リゾートプールでのバカンス(詳細は「高校生カップルの長い夏9」を参照)から戻ってくる大村の運転する車が高速道路を走る。
匠と桜子は後部座席で寄り添って幸せそうにしていた。
東京のマンションに戻ってきたには日も沈みかけた頃だった。
そのあとは夕食を済ませた、匠と桜子は一緒に食器の洗い物や片付けをしながら、仲睦まじくしていた。
大村が寝室に向かったあと、2人はソファーに腰掛けて小一時間話していた。
すっかり仲良くなった2人はどれだけ話しても飽きないくらいだった。
そして2人は顔を見合わせてにやりと笑うと寝室に向かった。
匠と桜子はベッドの中で戯れ、お互いに体を弄って楽しんでいた。
仰向けの桜子の体を撫でたり、豊満な乳房を両手で包んだり、乳首を摘んだり。
桜子はひたすらにあっ、あっ・・と喘いでいた。
しばらくすると、匠は
「桜子さん、ちょっとドキドキするプレイをしてみませんか。」
と言ってベッドから裸のまま出て机に向かった。
匠が机の中から取り出したには黒い綿ロープだった。
そう、それは誘拐されたときに桜子を縛っていたロープだった。
「え?それって・・」
「縛られてみたくないですか?」
桜子は、縛られてしまうのがこわかったが、快感を感じるか試してみたい気持ちをあった。
すると匠は桜子の両手を後ろに回すと、ぐるぐると縛りはじめた。
そして後ろ手と胸の膨らみを囲むように縛られてしまい
「どうですか?」
「なんか、こわいし恥ずかしい・・」
「それがいいんですよ!」
匠は桜子を抱き、桜子の胸も感触が上半身に触れることにドキドキしていた。
胸の谷間に顔を埋めて匂いを嗅いで、そのあと舌先で胸の谷間をペロペロと舐めた。
縛られている桜子は、匠に悪戯されて一層感じるようだった。
匠は桜子の体の上に馬乗りになり桜子の両乳房を揉んでいた。
そして乳首を摘んだり。
「桜子さん、どうですか?」
「なんか、すごいドキドキする。」
そのあと匠は、桜子を抱きながら桜子の背中に手を伸ばして、縛られている手を握ったりした。
そしてまた桜子の胸に顔を埋めて谷間を舐めたり、乳房を口に含んだり。
縛られて動けない桜子は匠のなすがままでとても興奮していた。
そのあと匠は勃起していた逸物にコンドームをつけると、桜子の体を掴んで挿入した。
「あぁーん!あんー!」
縛られて動けない桜子は大胆に喘いでいた。
匠は桜子の背後の縛られた手を握ったり、乳房や乳首を弄ったりしながら桜子の中でずっと腰を振っていた。
「あっ、ああっ、あんっ!!」
桜子はひたすらアンアンと悶えていた。
そして匠は桜子の中で大量に射精した。
「ああん、あん!あ!」
桜子はずっと気持ち良さそうに喘いでいた。
そのあと桜子は匠に肩を抱かれていた。
桜子はずっと縛られたままで匠に乳房や乳首を延々と触られていた。
「どうですか?桜子さん。」
「縛られてるのって動けないし、なんかこわい。」
「でも、気持ちいいでしょ?」
「うん。まあ、不思議な気持ち良さだけど。」
そのあとも匠は桜子の乳房をずっと弄っていた。
「いいですか、桜子さん。僕たちが夫婦になるまでは、あなたは僕の奴隷です。」
「うん・・・」
そしてキスする匠と桜子。
・・・
翌日、大村と匠がどこかに出かけるらしく桜子は留守番だった。
桜子がお気に入りの白いワンピースに長いおろした髪の姿で匠を見ると、匠はなぜか綿ロープを持っていた。
「え、縛るの?」
「嫌ですか?」
「ううん。何か面白そう・・」
桜子は後ろ手首と胸の周りを縛られた。
そして古川たちを見送る桜子。
「行ってらっしゃい。」
縛られながらも見送る桜子を可愛らしく感じる古川と大村だった。
そのあと桜子はベッドのある部屋に戻った。
桜子を縛っているロープは少しも解けそうにない。
1人で部屋で縛られているのはまるで監禁されているようだった。
事実、桜子は古川たちに誘拐された訳だが・・。
そのあと桜子は寝室で絨毯の上に腰を下ろし、ベッドに頭を載せていた。
あれから30分以上は経っただろうか。
ずっと縛られていると、虚しさやドキドキした感じなど複雑な気持ちが感じられる。
桜子は動けずもどかしくしながらも悶えていた。
そして匠に言われた言葉を思い出す。
匠の妻になるまでは、私は匠の奴隷・・
桜子はゾクっとしながらも、奇妙な快感を感じていた。
そのあと、桜子は縛られた格好のまま部屋を歩いていた。
鏡の前を通ると、縛られている自分自身が見えて思わず目を背けてしまうが、きつく縛りあげているロープや、後ろに回されている手など見ていて被虐感とともに変な快感があった。
縛られたまま部屋をウロウロするのは監禁されているのを印象づける。
キッチンで後ろ手で冷蔵庫を開けて、ストローで飲み物を飲んだり。
手を使わずにいろんな動作をするのは、奇妙な快感があった。
そのあとは部屋に戻ってまた悶えていた。
1時間以上、監禁されたままだった。
なかなか戻ってこないな・・。
そんなときである。
匠と大村が戻ってきた。
桜子はそんなに待ちきれないのかと思いながら、匠のもとにいくと、
「桜子さん、今は遊んでいる場合ではありません。すぐに着替えてください。」
そう言って桜子のロープをほどきはじめた。
そして3人とも急いで着替えて、大村の車で出発する。
慌てたように出かけることに不思議に思う桜子だったが。
「ねえ、どうしたの?」
「実は先ほど連絡が入って、急遽僕の会社に行かないといけなくなったんです。」
「何で?」
「僕の父がアメリカから東京本社に来るんです。」
「そうなの?」
そして古川トランスポートの本社へ。
会議室に行き大村、匠、桜子の3人が待っていると。
「匠様、社長がお見えにました。」
3人はさっと立ち上がった。
そして髭を生やし威厳のある中年男性が入って来て、深く頭を下げる。
そして匠の父であろう男が腰を下ろすと、
「座りたまえ。」
3人は
「失礼します。」
と言い、腰を下ろした。
3人の目の前にいるのは古川トランスポートの社長、古川 勲(ふるかわ いさむ)だ。
大村は
「社長。ようこそいらっしゃいました。」
匠も続けて
「お帰りなさい。お父様。」
そして勲は
「本題から入ろうか。今日私がここに来たのは、匠が女を連れて本社に来たと聞いたからだ。」
匠も桜子もドキリとしていた。
「はい。お父様。それは存じております。」
そして勲は桜子を見て
「それで、彼女は何者なのだ?」
「彼女は、私の友人です。そして、僕が愛している女性です。」
勲は
「婚約者ではないのか。」
匠は
「いえ、まだ・・」
勲は
「まだとはどういうことだ?」
匠は
「彼女はまだ同意していません。ですが考える時間をくれたのです。」
桜子もそれに頷いたが、勲は
「君、名前を何という。」
「山倉 桜子です。」
桜子が言うと、勲は深刻そうな顔で
「やはりそうか。匠よ、お前は彼女と結ばれることはできない。」
匠はやや感情的に
「どうしてですか?」
勲は冷静に
「まだ分からんか。彼女は・・お前の妹だ。」
その場にいた3人とも驚く。
勲は
「いつか言おうと思っていたが、私は生まれつき無精子症で子を持つことができない。だが古川財閥の社長として後継者はどうしても必要だった。そのため、精子バンクによる人工受精によって妻を妊娠させて、生まれたお前を我が子として育てたのだ。」
「まさか・・」
「お前は私の実の子ではない。そして精子提供者は山倉利夫という静岡に住む男だった。」
桜子は
「私の父・・」
「その通りだ。」
勲は
「利夫には桜子という実の娘がいることも知っていた。匠の方が先に生まれたので桜子は異母の妹ということになる。勿論他にも裏付けはある。彼女が同姓同名の他人である可能性はゼロだ。」
匠も桜子もショックを受けていた。
いつも冷静な匠が震えていることに桜子も分かった。
「そんな・・僕は、実の妹を・・」
匠は実の妹である桜子に一目惚れして、誘拐して監禁し、そして性的関係も・・。
桜子も同じことを考えていて声も出なかった。
そして勲は
「彼女はもう帰してやりなさい。彼女の親御さんにはどのように話が伝わっているのか知らないが、未成年の女の子を何日も連れ回されて心配しない親はいないだろう。」
そのあと、勲が去ると黙って歩いていく3人。
エレベーターで桜子は
「これからどうするの?」
「あなたを家に帰します。マンションから荷物を持ってもう戻りましょう。」
そう言って、東京のマンションに戻ると全ての荷物を持って大村の車で東京を後にした。
大村は高速を飛ばして、静岡に戻って行く。
途中、サービスエリアで休憩をした。
桜子がトイレから戻ってくると、匠が大村と何か話していてそのあと大村が携帯で電話をかけているのが見えた。
仕事の連絡かなとも思ったが、なぜか桜子から隠れて話しているようにも見えた。
桜子はどうしたんだろうと少し不安になった。
そして匠と大村が車に戻ってきて、何事もなかったかのように車を発進させた。
車はどこかに急ぐように高速道路を飛ばしていた。
そしてインターを下りて、桜子の家の近くに行くかと思っていたら車はどんどん山の方に進んでいた。
「どこに行くの?」
「ペンションに戻ります。じきに帰れますから心配しないでください。」
「どうして?帰してくれる約束でしょ!」
すると匠は睨むように桜子を見た。
「黙って従ってください。」
そしてあのペンションに戻ってきた。
空は今にも雨が降りそうなくらい曇っていて、桜子の不安な気持ちを象徴するようでもあった。
そしてペンションに入ると、匠は
「桜子さん、ペンションの中では自由にしていいですが、僕がいいと言った用事以外ではこのペンションから出ないでください。」
桜子は一層不安になり
「私をどうするつもりなの?」
「桜子さん、僕たちをこれ以上困らせないでください。僕も混乱しているんです!」
いつも冷静な匠が感情的になっているのが感じられる桜子だった。
桜子はペンションでの自分の部屋に戻ると
「私は匠の妹。匠はそれでも私を必要としている。ということは、匠は無理矢理にでも!」
桜子はその瞬間、匠への気持ちは恐怖しかなくなっていた。
匠なら何が何でもやりかねない。
それからしばらく時間を潰したあと、桜子は隙をみて逃げ出した。
やはりこんなの間違っている。
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ペンションの敷地から出て、このまま道路で助けを求めれば逃げられる!
そう思いながら桜子は走り続けていた。
公道の道路までの坂道を半分ほど進んだ頃、後ろから猛スピードで走ってくる匠に気づいた。
慌てて逃げる桜子だったが、匠はどこまでも追いかけてきた。
そして力尽きて走る速度が落ちてくると同時に匠に捕えられた。
「離して!」
「やっぱり逃げましたね、桜子さん!」
「当たり前でしょ!これ以上あそこにはいられない!」
「あなたに拒否はできません!痛い目に遭いたくないなら僕に従ってください!」
そう言って、匠は桜子の体を掴んで連れて行こうとしていた。
「痛い!お願い、離して!お兄ちゃん!!」
匠はハッと桜子を見た。
初めて『お兄ちゃん』と呼ばれ一瞬戸惑う匠だったが
「桜子さん、あなたが僕の妹だなんて関係ない。僕はあなたを愛してしまったんだ!」
匠も困惑しているのか感情が入った口調やトーンになっていた。
桜子は、もう観念したのか匠に抵抗することはなく、匠に腕を掴まれながら来た道を黙って引き返していった。
-END-
『あしはら刑事(35歳・♂)』さんからの投稿です
ありがとうございます。
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