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古川の屋敷の一階の隅にある地下牢のような部屋。
窓はあるものの、北向きで窓も小さいため昼間でも薄暗い。
その中で、少女の呻き声と啜り泣きが響いていた。
・・・
(前回、桜子が古川に誘拐されたところについては「高校生カップルの長い夏(外伝)」を参照)
山道を走るワンボックスカーの運転席に座る男は、慣れた手つきで車を飛ばしていた。
(舞歌!舞歌!!)
桜子は心配そうに、同じく後部座席に座らされている舞歌を見ていた。
桜子は倉庫の中のまま後ろ手首や胸の周りを縛られた裸の上にすっぽりとレインコートを着せられ猿轡をされていた。
舞歌も手を後ろで縛られているものの、気を失っているせいかそれ以外は拘束されていなかった。
「桜子さん。言ったでしょう?僕からは逃げられないって!」
後部座席には古川もいて、桜子や舞歌を監視するように見ていた。
桜子は懇願するような目で古川を見たが、古川は冷たく桜子たちを見ていた。
車はどんどん山を北の奥へと進んでいた。
そして、車は山の中の大きな建物の前まで来た。
「ついたぞ。」
運転席の男が言うと、桜子は古川に誘導され車から降りた。
その直後、車の扉が自動的に閉まり舞歌を乗せたまま走り去って行った。
目の前には、ペンションのような綺麗な建物があった。
桜子はしばらく踏み留まったものの、古川に従って歩き始めた。
古川は鍵を取り出すとペンションを開けた。
中は綺麗で豪華な造りのペンションだった。
中には2階に向かう半円上の階段があったが、そちらではなく、一階の奥まったところに連れて行かれ、日当たりが悪く小さな窓のある奥の小部屋に連れて行かれた。
そのあと古川は桜子のレインコートのボタンを外しはじめた。
「んー!」
桜子は猿轡の中から呻くと、古川に首元を掴まれた。
「黙って従ってください。」
そして古川にレインコートを脱がされた桜子はあっという間に全裸にされてしまった。
(もう、やめて・・)
桜子は目に涙を浮かべながらうずくまり、体育座りで胸や陰部などを隠していた。
部屋には桜子の体を隠せるものは何一つなかった。
目の前には、大好きな女の子が素っ裸で縛られている。
古川は最高の気分だった!
そのあと古川は別のロープを取り出し、天井のフックにロープをかけると、ロープの端を桜子の後ろ手を縛っているロープに繋いで、ロープを引いた。
「うっ!!」
桜子は天井からロープで強く引かれて吊るされていた。
足はつま先で立つような感じだった。
桜子は縛られて吊るされ苦しそうにしていたが、古川は嬉しそうに眺めていた。
目の前では大好きな可愛い女の子が縛られて吊るされている。
豊かな乳房に乳首、陰毛が丸出しで、綺麗な手は後ろで固く縛られていた。
古川はもう最高の気分だった。
古川はしばらく桜子を眺めていた。
裸で苦しそうに吊られている桜子はとても興奮する光景だった。
そして、古川は桜子に襲いかかった。
(うー!うぅ!)
猿轡からの呻き声を聞きながら古川は桜子の体を抱いた。
裸で縛られている桜子は古川のなすがままだった。
桜子は猿轡の中から悲鳴をあげたが
「叫んでも無駄ですよ!こんな山奥、誰も来ませんから。」
古川は容赦なく桜子の身体に触れていた。
古川は乳房を揉んだり乳首に触れたりしていた。
さらに桜子の股間にも手を入れ、いやらしく撫でる古川。
古川は桜子を抱き、全身を弄っていた。
もう完全に玩具だった。
そのあと、古川は後ろに回り桜子の後ろ手に逸物を握らせた。
古川は後ろから桜子の乳房を揉んだり、乳首を指で弾いたり、陰部を弄ったりしていた。
桜子はひたすら古川のモノをしごいていた。
古川は桜子の手首のロープを握ったり、桜子の胸にかかるロープに触れたりしながら、縛られている女の感触を楽しんでいた。
古川は桜子の体を抱いた。
暖かい肌や胸の感触に興奮が止まない古川。
「桜子さん、あなたは処女ですか?」
ビクッとする桜子に対し古川は
「処女な訳ないですよね。細野くんといっぱいエッチなことしてたんでしょう。」
古川は桜子の秘部に手を伸ばし
「処女ではないならたくさん楽しめますよね。」
桜子はなす術もなく、古川の逸物をピストンするだけだった。
そして、いくらも立たないうちに射精する古川。
そのあと、桜子は吊るされたまま放置された。
・・・
・・・数十分後・・
ずっと縛られて吊るされるのはつらく、桜子は汗をかきながら悶えていた。
(はぁはぁ・・痛い・・)
桜子は息を荒くしながら悶えていた。
桜子を縛りあげているロープは少しも緩まず、むしろ桜子の身体を一層巻き上げている感じもした。
しばらくするとドアが開き、また古川が部屋に入ってきた。
「どうですか。桜子さん。」
古川は苦しんでいる桜子を見て楽しんでいるようだった。
「きつくなってきたでしょうから、少し楽にしてあげますね。」
そして桜子の近くに来ると吊っているロープを外した。
吊るされている状態から解放された桜子だが、裸で縛られたままだった。
そのあと古川は桜子の身体を少し眺めると、奇妙な表情を浮かべながら去っていった。
足は自由だが、部屋は外側から鍵をかけられ、外に面した窓も小さくまるで檻だった。
一糸纏わぬ裸にされ、後ろ手首を胸の周りを縛られ、猿轡をされている桜子は部屋を行ったり来たりしていた。
足だけは自由だがどうすることもできない。
ドアは開かないし、窓も逃げられない大きさだった。
ドアの前には鏡があり、鏡は非情にも桜子の淫らな姿を写していた。
桜子は思わず目を背けてしまった。
そのあとも桜子は何とか脱出できないか動いていたが、何もできなかった。
桜子は無駄だと分かってもずっと動き回っていた。
・・・
その夜。
桜子は一階の部屋から出されると、裸で縛られたままベッドのある部屋に連れて行かれた。
そこで古川に犯されていた。
「いやぁぁ!」
桜子は縛られたまま、古川に身体を弄られていた。
古川も全裸になり、桜子の乳房を揉んだり、陰部に手を入れたりとやりたい放題だった。
古川はずっと斜めにそそり立った棒を桜子の身体のあちこちに密着されていた。
古川は桜子の両方の乳首を古川に摘まれたり、乳房も両手で掴むように強く揉まれたり。
手を後ろで縛られているため、少しも大事な体を守れない。
そのあと桜子はうつ伏せの向きで膝を曲げてベッドにつけ、さらに顔もベッドにつけさせられ、腰を浮かすようにされた。
すると縛られた後ろ手首が見え、無防備な下半身が丸出しというとても恥ずかしい格好だった。
古川はまず桜子の手首を眺めた。
綺麗な2つの手は無惨にも固く縛られ少しも動けないようにされていた。
古川は桜子の手首や彼女を戒めているロープに触れながら、
「桜子さん、縛られててどんな気持ちですか。」
古川はニヤニヤしながら右手にローションをつけ、桜子の股間に入れた。
「あぁっ!!」
そして高速で手を行ったりきたりさせる古川。
「あっ、あっ、あぁっ!!」
大事なところを侵される桜子はひたすら悶えていた。
「どう?気持ちいいでしょう?」
気持ちよくないと言えば嘘になる。
だが、縛られて、犯されて、こんなレイプまがいのことをされていいはずがない!
桜子は自分自身の身体が反応してしまう屈辱感に涙が止まらなかった。
しばらくして古川はベッドにアヒル座りのようになっている桜子に
「桜子さん!ほら、これが大好きでしょう?」
そう言うと、桜子の髪を掴んで無理矢理逸物を咥えさせた。
桜子はむせて、思わず吐きそうになったが古川は気にせず桜子に咥えさせた。
そして、抵抗もできず古川のものを咥える桜子。
彼氏でもない男のモノ、まして嫌悪している男のモノを咥えるなんて屈辱だった。
「はぁはぁ!!すごくいいですよ!」
桜子は抵抗できず咥え続けた。
古川が顔を下げると桜子の豊かな乳房や陰毛が丸見えで、さらに興奮する古川。
古川の陰部からは想像を絶するほどの快感が押し寄せて来た。
大好きな女の子が縛られて自分の逸物を咥えているという、最高のシチュエーションだった。
そして、しばらくすると古川は
「あぁっ!!」
桜子の口の中や一部外にも大量に射精した。
白濁液は桜子の口の中から、首、胸、太もも、脚など至るところに飛び散っていた。
「はぁはぁ、桜子さん、すごく良かったですよ!」
桜子は口の中が苦いまま、ボロボロと泣き何度も唾液をはきだしていた。
そのあと、古川はお湯の入った洗面器を持ってきて、桜子の体を拭いたり、汚れた床を綺麗にした。
古川に散々悪戯された桜子は放心状態になっていた。
そのあと古川は、桜子を裸で縛ったまま1階の奥の部屋に閉じ込めると部屋をあとにした。
・・・
その夜、小さな窓から満月を見上げる桜子。
猿轡はされてなかったが、裸で縛られたままだった。
部屋にはベッドなどはなく、固いフローリングの上で寝るしかなかった。
桜子はそのまま倒れるように床の上で横になった。
・・・
また朝が来て朝日が桜子を照らした。
桜子はゆっくりと目を開けた。
フローリングの上で裸で一晩過ごしたため体が痛く、ずっと縛られている手首も変な感じだった。
桜子は体を起こしその場に座った。
「私、ずっとこのままなのかな・・」
古川に全裸で監禁されている私・・
もう絶望感しかなくなっていた。
そのあと、しばらくすると古川が部屋に入ってきた。
「おはようございます。桜子さん。調子はどうですか?」
桜子は何も答えなかった。
無視しているというより、何も考えられない状態だった。
しばらく沈黙が流れたあと、
「桜子さん。もし、あなたが逃げないと約束してくれるなら、少しの間だけロープを解いて、お風呂も使わせてあげますがどうしますか?」
意外なことを言う古川。
「本当に?」
桜子はぼそっと言った。
「そんな顔しないでください。僕もあなたを苦しめたい訳ではないんです。」
桜子は古川の言うことなど全く信じられず、諦めの気持ちしかなかったが、少し自由になれるならそれもいいかなと思い、
「なら・・」
・・・
山の中の豪華なペンションで広い湯船に浸かる桜子。
桜子は1人でバスタイムを満喫していた。
昼下がりのバスルームには庭からの木漏れ日が入ってきていて、外は風と葉の重なる音だけが聞こえる静かな庭だ。
小一時間風呂場で休んだあと、古川たちが用意した新しいブラやショーツなどを身につけ、さらに白い綺麗なワンピースを来て廊下に出てきた。
桜子が身につけていた制服や下着は綺麗に洗濯され、たくさんの花が咲く庭に干してある。
そして日光の差し込む螺旋階段を上り綺麗なロビーに着くと、テーブルに腰掛ける古川が桜子を見ていた。
古川は綺麗なグラスに注がれたアイスティーを飲んでおり、桜子の分もアイスティーが用意されていた。
桜子が古川のテーブルにつくと、
「どうですか?ここ!」
「綺麗だし、豪華な感じだけど・・」
「ここは僕の父の会社が持っている保養地で・・。」
桜子が聞かなくてもペラペラと喋る古川には、何を言っても桜子は古川に無関心なことは分かっていた。
外の太陽はペンション全体を明るく照らしていた。
しばらくゆっくりしていた2人だったが、桜子は諦め半分に
「私ずっと解いたままでいいの?」
「そうはいきません。」
「そうだよね・・」
桜子は古川に逆らう術はなかった。
しばらくゆっくりしたあと、古川はまた綿ロープを取り出し、桜子を後ろ手に縛った。
桜子はワンピース姿で後ろ手と胸の膨らみの上を縛った。
口や足は自由だった。
ロープで縛っておくのは逃亡を防ぐというより、拘束することで囚われの身であることを感じさせる目的もあった。
桜子は縛られた格好のまま、しばらくペンションの2階ロビー周辺の景色を眺めたりしていた。
・・・
それから2時間くらいしてから、古川の相棒である大村という30代の男が戻って来た。
大村は古川とともに桜子の方をちらりと見た。
「おかえりなさい。大村さん、大変でしたね。」
大村は顔に大きな湿布を貼っていた。
「全くだよ!こいつの友達がよ。それに逃げられちまったよ!」
桜子は舞歌が逃げたと聞いて少し安心した。
「でも大村さんがきてくれて助かりました。それにペンションの鍵も持って来てくれて。しばらくここにいられますから。」
「古川の坊っちゃんよぉ、学校の体育倉庫に女を監禁するとか馬鹿げてるだろ?」
「僕はいいと思ったんですけどね。意外性があって。」
「は?バカだろ?危うく逃すとこだったんだぜ?」
大村は桜子を見た。
白い綺麗なワンピース姿の若い綺麗な女の子が黒いロープで縛られているのは、なかなか見応えのある光景だった。
「それにしても可愛い子だな。」
そう言われてビクッとなる桜子。
「大村さんもどうですか?」
「それはお前に任せるが、まぁちょっとくらいはな。」
そういうと大村は階段を下りていった。
・・・
そのあとも古川のそばで何も喋らず過ごす桜子だったが、しばらくすると古川がまた近づいてきた。
古川はワンピース姿で縛られている桜子を眺めていた。
「何?」
「桜子さん、綺麗ですよ。」
「だから何なの?」
桜子は古川に何を言われても不信感しかなかった。
だが古川は構わず桜子の体を弄る。
古川は桜子のワンピースの上から胸の膨らみを触ったり、脚を撫でたりした。
そのあと、古川は桜子のワンピースの肩紐をブラ紐ごとずらし、チューブトップのように肩を露出させた。
「何するの!」
桜子はワンピースの胸元から谷間や乳房の一部がはみ出していてとても色っぽい姿だった。
古川は桜子の胸を揉んだり、ワンピースの胸元に手を入れたりした。
桜子は縛られたまま、古川のなすがままだった。
そして古川は逸物を取り出すと、桜子の見ている前でピストンさせて射精した。
桜子の体やワンピースに飛び散る白濁液。
桜子はもう黙って見ているしかなかった。
・・・
そのあと、桜子は縛られたまま古川とともにまた1階に行く。
そしてまたあの奥の部屋へ。
奥の部屋に入ると、古川にロープを解かれた。
「ずっと同じ形で縛られてるとつらいでしょう。」
と言われ、桜子は鎖のついた革製の拘束具で前手に拘束された。
拘束具には鍵がついていて、古川の持っている鍵がないと外せないようになっていた。
そして古川は桜子を部屋に閉じ込め、外から鍵をかけた。
そして部屋の中に入りベッドに腰掛ける桜子。
後ろ手縛りよりはずっと楽だが、目の前には重々しい鎖や拘束具があり鎖の音が響いていた。
両手を拘束されているのが目の前に見えるのはある意味より屈辱感のある拘束だった。
・・・
朝日が上り目を覚ます桜子。
蝉の声の聞こえる清々しい夏の朝だった。
だが、桜子の手首には鎖の音がジャラジャラ聞こえる重々しい手枷がついていた。
同時に囚われの身であることを実感させる。
そのあと古川が来て
「おはようございます。桜子さん。」
「あ、おはよう・・」
覇気のない返事をする桜子。
桜子は、白のノースリーブに黒のスカートという昨日とはまた違った服を着た。
桜子はもう古川の囚人として諦めかけていた。
そのあと、古川に前手に手枷をされると古川とともに部屋を出る。
古川は桜子のノースリーブの姿が想像以上に可愛く見惚れていた。
服の胸の膨らみやおろした長い髪など、女の子らしい魅力がまた感じさせるものがあった。
朝食は、大村も含めた3人だった。
食事のときだけは、手枷を外された。
朝食を終えると、大村はどこかに出かけて行った。
桜子は古川とずっと2人きりで話すこともなく気まずかった。
桜子は食事も終わったし、また縛られるのかな思っていると、
「桜子さん、少し散歩に行きませんか?」
意外なことを言う古川。
「え?でもいいの?」
「手は縛りますけど、それでもいいなら。」
古川はまた黒い綿ロープを手に取った。
桜子は何も言わずに手を後ろに回した。
そのあと、桜子は古川とともにペンションの周りを歩いていた。
桜子の手首から伸びるロープを古川が手綱のように握っていた。
明るい木漏れ日の中で歩き、意外と気分は良かった。
桜子は古川からはもう逃げられないと諦めていた。
古川が言うには、ペンションを含めここら辺一帯が古川財閥の土地らしい。
逆に言えば誰も入って来れないし、桜子が助けを求めても無駄だった。
古川のペンションの近くは山と森意外に何もない自然という感じだった。
しばらく歩くと池があった。
池のほとりには、桟橋とボートがあった。
ボートはあるものの他に漕いでいる人もいないし、ボートの管理人らしき人もいない。
桜子は古川の家系や会社の規模に改めて驚いた。
「ちょっとボートでもどうですか?」
「あ、うん、いいよ。」
古川の囚人である桜子は、何を言っても淡々としていた。
丁寧で優雅にボートを漕ぐ古川と、それを見ている桜子。
手を縛られている桜子は、もし古川に池に突き落とされたとしたら助からないかもしれない。
だが、古川に一生奴隷にされるならその方がマシかなと思いながら黙って池を眺めていた。
ボートを池の真ん中あたりまで持って来ると、古川はオールの手を止めて桜子を見た。
一瞬ビクッとする桜子だが、古川が何を考えているのかが分からない。
古川はあたりの景色を眺めていた。
「見てください。ここら辺は全て僕の会社の土地です。」
あたりは雲一つない青い空と緑の山々と池の水面の大自然に囲まれていた。
古川はただ広い空を眺めていた。
桜子はだからどうしたとしか感じてなかった。
そのあとは、ボートを戻し、元来た道を戻って行った。
縛られてとぼとぼと歩いていく桜子はずっと虚ろな目をしていた。
・・・
そのあとはまたペンションに戻ると、1階の奥の部屋で桜子はロープを解かれた。
また閉じ込められる桜子だが、体は拘束されなかった。
だからと言って逃げられる訳でもないが。
しばらく考えごとをする桜子。
「こんな生活、いつまでも続くはずがない。でも、私、どうすれば・・」
すると、古川と大村がやってきた。
桜子は古川を見て不思議そうに
「どうしたの?」
「桜子さん、ちょっと来てください。」
「うん、いいよ。」
黙ってついていく桜子。
・・・
その頃、桜子の親友の1人である舞歌の家では琴音、陽菜、博正が集まって作戦会議をしていた。
「舞歌!もう大丈夫なの?」
「うん、だいぶ良くなったし!」
そして舞歌たちは桜子を助けるために一体となって動き始めた。
そして作戦会議の途中、博正のスマホにラインが届く。
「桜子から??」
内容は
「桜子だよ。私は無事だけど今から言うことをよく聞いてね。
そうすれば私は無事に戻るから。
・・今日の午後4時に瀬名北部にある廃校の小学校の体育館に来てください。
博正くんは必ず来てください。舞歌さん、琴音さん、陽菜さんを連れて来ても構いません。
武器になるものは一切持って来ないでください。隠し持っていても気付きます。
また他の人、特に警察には絶対に知らせないでください。
通報したことが分かったら、桜子さんを即座に殺します。 by 古川 匠」
それを見て息を飲む4人。
「なんてこと・・どうする?」
「私は行く!」
誰よりも早く舞歌が一番に声をあげた。
博正は「勿論俺も行くさ!」
琴音と陽菜は迷いながらも遠慮気味に
「私も行く・・」
「私も・・」
すると舞歌は
「来なくていいよ。ていうか来ないで!危ないし・・」
琴音と陽菜は行かないことによる後ろめたさもあったが、自分たちが行っても役に立たないことや心配をかけることで足手まといになることを感じていた。
「そうだよね・・」
琴音が言うと陽菜は
「でも、舞歌と細野くんは!?」
舞歌は「大丈夫!無事に戻って来るよ!桜子も一緒にね。」
琴音は「舞歌、きっとだよ」
そして、博正が運転するバイクに舞歌が乗り
「舞歌ちゃん、行くぞ!」
「うん!」
・・
その頃、廃校の小学校では。
体育館の舞台裏で制服姿の桜子が縛られてパイプ椅子に座らされていた。
後ろ手首と胸の周りを縛られ、胸の膨らみが強調されて見える。
古川や大村は桜子の縛られている姿を眺めていた。
それに対して桜子は強気に
「古川の思い通りになんてさせないから!」
「桜子さん。何度も言っているではありませんか!僕の言う通りにすればあなたを解放すると言ってるんです。」
「でも・・」
「とにかく、あなたは最後までここで大人しくしててください。そうすれば帰れますから!」
「博正・・」
・・・
そして、廃校の敷地内に入る。
奥には古びた体育館があった。
そして中に入ると、舞台に誰かがいた。
そこには古川がいた。
古川は「よく来ましたね。」
博正は「桜子はどこにいる?」
古川は「逃げられないように閉じ込めていますが、大丈夫。無事ですよ。」
博正は「何が目的なんだ?桜子を返してくれないか・・」
古川は「勿論そうするつもりですが、条件はタイマンで僕に勝つことです!」
博正は「なんだって?」
舞歌は「細野・・」
古川は「僕とあなたの完全に一対一です。大村さんも手は出しませんが、もし舞歌さんが博正くんに加担したりしたら、桜子さんを含めあなたたち全員死んでもらいます。」
すると、大村は鋭利なナイフを取り出した。
そして博正と古川の死闘が始まる。
博正は全力で立ち向かったが、古川はとてつもなく強かった。
一瞬でボコボコにされる博正。
舞歌は「古川!こんなのひどいよ!私とじゃダメなの?」
古川は
「僕は博正くんと勝負したいんです!」
だが博正は「負けねーぞ!お前なんかに。」
「ほう!まだ、そんなこと言う力が残っているんですね~」
そのあとも、更に闘いをいどむ博正。
博正がどんなに古川の隙をつこうとも全て見破られていて、勝ち目は全くなかった。
そして、博正が諦めかけていたそのとき・・
「待って!」
舞台裏から、桜子が飛び出してきた。
「桜子!」
驚く博正と舞歌。
桜子は制服姿で縛られていながらも、倒れている博正に覆い被さるように庇っていた。
「桜子さん、何で今出てくるんですか!」
古川は強い口調で言った。
「博正をこれ以上殴るなら、私を殴って!」
桜子の言葉に皆が静まりかえる。
博正は桜子を見て
「桜子、いいんだ!俺のことは・・」
「違うの!古川は博正と勝負をして、博正がギブアップすれば私が解放されるはずだったの。」
「桜子さん!!」
冷酷な古川も感情的になっていた。
「・・でも私、博正がこれ以上苦しむのを見てられなくて・・」
桜子の涙が博正の服や体を濡らしていた。
博正は何も言えなかった。
古川は「桜子さん、何てことしてくれたんですか。あなたが僕の言うことを聞いていたら、無事に帰ることができたのに・・」
桜子は「言ったでしょう!私が身代わりになるし、古川の好きにしていいから!博正をこれ以上傷つけるのはやめて!!」
桜子は真っ赤な潤んだ目で古川を見ていた。
桜子が強い口調で言いながらもブルブル震えていることが、博正にも感じられた。
博正は大事な彼女を守れず、むしろ守ってもらっている自分に不甲斐なさを感じていた。
彼女を戒めているロープが過酷な運命を感じさせていた。
その直後
「古川、もういいよな。」
「勿論です。」
と言った直後、舞台の照明が消えてドタバタと走り回る音が聞こえた。
「桜子!」
「博正!!」
桜子は縛られていながらも博正を庇うように、博正も暗闇のなか桜子を抱いてお互いに守りあっていた。
もしものときは、自分が犠牲になってでも!
そんな気持ちだった。
「どこにいるの?卑怯だよ!」
舞歌はいつどこから攻撃されても2人を守れるように構えていた。
そして足音はどこへともなく消えていった。
そのあと、舞台の照明がまたついた。
舞台には桜子と博正、そして舞歌がいた。
「桜子、大丈夫か!」
「博正!!」
博正は桜子のロープを解き、解放されると両手で博正を抱いた。
「きっときてくれると思っていた・・」
「桜子、無事で良かった!!」
桜子は泣きながら博正を抱き、博正も涙ぐんでいた。
舞歌もそれを見ながら目を潤ませながらも、あたりを警戒していた。
それから間もなく、廃校に救急隊が到着して2人は保護された。
・・・
古川や大村は、誘拐や暴行の罪で指名手配されたが見つかることはなかった。
元々、海外との繋がりが強い古川たちは国外に逃亡することなど容易いだろう。
桜子は病院で精密検査を受けたが、後遺症が残る心配はなく、婦人科も受診したが万が一のことや感染症の面でも異常はなかった。
桜子はしばらく家で大人しくしていたが、2学期の始まる頃には普通に登校し、博正との関係も今まで通りに続いていた。
始業式の日、2人は手を強く握りながら自転車置き場から昇降口に向かっていた。
危険を冒してでも、互いに守ろうとしていた博正と桜子。
2人の繋いだ手はどんなカップルよりも堅かった。
(完)
・・・
(この体験談はフィクションです。実在の人物・団体及び実際に起きた事件等と一切関係ありません。また『高校生カップルの長い夏(外伝)』は独自の展開になっており、他の『高校生カップル』シリーズ及び『高校生カップルの長い夏』の本編の展開及び設定上の繋がりはありません。)。
-END-
『あしはら刑事(35歳・♂)』さんからの投稿です
ありがとうございます。
この体験談には過激な表現が含まれるためパスワードによる年齢制限がかかっております。閲覧用パスワードご希望の方は、エピソードセックスのツイッターアカウントをフォローの上、DMにて「閲覧パスワード希望※生年月日」とメッセージください。追ってパスワードをお知らせいたします。
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当コンテンツは、個人による創作実話(フィクション)作品とご理解の上鑑賞ください。当コンテンツには、犯罪的・倫理モラルに反する表現・タブー表現等が含まれる場合がありますが、飽くまでも表現上の誇張としてご理解ください。くれぐれも当コンテンツの内容を真似しないようご注意願います。
(筆者より補足)
本文の後半で、
『その直後
「古川、もういいよな。」
「勿論です。」
と言った直後、舞台の照明が消えてドタバタと走り回る音が聞こえた。』
↑
この場面ですが「古川、もういいよな。」というのは大村が言っています。