。
博物館の中で友達と昼食をとり、午後も博物館見学を楽しんでいた。
午後の模型ジオラマのプログラム(オペレーターが電車を動かしながら解説をするショー)が3時頃から始まり、俺たちは20分くらい前から場所取りをしていた。
このジオラマには観客席にも電車を動かすためのボタンがあり、プログラムの後半では、観客がボタンを押して模型の電車を動かすことができる。
ただし動かす電車には限りがあるため、プログラムの始まる前から場所取りは必須だった。
当然、人気のある車両から埋まっていく。
俺と友達はかっこいいなと思っていた電車のボタンのある席に座ろうとしたが座れず、他の場所もほぼ埋まろうとしていた。
あと1席しか取れそうになく、俺と友達で代わりばんこにしようかなとか思っていた。
そして俺が場所をとったが、友達は取れなかった。
俺は、2人で一緒にやろうと言おうとすると
「ここ、よかったらいいよ。」
と声がして相手をみると、中学生くらいの私服の女の子が場所を譲ってくれた。
「あっ、ありがと。」
女の子は俺たちの後ろのボタンのない席に座り、俺たちは2人とも電車のボタンのある席に座ることができた。
女の子を見ると、僕たちより年上のお姉さんって感じだったが、口を開けてぼーっとしていたり、独り言を言ったり何か変わった感じの子だった。
今思えば知的障害か何かの女の子だったと思うが、当時は障害者といえば特殊な外見だったり、奇声をあげたりする人くらいの認識で、その女の子がそうとは思っていなかった。
そのあとはプログラムが始まり、女性オペレーターが電車を一つずつ動かしながら、何線を走っているどんな電車かなどの解説をしていた。
そして一通り解説が終わると、観客が電車を動かす時間になる。
動かすと言っても、自分の選んだ模型の電車が駅に着いて停まったとき観客席のボタンを押すと走り出すだけで、加減速などの操縦はできないが少しでも運転気分を味わうことができて十分だった。
そしてプログラムが終わり、電車を動かした子供達は嬉しそうに会場をあとにする。
俺たちは、女の子にお礼を伝えるとともに一緒に博物館を回ることにした。
名前は聞かなかったが、女の子は中学2年生で、俺たちの住んでいるところとは途中の乗換駅を挟んで反対方向に家があるようだった。
女の子は俺たちよりもだいぶ背が高く、背は大人の女性くらいだった。
丸い顔に、後ろで一本結びにした髪、服装は割と地味だった。
胸が膨らんでいて大人に近づいている感じだった。
顔は普通くらいでブスではないが、口が開いていて姿勢もやや崩れた感じがして普通の中学生とだいぶ違う雰囲気だった。
俺たちは博物館を回りながら女の子と仲良くなった。
まだ恋愛などの概念がなかった頃だが、女の子と友達になり、また会いたいなどの話をしていた。
博物館を出た後も俺たちは女の子と一緒にいた。
女の子はゆったりとした感じの抑揚のない話し方だったが、俺たち子供と精神年齢が近いせいか波長があっていた。
博物館の最寄り駅から電車に乗り帰っていくが、女の子に俺たちの住んでいる街に来ないか誘い、女の子も承諾して俺たちのところまでの切符を買っていた。
駅から電車に乗り、途中の乗換駅でも女の子は反対方向の俺たちの方向についてきた。
そして終点まで来て、次の電車に乗り換えても女の子はついてくる。
誘ったのは俺たちだが、女の子がどこかの時点で帰っていくかと思ったのと、どこまでもついてくることに違和感を感じはじめていた。
そしていよいよ俺たちの住む最寄り駅へ。
慣れ親しんだ場所に知らない人を連れてくる俺たち。
そして駅を降りて、まずは俺の家の前まで来た。
俺の家の前では、母や妹とその友達が何人かで遊んでいた。
俺と友達を見て一瞬笑顔になる母と妹だが、俺たちの後ろにいる女の子を見て
「誰??」
と不審そうな顔になった。
それでも何も分かってない俺たちは
「友達になったんだよ。これからも一緒なんだ!」
みたいに騒いでいた。
そしてすぐに、3人で友達の家に向かった。
俺たちは3人でウキウキと話していた。
女の子はテレビゲームを持ってないらしいので、
「ゲームやらせてあげるよ。みんなで遊ぼうよ。」
みたいな話をして女の子も喜んでいた。
そして友達の家に着き3人で玄関に上がると、すぐに友達の母親が出てきた。
「話は聞きました。もう帰ってください!」
と強めの口調で女の子にいった。
そして母親は
「○○!話があるの。こっちに来なさい。」
と言って友達を連れて家の中に入っていった。
どうしたんだろうと思いながら、俺は女の子と2人で道を戻っていった。
やっぱり知らない女の子を連れてきたのが悪かったかなと子供ながらに思っていたが、それでも俺はまだ分かってなかった。
帰り道に公園の前を通りかかった。
公園には誰もいなく、俺は女の子と公園の中に入りベンチで腰掛けてしばらく話していた。
女の子はスローな話し方だし、会話というほどのものではないが、女の子と何かを話すことが楽しかった。
俺は女の子の服や顔、腕や脚などの体、特に女の子の服の膨らみを見ながら嬉しい気分になっていた。
まだよく分からないけど、年上の女の子の友達ができた。
学校の友達にも自慢できるかなって思っていた。
そのあと、女の子としばらく公園で2人きりでいた。
このとき、母たちが心配していたことなど考えてもいなかった。
しばらくすると女の子が
「トイレしたい・・」
と言った。
その公園にはトイレはなく、かと言って俺や友達の家のトイレは貸してくれなそうだった。
当時は最寄り駅にもトイレはなく、コンビニのトイレも客は使えない時代だった。
俺は女の子を公園の茂みに誘導すると、女の子は何の疑問も持たずにスカートや下着を下ろした。
すると、一瞬にして丸出しになる女の子の尻!
女の子は俺の方に背を向けて用を足していた。
女の子の尻は思っていたより綺麗で俺はドキドキしていた。
そのあとシャーッと音がして女の子は小便をしているようだった。
俺は女の子に排泄させていることになぜか興奮した。
それで終わりかと思っていると、今度は尻の穴から茶色いモノが出てきた!
うわー、ウ●コもかよ!!
って思いながらも、女の子が公園で排便するという滅多に見られない姿に興奮した。
そのあと、女の子は近くの草や葉などを手に取ると、それで尻の穴を拭いた。
中学生の女の子がこんなことするなんていろいろと感じるものがあった。
そのあと女の子は立ち上がり服を元通りにしようとしながら俺の方を向いた。
そのとき、女の子の毛の生えた陰部が見えた。
女の子のお股は立派に毛が生えていた。
女の子は間も無くスカートや下着を身につけたが、俺はしばらくドキドキしていた。
そのあとは公園を出て女の子とともに道を戻っていく。
俺の家の前に着くと、
「連絡先教えてよ。メモを取ってくるからここで待ってて。」
と女の子に言うと、女の子は
「うん。」
と頷き、そこで待っていた。
俺は家に入ると、母が
「あの子、帰った?」
「いや、住所とか聞こうと思って・・」
「聞かなくていいの!!」
いきなり母に怒られてしまう俺。
「え?でも、待っててって言ったから。」
と涙目になりながら外に出ると、そこに女の子の姿はなかった。
その女の子の姿を見ることはその後二度となかった。
その後。
休日に俺がどこかに出かけるとき
「知らない人についてついて行っちゃダメよ。」
と母が言うと、父が続けて
「連れてきてもダメよ!」
とニヤニヤしながら言った。
俺が友達とともに見知らぬ女の子を連れてきたことはしばらく家族の話題になっていた。
-END-
『あらのいあ(45歳・♂)』さんからの投稿です
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