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スカートを穿くと、彼女は黙って体育座りをして私がズボンを穿くまで待っていました
私はなんで口でしてくれたのか聞こうと思いましたが、ただ
「びっくりした」
と伝えるので精一杯でした
斉藤さんはちょっと寂しそうな笑顔で
「…ごめんなさい」
と答えました
謝る必要なんてあるのかなと思いましたが、私には言葉が見つかりませんでした
彼女は約束通りの一万円しか求めてきませんでした
その日は12月初めの土曜日でした
冬休みになると会えないなぁ、と独り言のように言った私に彼女は携帯の番号を教えてくれました
携帯番号を教えて貰ったとはいえ、電話をかける勇気は出ないものです
あっという間に冬休みになり、いつもの手段で会うことはできなくなりました
夏休み明けから結構頻繁に会っていた分、彼女に会えないことに我慢できなくなった私は勇気を振り絞り、ドキドキしながら斉藤さんに電話をかけました
「はい」
彼女が電話に出ました
慌てた私がひっくり返った声で名乗ると
「そんなに緊張しなくてもいいのに」
とクスクスと笑って答えてくれました
普段はしない世間話…といっても学校や休み中の話ですが…をしているうちに緊張もほぐれてきました
しかし、逆にこの状況でいつもの行為をお願いするなんて、とてもできなくなりました
長々と話をしてから私はじゃあ…と電話を切ろうとしました
「明日、お昼から図書館に行くの…」
私が言えなかったので、斉藤さんから暗に切り出してくれたのだとすぐわかりました
何時に図書館のどの辺りでいるか聞けたものの、
「もしかしたら行くかも…」
などとあやふやなことしか言えず電話を切りました
電話を切った後、私が大喜びしたのは言うまでもないでしょう
次の日、私は少し早めに市立図書館へ行きました
荷物とコートをロッカーに預け、館内をぶらぶら見て回ると、師走の平日午後の図書館には、おそらくセンター試験を控えているだろう学生が学習室に何人かいるくらいでガランとしていました
書庫から本を一冊持ち出し閲覧室で読んでいると、しばらくして正面の席に誰か座りました
顔を上げた先には、いつものように少し首を傾げ、ちょっと困ったような顔で微笑む斉藤さんがいました
私服姿の彼女を見るのは初めてでした
記憶では、ボタン周りにフリルのついた白いブラウスに褐色のロングスカートを穿いていたと思います
髪はいつものポニーテールではなく三つ編みにしていて、一瞬、彼女だとは分かりませんでした
「こんにちは」
斉藤さんから声をかけてきました
私は彼女の声にドキッとして、オウム返しに答えるしかできませんでした
私はこの場をどうしたらいいか迷い、とりあえず本返してくると言った席を立ちました
「私、探す本があるから一緒に行っていいですか?」
今来たばかりの斉藤さんも席を立ち、二人で書庫へと向かいました
彼女と一緒に細い階段を歩いて書庫まで下りてきました
この図書館は専門書の書庫は一般書籍とは別になっていて、中二階と地下一階に分かれていました
窓は申し訳程度に小さいものがついているだけで、天井の蛍光灯はあるものの薄暗く、綺麗な一般書籍の書庫に比べて、あまり気持ちの良いところではありませんでした
中二階から持ち出していた私は元あった棚に本を戻しました
それから棚にもたれ、少しの間、斉藤さんととりとめのない話をしました
途中、ふと会話に間が空き、急に辺りが静かになりました
「あの…、男の人って…女の子のパンツが見えると嬉しいんでしょう?」
あまりに唐突な彼女の言葉に私は思わず固まってしまいました
私はうんともいいえとも言えず、ただ困って苦笑いしました
が、斉藤さんはあくまで返事を待っているらしく、恥ずかしそうにこっちを見ているので
「まあ、やっぱり嬉しいかな?」
と返しました
「…私のでも、見たいと思います?」
見たい
勿論、見たい
これまで何度か素股をした時に見ていたとは言え、改めてそう言われると
「見たい」
としか言えません
「見るだけなら、それならお金は…いつもより少なくていい?」
私が聞くと彼女は
「2千円でいいです…」
と言いにくそうに答えました
書庫内に誰もいないのを確認してから一番隅の方へ行き、彼女に2千円を渡しました
斉藤さんは壁際に立ち、私にしゃがむように言いました
彼女は一度私の目を見て、今から始めることを知らせると厚手のロングスカートの中程を指先で摘み、ゆっくり持ち上げていきました
足首までの小さな白いソックスから上、白く華奢な両足が現れました
スカートはさらに上がり、膝から肉付きの良い太ももへと進み、最後に彼女の股間を包むパンティーが露になりました
フロントに白いリボン、薄い水色の綿生地に細く白いボーダーの入ったパンティーでした
斉藤さんはスカートを持ち上げたまま、恥ずかしそうに目をつぶっています
眼前にあるものに対して私はどうすべきか混乱しました
ただこのままじっと見ているのか…?
と、目を瞑ったままの斉藤さんが突然スカートを更に持ち上げました
彼女はそのまま、ゆっくり私に背を向けると本棚の中程の段に手を添えたのです
パンティーに包まれた斉藤さんのお尻が高く突き上げられ、私の目の前にありました
私は動揺しました
この前のフェラといい、彼女がやけに積極的になっていることに
誰かがこんなことを彼女に求めたんだろう
私と同じように斉藤さんと関係をもつ私以外の誰かが彼女に求め、そこで学習した彼女が私に対して実践しているんじゃないか?
その時の私はそう結論付け、その途端無性に嫉妬心のようなものがこみ上げてきました
ですが、私はそれをどう表せばいいか考えられませんでした
「触るからね」
私は彼女の返事を待たずに彼女の尻に手を伸ばしました
触れた瞬間、斉藤さんの体がビクンと跳ねました
私は構わず手のひらでパンティーを撫で回し、ひとしきり触ると自分のものを取り出してしごき始めました
彼女は何も言わず体を硬直させていました
私の指がとうとう彼女の大事な部分に触れました
「くぅっ!」
斉藤さんの口から反応の声が漏れました
私の知識と言えばAVくらいのもので、私はとにかくじっくりと彼女の割れ目があるだろう場所をパンティーの上から指先でなぞりました
斉藤さんは腰の辺りから長いスカートをダラリと垂らしたまま体をくねらせて、指先の刺激に必死に耐えているようでした
私はそれがどうにもじれったく思い、彼女の一番敏感な部分に指先を這わせ素早く擦りました
私は人指し指の先をひっかくように小刻みに動かし、パンティーの上から彼女の敏感な部分があるだろう場所を刺激しました
途端に斉藤さんの体がビクンと跳ね、力が入らないのか膝がガクンと折れました
私は彼女の腰の高さを保とうと左手でお尻を支えながら、指先を動かし続けました
斉藤さんは声を漏らさないように、口を自分の二の腕に押し付けて耐えていました
それでも腕の隙間からは彼女の荒い息が絶え間なく聞こえてきます
私は円を描くように、割れ目に沿ってひっかくようにと思いつく限りの方法で指先を這わせました
そして彼女の水色のパンティーにも…いつの間にか楕円型のかすかなシミが出来上がっていました
私の嫉妬心は治まらず、いますぐにでも目の前のパンティーを剥ぎ取り、彼女の割れ目めがけて自分のモノを突き立てたかったのです
私は斉藤さんの腰を抱えて立ち上がり、彼女が自力で今の腰の高さを維持できるのを確かめると、パンティーのクロッチの縁に指を入れ、無理矢理横にずらしました
「はあっ!」
彼女が驚きの声上げ、すぐに自分のいる場所を思い出したのか口をつぐみました
私は自分のモノに手を当てがい、彼女の内股の奥を広げるとモノの先を彼女の割れ目に押し付けました
私の先が涎を垂らすように湿った彼女の大切な部分にジュルンと滑り込むと、彼女はいやいやをするように何度か頭を振りました
私は小さな声で彼女に言いました
「斉藤さん、入れてもいい?」
「…だめ、だめです…」
かすれるような声の返事
「じゃあどうして欲しいの?」
「入れないで…」
「何を?」
「…」
「何を入れないで欲しいの? ちゃんと言ってくれたらやめるよ」
「そんな…」
彼女の言葉を待たずに私は後少し、先を差し込みました
「やぁ…」
彼女がまた頭を振りました
彼女の中の極々浅いところでしたが、私はそれだけでも出そうになり、正直に彼女に伝えました
「もう出そう」
「やだっ、やだっ、やめてくださいっ」
彼女は聞き取れないくらいの声で拒みました
「ちゃんと言ってよ…早くしないと…」
急かしながら浅いところで先を前後させていると、とうとう彼女が望みの言葉を口にしました
「お…おちんちん入れないで…お願いします…」
私の全身を熱い血が駆け巡りました
「もうやめてもいいよ? でも代わりに何かしてくれるの?」
私は矢継ぎ早に彼女を責めました
「口で…口でしますから」
その言葉を聞くと私は彼女の割れ目からモノを抜き、力が抜けてべったり座り込んだ斉藤さんの顔をこちらに向けると、彼女の液がついたままのモノを唇を割って強引にねじこみました
斉藤さんの頭を抱えて激しく腰を動かし、何十秒とたたない内に熱い精液を彼女の口内に注ぎ込みました
斉藤さんは反射的にか、それともそうすることを知っていたのか、小さく喉を鳴らし飲み込みました
一つ思い出したことがあったので…
ある時、斉藤さんがTバックのパンティーを穿いててびっくりしたことがあります
普段はノーマルな純白か淡色系のパンティーが多かったので、
「斉藤さんでもこんなの持ってるんだ」
と聞くと
「せっかく買って穿いてきたのに!」
と恥ずかしそうに照れながら怒られました
私が彼女のお尻を触る時、ひとしきり全体を撫で回してからパンティーを食い込ませる…というのがクセになっていたらしく、彼女は
「お尻に食い込んだパンツの方が好きなのかと思った」
のだとか
私としては、食い込ませた時の彼女の恥ずかしがる仕草と声が好きでやってたんですが…
結局、斉藤さんはピンクのまさしく紐状になったものと、純白でお尻の側にレースがあるものの2枚買ったそうです
ちなみにその日は純白のほうを穿いてきていました
そんなパンティーを穿いていつもと変わらない澄ました顔で校内を歩き、授業を受ける彼女を想像して興奮してしまいました
書庫で私の精液を飲み干した斉藤さんは、顎を上げて目を細めたまま唾を飲み込み、喉の奥の精液を懸命に体内に流し込もうとしているようでした
そんな彼女を横目に私はズボンを穿いていたのですが…彼女の眼からふいに涙が溢れてきました
それは私に急激に冷静さを取り戻させましたが、勿論後の祭りです
斉藤さんは涙を拭きながら立ち上がると
「今日はもう帰ります」
と言葉を残し、一人書庫の階段を上がっていってしまいました
終わった…
この関係はもう終わったんだと思いました
ただお金をだす側とその対価に行為を提供する側のようでいて、何ヶ月かそんな関係が続くうちに不思議な親近感が生まれ、打ち解けてきていたのに…
一人残された私はそれからしばらくの間、彼女に会うことはできませんでした
学校が始まるまで私は彼女に電話することもできませんでした
あの図書館での行為もそうですし、これまで全ての熱に浮かされたような行動を考えるにつけ、後悔と、それでも全てを否定したくないという気持ちがない交ぜになりどうにもできなくなっていました
冬休みが終わり学校が始まったその日、教室に向かう階段で彼女に会いました
体を硬直させ、かける言葉も出ない私に彼女はいつもの少し寂しそうな笑顔言いました
「おはよう」
どもって返す言葉も無かった私とすれ違い、彼女は彼女の友人たちと合流して楽しそうに歩き出すのが見えました
今日謝ろう
そう決心した私はすぐさま廊下の隅で携帯を取り出し、彼女に電話しました
今この時に動かないと、もう私に謝罪の機会はないように感じたからです
しばらくのコールの後、彼女が電話に出ました
「今日の放課後、いつものところで会えないかな? どうしても会って話がしたい」
私は斉藤さんの言葉を待たずに堰を切ったように話しました
数秒の沈黙に最悪の返答も覚悟しましたが、彼女は明るい声で
「はい」
とだけ答えました
放課後、私はHRが終わると友人たちと別れ、いつもの踊り場に行きました
まだ斉藤さんは来ていません
私は階段に腰を下ろし、彼女に何と声をかけようかと色々考え、その度に駄目な方向にばかり思考して、一人混乱していました
三十分は経った頃、入り口の防火扉の開く音が聞こえ、手摺の間から下を覗くと斉藤さんが小さく手を振って階段を上がってきました
予想外の彼女の態度に私はさらに混乱しました
彼女は私の横に座ると
「あけましておめでとうございます」
と言い、こちらに向かってちょこんとお辞儀しました
「おめでとう…」
多分私は眼を白黒させながら随分バカな顔で返事をしていたはずです
しばらくの間、これまでになくよくしゃべる彼女と、相槌だけで精一杯の私の会話が続きました
初詣や年賀状など休み中にあった事の話、今日の始業式の話をする斉藤さんに私は時折、自分はこうだったと挟む程度
ひとしきり話終えるとまたこれまでと変わらない静かな踊り場に戻りました
「あの時はごめんなさい」
なんで斉藤さんが謝るんだよ!
私は頭の中で叫び、同時に無性に悲しくなりました
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斉藤さんはこれまでのことを少しずつ話してくれました
2年になってすぐ、斉藤さんに彼氏ができたのだそうです
一つ上の先輩で、元々近所で小さい頃からよく遊んでいて初恋の相手だったようです
告白は向こうからだったそうです
彼女は思いがけない告白に快くOKし、交際が始まりました
しかし、一ヶ月も経たないうちに彼は彼女に体を求めてきました
斉藤さんは拒み続けましたが、初恋の相手なら…と決意し、彼に処女を捧げたのだそうです
「結婚するまではね…絶対しないって思ってたのに」
彼は会う度に彼女の体を求め、彼女も彼にならという信頼と嫌われたくないという一心で応えたそうです
最初の頃は、お互いに日中両親が留守なのでそれぞれの家でしていたようです
しかし、しばらくすると彼は斉藤さんに色々な事を求め始めたのだそうです
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彼女は遠回しにしか言いませんでしたが、完腸されたこともあったようです
斉藤さんはその度に強く拒みながら、なし崩しに強要されて実行してしまったそうです
彼女は少しだけ涙声になりながらも、淡々と自分が彼氏とやった行為を話し続けました
斉藤さんは自分が思い描いていたのとは到底異なる交際に疲れ、彼に別れ話を切り出したそうです
彼氏は執拗に付き合い続けることを望んだそうですが、最後は斉藤さんが押し切り別れることになりました
彼女の転機は、それからしばらくして思い出したようにかかってきた元彼の電話でした
つづく
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