文化祭の模擬店「ラブホテル」

俺が、高校1年生のときの話。

俺たちのクラス1年2組は、まとまりのないクラスだった。

文化祭の出し物でも、クラスをまとめる力もない奴が実行委員になり、文化祭の出し物として成り立つかどうかっていうレベルのものだった。

学校のきまりで1年生は食べ物などの調理系の出し物は出来ず、お化け屋敷とか物品販売とか展示系の出し物を出すことになっていた。

はじめのうちは、巨大迷路を作ろうということになった。

当時は1クラス40人くらいいて1年2組の全ての机を使えば、迷路ができるだろうと楽観的だった。

ところが前日準備で机を並べてみても、思ったほどの迷路はできなかった。

40組ある机と椅子を並べても、単に「並んでいる」だけで、ほとんど一方通行の迷路にしかならない。

近隣の店とかから段ボールを集めて机に貼って壁みたいにして、少しはマシになったくらいだった。

さらに、学級費で買ったカラーフィルターを照明に貼ったりして、教室のカーテンを閉めると多少教室とは違う雰囲気を出すことができた。

照明が薄暗く赤とかピンクのいいムードで、まるでラブホテルみたいな雰囲気だった。

そして、当日。

少しは客が入るが、所詮はほぼ一本道の迷路。

皆通路のように素通りするだけで、感動も喜びもない。

「あーあ！完全に失敗だったな。」

とみんな思っていた。

さらに1年2組の教室は校舎の4階の端にあり、角部屋の1年1組は他の場所で展示をやっているため、わざわざ1年2組の出し物を観にくる人はほとんどいなかった。

さらに、1年2組の生徒中でも、当番の仕事をサボって他の場所に遊びに行く人も出てきて、1年2組は、客もスタッフもいない廃墟状態になっていた。

・・・

文化祭2日目。

クラスに残ってた人たちも、誰も来ないのに教室にいるのが馬鹿らしくなり、教室に鍵でもかけてみんなで遊びに行くかとか考えていた。

そんなときである。

「な、ここだよ！」

「え？これ？」

1年2組でクラス一のサボり魔のYが、彼女を連れてここに来て、中に入って行った。

Yはクラスの出し物に最初から非協力的で、クラスで真っ先に仕事をサボり始めた奴だった。

1日目はほとんどクラスに顔を出さなかったが、彼女とずっとデートしてたのかと思うと腹が立っていた。

Yはどうせ彼女と中で、クラスや文化祭についての悪口を言ってるに違いない。

ろくに協力もしない奴が文句だけは一人前で、しかも割と可愛い彼女とデートしているのが許せなかった。

かと言って、ヘタレの俺がYと喧嘩する力も度胸もなかった。

そんな訳で、中でYと彼女がイチャイチャしたり、クラスの悪口を言ってるのを見たくもないので俺は教室の外でYたちが出てくるのを待っていた。

だが、いくら待ってもYが出てこない。

どうしたんだろ？中でたむろしてるのかな。

俺はちょっと気になって、出口側のドアを静かに開けて中に入ってみた。

すると、なかでは予想もできないような声が響いていた。

「はぁはぁ、誰か来ちゃう！」

「来ないよ。こんなとこ。」

「それに、学校でこんなことできるなんて！」

俺は机や段ボールの隙間からこっそりと覗いてみると、何とYと彼女が服をはだけさせてよからぬことをしていた。

もし誰か来たときのために、服は完全に脱いでないようだったが、Yの汚ないモノや彼女の裸の上半身が露わになっていた。

俺は、何やってんだよあいつら！と思いながらも、物陰に隠れて見ていた。

すると、前のドアが開く音が聞こえて、また誰かが入ってきた。

Yも撤収するかなって思っていたら、

「ここか！ラブホテルってのは！」

「しいーっ！大きな声で言っちゃダメだよ！」

とはいうものの、そのカップルもスペースを見つけてイチャイチャし始めた。

そのあとというもの、次々にカップルたちが来て、俺たちの教室で淫らなことをし始めた。

はじめはこっそりとやってたのも、他のカップルの声が聞こえるからか段々と大胆になった。

そして部屋中に、いらやしい声がこだまする様になった。

カップルたちが事を済ませると、また別のカップルが部屋に入ってきて、喘ぎ声と卑猥な音が止むことはなかった。

俺は「クラスの出し物の仕事」をしているという大義名分のもと、教室にいてカップルたちの様子を見ると、多くの男子高校生と女子高生が淫らに戯れ、おっぱいやチ●コ、マ●コが丸出しの状態でまさぐりあっていた。

女子のおっぱいが揉まれる様子とかかなりエロかった。

さらに、本●をする子たちもいて女の子の有り得ない声が響いていた。

一年生だけでなく、他の学年の子たちも来ているようで教室は大盛況だった。

そして文化祭も終わり、片付けの時間。

1年B組の教室は、謎の匂いが充満し、机や段ボールには正体不明の汚れがついていたりしていた。

『ベーた(41歳・♂)』さんからの投稿です。

ありがとうございます。