あれは数年前、私が大学を卒業した年の9月の出来事です。
私や同期の友人達は仕事にも慣れ始め、遊びにも余裕が出てきた頃。
中古ながら4WDの車を買った友人からバーベキューに誘われました。
特に彼女もいなかった私は暇を持て余しており、快くその誘いに乗りました。
参加者は私と大学時代の友人と同じく女友達の「実夏」、それに実夏の幼馴染の女の子の計4人です。
朝9時に友人宅で待ち合わせして出発です。
車中、あらためて自己紹介。
3人はもう教えることがない程よく知り合った仲ですが、私は実夏が連れてきた新顔の女の子に興味津々。
友人もそうであったと思います。
女の子の名前は、ミホちゃん。
サバサバとした性格の実夏とは正反対の大人しい子でした。
実夏と幼稚園から中学までずっと一緒で、その日はわざわざ新幹線で遊びに来たそうです。
小倉優子の様な典型的なアイドル顔に屈託のない笑顔、自ずと本日のネライが定まります。
ライバルは友人のみです。
私達は、現地の河川敷に着く前に買出しをすることにしました。
小さな街で見つけたスーパーに入ると、肉、野菜の食材とよく冷えたビールを探し回ります。
そこで、先頭に立って仕切ったのが実夏でした。
実夏は男に囲まれていても違和感なくいられる、さっぱりした性格で、強いて言えば、女優の伊藤美咲に似ています。
背が高いところも同じです。
今までに彼氏もいたようですが、私が知ってる友人関係ではなく、どの男も外で知り合ったそうです。
そんな実夏は、ジーパンにTシャツ姿で、テキパキと商品を見定めて、次々にバスケットに放り込みます。
バーベキューのときの食材の量とは意外に難しく、慣れていないと大抵買いすぎることが常です。
実夏は、こういう場面でも何の迷いもなしに選べるタイプなのです。
私は、実夏の助手であるかのように、
「モヤシ取ってきて。」
「割箸取ってきて。」
との指示に従うだけでした。
その時の友人は、しっかりとミホちゃんをマークしており、お菓子売場で和気藹々とツーショット。
正直、あの時は先を越された感じがして悔しかったです。
しかし、これからバーベキューだというのに、
「このチョコレート、おいしいのぉ。」
などと、買出しなど全く関心ない態度を表すミホちゃんに、多少違和感を感じました。
(それでも、その姿はかなり可愛かったです。)
そうこうしている間に、実夏は大きなカートの上下段が一杯になるほどの品物を選んでいました。
私はそれを見て実夏に聞きました。
「おい、大丈夫か?実夏1人で選んだけど?」
実夏は、
「まっかせてよ。こう見えても自炊派ですからねぇ。」
と自信満々で言いました。
どうやら独り暮らしの実夏は、就職してから自炊を始めたようです。
向こうから友人とミホちゃんがお菓子を持ってやって来ます。
目尻が下がった友人をぶっ飛ばしたい気持ちを抑えつつ、黙って無駄に多いお菓子をバスケットに混ぜてあげました。
中古でも4WDは勇ましく砂利道を駆け抜け、無事に河川敷までたどり着きました。
天気は曇っていましたが気にせず、早速準備に取り掛かります。
そこで実夏がパラソルを広げながら言った
「ミホ、今彼氏いないからよろしく。」
の一言に、友人は異常に大きなリアクションをとりました。
「俺もいない!奇遇、奇遇としかいいよーが無いよ。ミホちゃん今日は仲良くしてね!!」
それを聞くなり実夏は、
「私もいないし。あれ・・・何で黙っちゃってんの?」
一同爆笑。
結局、私も含めて、皆彼氏彼女がいません。
折り畳みのテーブルで、サクサク野菜を小さく刻む実夏。
私はその向かい側に座り、向こうの川でミホちゃんと仲良く遊ぶ友人を羨望しつつ、一足早く缶ビールを飲んでいました。
その時、何気ないことですが、打ち合わせも無く包丁類を持参してきた実夏の偉さに気付きました。
私が
「よく持ってきたじゃん、包丁。」
と言うと、実夏は、
「当然よね~。」
と自信たっぷりで答えます。
そして、私が川の方を見ながら、
「それにしてもミホちゃん、何にも手伝わないよなぁ。」
という、少し嫌味っぽ発言にも、
「いいのよ。ミホはゲストなんだから。」
と、実夏は古い友人をフォローします。
見る見る食材は食べやすい大きさに刻まれていきます。
今までとは違う、家庭的な一面を見せた実夏に対して、
「やるじゃん、野菜切れるんだ。」
とまた褒めてあげました。
すると実夏は、
「一応、これでも女子だからネ」
と言いながら、なんとTシャツの上から、左手で胸を揉み出したのです。
「フツー、女子がそんなことするかっ!」
正直、焦りました。
以前から王様ゲームなどで、酔うと度々ブラを見せて盛り上げてきた実夏ですが、二人きりでそんなことされたのは初めてです。
もともと細い体でしたが、大学の頃から5キロ太ったという実夏の胸は思いのほか大きく、Tシャツの上からでも、その大きな膨らみは隠し切れません。
私は照れながらも、じっくり観てしまいました。
それに気付いた実夏は、
「見過ぎだって!」
と、私に向かって包丁を向けて笑っていました。
そんな小さなエッチがあったことを知らない友人達が戻ってくると、待ちに待ったバーベキューの始まりです。
炭火で焼いた肉をつまみにしたビールは格別で、運転を控えた友人以外はかなり飲みました。
一本目を飲み終えないうちに顔が真っ赤になったミホちゃんは、天然さに拍車をかけて訳の分からない発言を連発し、それをネタに会話も盛り上がりました。
友人はそんなミホちゃんの隣をずっとキープ。
ここまで来ると、私のミホちゃん狙いはアウトです。
その間も焼そばを焼いて皿に配ったり、空き缶を片付けたりしている実夏をずっと見ていました。
いつもの、さばさばした男っぽい実夏と、この女性らしい行動とのギャップは戸惑いすら感じます。
さらに、屈んだ時にちらりと見える胸元は、
「こいつにこんなものが付いていたのか」
的な変な感じを覚えました。
それから、思う存分に肉や野菜をたいらげ、まったりと他愛もない会話をしていると、 急激に空は曇りだし、次第に雨が降り出しました。
飛び上がるように片付け始めましたが、間に合わず、車に全ての道具が収まるまでに、 すっかり服は雨で濡れてしまいました。
予想通りミホちゃんは一足先に車に乗り込んで待っています。
そんなワガママ系ミホちゃんにも、すっかり慣れてしまい、既に怒る気にもなれません。
そして帰路。国道の渋滞によって、時間はかなり遅くなっていました。
降りしきる大雨の中、遠方から来たミホちゃんを駅まで見送りに行かねばなりません。
実夏はミホちゃん狙いの友人に気を利かせて、
「悪いけどミホのこと駅まで送ってくれる?」
「私んちの近くまで来たら降ろして。」
と言いました。
私の立場はどうなるのかと思いつつ、実夏の住んでいるアパートの近くに着きます。
実夏は車を降りると、助手席にいた私に、
「何してんのよ。早く降りて。」
と急かします。
友人は嬉しそうな顔で私を追い出すと、ミホちゃんを助手席に移らせて、駅方面へさっさと行ってしまいました。
実夏は、
「気が利かないねぇ。」
「あ、それとも、もっとミホと一緒にいたかった?」
と私を冷やかします。
ミホちゃんは顔はカワイイし、わがままを除けば性格も楽しいほうだと思います。
しかし何故か興味は失せ、返事すらしませんでした。
自宅から遠い街で実夏と二人きり。
実夏は、
「良かったら来ない?」
と、私をアパートへ誘いました。
実夏とはいえ、女性の独り暮らしの部屋に入るのに一瞬困惑しましたが、断るのも不自然です。
私は、
「いいよ。どーせ汚いと思うけど。」
と冗談ぽく言い、一緒にアパートに向かいました。
1DKの部屋を入ると、そこは大方の予想に反し、お部屋雑誌の様な綺麗な部屋でした。
シングルベッドにはベッドカバーが、白いソファに、アンティークおもちゃもあります。
これまでの実夏に対する、「がさつ」なイメージは間違いだったのかもしれません。
実夏は荷物を片付けると、選択済みの服を手にして、
「着替えるからあっち向いててよ。」
と私に言います。
バーベキューの煙臭さと雨に濡れた服を早く着替えたかったのでしょう。
一旦見ないフリをして反対を向きましたが、私はふざけて、さっと後ろを振り返ると、実夏は
「こらー!」
と叫び、下ろし始めたジーパンからグレーのパンティが見えてしまいました。
実夏は、
「もういい。あっちで着替えるから、ついでにシャワーも浴びる。」
と言い残し、ユニットバスの方に行ってしまいます。
どうせ怒られるなら、もう少し経ってから振り返ったほうがおトクだったかもと悔やみつつ、部屋で待っていました。
こうなったら風呂を覗いてやろうと企みましたが、実夏はカラスの行水で、3分と経たずにシャワー・ルームから出て来ました。
そして、髪を拭きながら私に言います。
「シャワー浴びたほうがいいよ。私なんか、パンツまで濡れてたし。」
私も、今にでも風邪を引きそうなほど服が濡れていたので、遠慮なく借りることにしました。
それから私が爽快にシャワーを浴びていると、突然後ろのドアが開きました。
「じゃじゃーんっ!お尻みーっちゃったーぁ!」
とそこには実夏の姿が。
覗くどころか、逆に覗かれてしまいました。
向こうでは実夏の爆笑する声が。
シャワーから出て、
「見るなよなぁ。」
という私の言葉にも、
「だってあたしの胸見てたじゃん。スッケベだよね~。」
と目を細めて言われる始末です。
それから服を着ようと思い、さっき脱いだ辺りを見ると、なぜか服がありません。
実夏に聞いてみると、
「今、洗ってるよ。ばっちり乾燥機もありますからご心配なく。」
と、 ソファから振り向きもせず言います。
下着も含めて全て洗濯機の中、バスタオル一枚で実夏の元に行きました。
私は、
「こんな格好にさせるか?フツー?どうするんだ?襲われるぞ?」
と苦笑い。
実夏は、
「君なら、大丈夫、大丈夫。」
と全く問題にしていません。
しばらく二人でテレビを見ていると、段々眠気が襲い、いつの間にか床でうたた寝していました。
意識が薄い中、実夏の声が聞こえます。
「風引くよ。そんなとこで寝ないでよ。・・・」
目を開けるとすぐ目の前に実夏が座ってこちらを見ており、
バスタオル一枚の私を気遣って、ベッドで寝るように言われました。
クーラーの効き過ぎた部屋で少し寒さを感じていたので、シャワー同様ベッドも遠慮なく借りました。
ベッドから見た実夏はいつになく優しい女に見えます。
思えばバーベキューの時からそうでした。
大人っぽくなったというか、女っぽくなったというか。
就職してから実夏の内面は、少し結婚向けに変わってきた様にも思えました。
白のキャミソールに水色のショートパンツの家着姿は、実夏でなければ襲いたくなるほどカワイイ格好です。
「何じろじろ見てるんだよ。太っちゃ悪いのか?」
実夏にまた同じような事を言われてしまいました。
私は冷やかした感じで
「実夏って、けっこう巨乳だよね。」
と言うと、実夏は、下唇を噛みながら、怒った顔で近くにあったクッションを投げてきました。
「余計なお世話だよっ!」
私は顔面に直撃したクッションを払いのけると、調子に乗って、
「こっちに来いよ。」
と掛けていたタオルケットを少し開き、実夏をベッドに誘いました。
あまりに突然だったので、実夏は驚いた表情をしています。
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少し間を置いてから、
「やだよ。やられちゃいそうだもん。」
とキッパリ断られました。
正直、実夏とセックスしたくなっていました。
実夏は、性格はともかくルックスはいいので、何度となくオナペットにしたことがあります。
しかし今まで何年も、こんなにイイ女といながら何も無かったのは、友情の壁で仕切られていたからでしょう。
勿論この時も、実夏に対して「愛情」というよりも「カワイイ奴」といった気持ちに他なりません。
しかし私の下半身から脳に送信された命令は、「セックスしろ」だったようです。
タオルケットの中で、ペニスが膨らみ始めてるのが分かりました。
私は、後になってから勃起がバレるのが恥ずかしかったので、潔く告白しました。
「実夏のこと見てたら、勃っちゃったよ・・・」
「う、ウソでしょ・・・?」
実夏は目を丸くして私の顔、そして股間の辺りに目線を移しました。
言ってしまえば楽になり、もうどうにでもなれです。
思い切ってタオルケットを一気に捲り、巻いていたバスタオルを外しました。
「きゃあぁぁぁー!!」
実夏は勃起した私のペニスを目撃すると、悲鳴をあげ、両手で顔を隠して数秒間固まりました。
それからが大変で、目を閉じたまま近くにあるテレビのリモコンやコアラのマーチを手当たり放題投げ始めたのです。
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