中2の時の担任が、小林明子似(今思えば微妙か?)の当時のオイラにはもう!って感じの人だった席替えの時にちょっとでも側にいたくて一番前を選んだほどに好きだった。
6月、クラス対抗の「大縄飛び大会」が開かれることとなり、放課後に練習することとなった。
が、中2だよね。練習ウザーとかやる気ねぇとかでイマイチ盛り上がりに欠けていた。
半分以上は帰ってしまう状態。
それでもオイラ(縄を回す役)先生のために毎日練習に残った。
今思えばナゼ先生のためなんだろうっておもうが・・・
練習が始まって1週間がたった。クラスの1/3しか生徒は残っていない。
先生はとても寂しそうな顔をしていた。そして朝のHRの時に先生が
「みんなどうして練習しないの?まじめにやってよ!」
最後の方は泣いていた・・・オイラにとってそれがすごくショックだった。
ふつうなら怒鳴って強要するところ・・・なのに、お願いしながら泣いている先生がとても愛おしく思えた。
先生の涙の訴えはすべての生徒には届かなかった。が、2/3は残って練習するようになっていた。
おいらは先生に「大丈夫、絶対優勝するから!」と自信満々に言っていた。
なんの根拠もないけど、「うん、K君ありがとう」の笑顔がとても嬉しかった。
そして本番を迎える。
本番当日・・・
縄を回すオイラ、ジャージ姿で応援する先生。
おいらは必死に回した。がむしゃらに。すべては先生のため。
次々と脱落するクラスの中、オイラのクラスともう一つが残った。
「よしいける!!!!・・・・・・・・・あ~~~~~!?」
とんでもないことが起こる
縄を金属バットに結びつけて回しやすい様にしていた。
その結び目がほどけてしまったのだ。しかもオイラの方が・・・
「きゃーーーーー!!!」
あちこちから悲鳴が飛ぶ。
おいらは訳がわからなかった・・・そしてそこにガクリと膝を落としてしまった。
優勝を逃した瞬間だった・・・
クラスに戻り、オイラは泣いた、泣きじゃくった。
悔しかった、とても。
先生もとても悔しそうにしていた。
クラスのみんなもとても悔しそうだった。
「K君、イイよ、よく頑張ったよ」
でも涙が止まらない
「あとで、職員室にきてくれる?」
「え?」
小さな声でオイラにそう告げた先生。
放課後先生の所に行った。
「今日は残念だったね、K君とても悔しそう、あんなに練習したのにね・・・」
「ボクが悪いんです、先生を優勝させたかったです!」
まだなみだが出てきた。
「いいの、もういいのよ、その気持ちが嬉しいから」
「だめです!、ボクは大好きな先生を優勝さ・・・」
職員室で大声でさけんでしまったおいらの口をふさぐ先生。
「だめよ、こんなところで・・・、そぉねぇ・・・」
先生は私の手を取り、歩き出した。
オイラの学校は屋上は鍵がかかっててあがれなかった。そしてソコへ続く階段&踊り場は誰も来ない、告白場所として有名だった。
ソコへつれてこられた。
「K君、さっき、大好きって・・・?」
「あ!」
自分の言ったことを思いだし、顔を真っ赤っかにしてしまうオイラ
「そぉなの?先生のこと好きなの?」
私の顔をのぞき込む先生。
間近に先生の顔、そして女性の匂い、少し汗をかいた熱気・・・
「え、いや、その・・・」
「K君、顔が真っ赤っかよ?そっかぁ、そぉなんだぁ・・・」
「・・・」
「ま、何となくは気が付いてたけどね・・・K君可愛い♪」
の言葉と同時に、オイラは唇に暖かいモノを感じた。
ツンとくる女性の匂い、初めての唇の感触にオイラは硬直してしまった。
目の前に先生のほっぺたがある。
いったん顔と顔との距離が開いた。何となく切なくなってしまったオイラ。
「どぉ?、元気出た?」
「せ、先生・・・ボクは、先生が、好きです!!!」
若いオイラはもう止まらなかった。先生を力いっぱい抱きしめた。
「好きです、大好きです。もう止まりません、切ないです!」
乱暴に、胸、おしりをまさぐるオイラ。
「ちょ・・・ちょっと、やめて!、ねぇったら・・・こら!」
パシン!
ほっぺたをひっぱたかれた。
はっと我に返ったオイラ・・・
「・・・」
どのくらいの時間がたっただろうか
「先生、ごめんなさい・・・」
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「え?、あ、いいのよ・・・んもう!」
「キライになっちゃいますよね、こんなの」
「ううん。わかってたから・・・それに、嬉しかったの」
「え?」
「一生懸命やってくれたK君がすごく嬉しかった」
「いや、ボクはただ・・・」
「それにね、授業前とかキチンとお願いしますってゆってくれるでしょ。あれ嬉しいんだよ」
「・・・」
なんだか照れてしまったオイラ。
オイラの顔を見て、時折うつむいて、そう言ってくれた。
部活の声、時折通る生徒の話し声が聞こえてくる。
少しの沈黙の後
「K君?先生のこと好き?」
「・・・」
「好き?ねぇ、教えて?」
「・・・」
おいらはうつむくことしかできなかった、何となくさっきの罪悪感がそうさせていた。
「じゃぁ・・・」
つづく
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