Y美ちゃんと呼んでいた音楽の先生がいた。
直接 教わったことは無く。
俺が中学を卒業した年に新卒で入ってきた先生だった。
ちょっとした用事で母校に行った時に見慣れない若い女性を見かけて、話しかけたのがきっかけだった。
当時、俺はひねた学生で そこそこ遊んでいた。
夜にスナックを巡り歩き、ママや女の子に可愛がられて遊んでももらって 喜んでいるような阿呆だった。
年上の女性には免疫があったのだが、すれた女性が多かったせいか、新卒のY美ちゃんが眩しく見えた。
「先生やってみてどう? 生徒は懐いてくれてる?」
「まだまだかなぁ。新卒にはキツいね。最近の中学生って、あたしの頃より大人なんだもん。」
「今時の女子大生だったくせにw」
「あぁ!ヒドイ!先入観で決め付けないでよ。あたしは真面目な学生だったんだからねっ!」
「ハイハイ」
「信じてないでしょ・・・・。」
「・・・・・・・・信じるよ。Y美ちゃんの顔見てたら信じたくなった。」
「どういう意味?」
「その、あどけない顔じゃ嘘つけないっしょ」
「ひっどぉぉぉぉぉい!年上を子供扱いしてぇぇぇぇぇ。ぷんっっだ。」
「ねぇさん、ねぇさん。そういうとこが・・・・・、でしょ。」
「う゛」
4・5日おきに2ヶ月も母校に通ってると、当然 親しみとか、情みたいなモンが湧いて来る。
顔を見るのが楽しみで仕方ない。
好きだという意識すらなかった。
ツテで店のバイトをしていたし。
おかげで水商売の女性のみならず飲みに来る女性客までツマンでいたりと、相変わらずショッキングピンクな生活をしていた。
ある日、Y美ちゃんがひどく落ち込んでいた。
「どしたのさ?顔が暗いよ。お化粧でも失敗したのかい?」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・うあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁん、あたしぃ、あたしぃぃぃ・・・・」
人気の無い放課後の教室。
Y美ちゃんが泣く。
俺の胸で。力いっぱい泣く。
俺は抱き締めることしかできなかった。
Y美ちゃんが落ち着く。
「ごめ゛ん゛ね゛ぇ。あ゛た゛し゛ぃ゛・・・。」
「いいから、鼻。ホレッ」
Y美ちゃんが鼻をかむ。目が赤い。涙で化粧が流れてる。
「Y美ちゃんたら・・・、ひどい顔だよ。顔洗ってきたら。」
「ん。そうする。」
そんな仕草、物腰、顔を見てると、Y美ちゃんが可愛くて仕方ない。
愛しさを感じる。
年上の女性というよりも、近所の女の子の面倒を見ている気になっていた。
「お待たせぇ~。」
「あら、化粧直さなかったんだ。」
「うん。だって、もう帰るんだし。あれだけ泣き顔見られたら、取り繕っても・・・・ねぇ。」
「ま、ね。今夜の予定は?」
「無いよ。どうしたの?」
「俺がバイトしてる店においでよ。たまにはお酒でも飲みなさいな。」
「こぉらぁ!10代がお酒の店でバイトだってぇ。」
「細かいことは気にしないの。10代の胸にしがみついて泣いてたくせに。」
「う゛」
「8時頃においでよ。空いてるから。傷心のY美ちゃんにご馳走しますよ。」
「いいのかなぁ・・・・。」
「いいんじゃない。」
「うん。せっかくだし。」
「じゃ、夜にね。」
「あぁ、H君。」
「ん。」
「アリガトネ・・・・」
ぱたぱたとサンダルの音が遠ざかる。
Y美ちゃんたら・・・耳まで赤くしちゃって・・・・気がつくと、俺の耳も熱を持っていた。
顔が赤くなっていたのは、間違いない。
バイト先のカウンターでグラスを磨いてるところで、Y美ちゃんが来た。
「いらっしゃいませ。」
「うわぁ、雰囲気ちがぁう。大人だねぇ。」
「そりゃ、こういう店だからね。Y美ちゃんは何飲むの?ウチの店はカクテルもだせるよ。」
「へぇぇぇ、H君が作るの?」
「俺は簡単なの専門。入れて混ぜるだけのヤツくらいしか出来ない・・・・・・。」
「じゃあ、H君のできるヤツでいいよ。あんまり、キツクしないでね。」
「弱かったっけ?」
「結構ね。学生のころは失敗ばかり・・・・。」
「おっけ。それじゃね、ジンベースの簡単なヤツで。」
作ったのはジンリッキー。ジン好きな俺が閉店後に一人でよくこれを飲んでいた。
ゆっくりとしたペースで酒を飲み、おしゃべりをしながら結構な時間を過ごした。
いつもは学校であっていたので、薄暗い照明の下で見るY美ちゃんは 少し色っぽかった。
酔ったのか、顔がピンク色になり、目がとろんとしている。
カウンターを挟んで俺の手を握りながら、愚痴が始まる。
「今日ね、Y美ね、○○○が××でね、主任が△△って言うの!でもY美ね・・・・」
叱られた子供みたいにY美ちゃんが言葉を並べる。思い出してきたせいか、Y美ちゃんの目から涙があふれる。
泣き上戸かよ。
「ねぇ、聞いてる?」
「聞いてるよ。」
「Y美ね、・・・・・・・・。Y美ね・・・・・・。」
「ねぇ、聞いてる?」
「聞いてるよ。」
「今日ね、Y美ね、○○○が××でね、主任が△△って言うの!でもY美ね・・・・」
Y美ちゃんが7テイク目に入る頃、店が混みだした。
俺の客もちらほら来ているが、俺とY美ちゃんを見て、苦笑い。
なかには、
「あんたも、女の子泣かせるくらいになったんだね。(遠い目)」
「違います。これには深いワケが・・・・。」
「あぁ、言い訳しなくていいから!ちゃんとしてあげなさいね。」
「いや、姉さん、違うんです。」
「こら、泣いてる女の子を目の前にして、なんてこと言うの。そんな男に育てた憶えは無いよ」
「後日、お店に伺います。」
姉さんとは とある店のママで、俺をこの店に紹介してくれたのも姉さんで、男と女の「いろは」を教えてくれたのも姉さんで、自分の店の娘に俺を食わせたり、自分の友達の店に連れて行っては
「いいでしょ~。これあたしのツバメなのぉ~。」
と言ってはその友達に貸し出されたり。独占欲のまったく無い人で・・・・。
俺が姉さんと話してるとY美ちゃんが また、
「ねぇ、聞いてる?」
と、8テイク目に入った。
さすがに今日は仕事にならない。
「マスター、お客さん沈んだんで、送ってきます。」
「ああ。帰ってこなくていいぞ。ワケ有りなんだろ。」
「すんません。甘えさせてもらいます。」
「お前ぇは 甘えてばかりだなw、ま、いいや。若いウチにやっとけ。」
「はい。」
Y美ちゃんの荷物を持ち、Y美ちゃんを抱え店を出る。
さて、アパートはどこかな?バッグを探るが、住所が判るものが何も無い。
「Y美ちゃん、お家どこ?」
「う~ん・・・・。あそこ!」
姫が指差したのはライトアップされた城。
俺がよく利用する窓の無い城。
「判って言ってる?」
「わかってるよぉ。あたしじゃ、いや?」
「んなわけないじゃん。是非。」
ということで、姫を城にお連れした。
部屋に入ったとたん、Y美ちゃんにキスされる。
抱き締められる。
Y美ちゃんの細い腰を抱き、キスのお返し。
学校ではつけてない香水の香り。
くらくらする。
なんだろう、いつものことなのに。
いつもと違う。
相手がY美ちゃんだから?
考えながら、Y美ちゃんをベッドに運ぶ。
静かに下ろし、横に滑り込む。
見つめ合いながらキスをする。
服を脱がせる。
パンツまで脱がせた時に
「ズルイ。H君は脱いでない!あたしばっかり!脱がせてあげる。」
Y美ちゃんに脱がせてもらう。
パンツを下ろすと息子が跳ね上がった。
「元気だねぇ。さすが10代だねぇ。」
言いながら、手を添えて上下させる。指で輪をつくり、カリを刺激する。
「Y美ちゃん、おれ・・・やばい。それだけでイキそう・・・・。」
「フフ」
意地悪な顔をしたY美ちゃんが上目使いでパクリ。
「フワっ」
声が出てしまう。
Y美ちゃんの頭が上下する。
刺激が分散したおかげで、落ち着いてきた。
余裕がでてきたので反撃を開始する。
69の姿勢にしてクンニ。
あちこちの姉さんの教えてもらった奥義を駆使する。
(クリトリスはそっとね)
(普段、刺激されない場所を舌で愛撫するのよ)
(舌の形とか強さに工夫しなさい)
姉さん、ありがとう。
Y美ちゃんの動きが止まる。
息子を握り、体の力を抜き、おれの上に重なる。
時折、お尻にエクボができたり、陰唇がひくひくする。
背中を撫でると汗が玉になっていた。
姉さん、いい調子です。
ふいに、頭を脚ではさまれる。
痛いくらいにY美ちゃんに力がはいる。
それでも、舌を止めない。Y美ちゃんの腰が逃げる。両手でお尻を掴み、押さえ込む。
「いぃぃぃぃぃっ」
控えめな声で応えていたY美ちゃんが息子を力いっぱい握り締めながらイク。
俺はY美ちゃんを下ろしながら、脚を開かせ、割ってはいる。
肩で息をするY美ちゃん。目が潤んでいる。
カワイイ・・・・・。
「あたし・・・・、恥ずかしい・・・・・。」
「どした?」
「だって・・・、年下の男の子に・・・・」
「俺は規格外。」
「でも、でもね。あたしだって、一応はね先生なの。それがね、生徒じゃないっていっても あたしの職場の卒業生だし・・・・。それに・・あたし・・・7つも年上だし・・・。」
「俺のオーナーは一回りも上の女性だよ。年上は好きだよ。それにY美ちゃんて、俺からみても可愛い女の子だよ。それとも、やめるかい・・・・。」
「・・・イジワル・・・・。」
姉さん、OKがでました。
華奢なY美ちゃん、滑らかに挿入されたが、狭い。
奥まで狭く、しっかりとホールドされる。
明らかに艶の増した声で応えてくれるY美ちゃん。
これまでの女性とは違う感情が込み上げる。
俺の臨界が来る。
帽子はかぶって無い。
でも、抜きたくなかった。
ゴメンと思いつつ、発射。
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ビクンビクンと最後の一滴まで中に注ぐ。
「中で出した?」
「ゴメン。出しちゃった・・・。」
「いっか。H君なら。責任とってねw」
「はい、せんせい。」
「もぅ。」
「あたしね、H君のこと・・・少し前から好きだったんだぁ。住んでた街から離れて、就職してさ、誰も知り合いなんていなくて。淋しくってさ、もう辞めて帰ろうかなぁなんて思ってた時にH君が話しかけてくれてさ会いに来てくれるのが嬉しかったの。そのうち、H君が学校に来てないかうろうろしたり探してみたりしてさ・・・・・・・・。あ~あ、中学生みたいでしょw」
「そうだね。ありがと。うれしいよ。俺もY美ちゃんが好きだよ。学校に行く度に、用事が済んでもY美ちゃん探してた。会いたくてね。」
「本当に?」
「ホント。」
それから1年、学校関係者にばれることなく、Y美ちゃんとつきあっていた。
あちこちの姉さん達と同時進行で。
破局の原因も そこにあったわけで。
自分のだらしなさが、Y美ちゃんを傷つけたわけで。
一人前の気がしていたが、やっぱり、あの頃の俺はまだまだガキに過ぎず。
いま思えば、未練と後悔がタペストリーのようになっていて。
失敗したなぁと・・・・。
人の少ない時間に書き逃げします。
某泥酔スレが盛り上がっていた頃に書き溜めた昔話です。
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