これは僕が18歳で大学生になり、下宿生活を始めた頃の話。
古いアパートで、内風呂はなく、銭湯に通う必要があった。
近所には、いくつか銭湯があって、何もわからない僕は、とりあえず一番近場の銭湯に行くことにした。
その銭湯は、いわゆるスーパー銭湯だったが、番台は昔ながらに、男湯と女湯を番台から見渡せるように配置されていた。
学生の特権で、平日のお昼過ぎに銭湯に行ったのだが、番台には三十代と思われる女性が座っていた。
それに脱衣場には、掃除等を担当するスタッフが二人いて、これも二人共に三十~四十代と思われる女性だった。
まあいいか、と思いながら、靴下、シャツまではすんなり脱いだが、番台から女性に見られていると思うと、さすがにパンツを脱ぐときは多少ドキドキした。
全裸になった後、石けんとシャンプーを買いに番台に行ったのだが、番台のおばさん?お姉さん?は、初めてのお客さんだということで、いろいろと親切?に話しかけてきた。
しかも、掃除係の女性達も近寄ってきて、三人がかりでの会話になった。
さらにそこに、丁度勤務の交代時間だったのか、新たに女性二人が登場してきて、話の輪に加わって来た。
この銭湯は、昼も夜も、全員女性スタッフだけで営業しているそうだ。
それはいいが、僕の方はと言えば、見ず知らずの五人の女性達の目の前で、スッポンポン。
石けんとシャンプーさえ手に入ればいいだけなのに、チンチンもおしりも、たくさんの女性達に見られ放題。
恐らく、彼女達は、初めてのお客さんに親近感を持ってもらおうと近付いてきただけで、男の子の裸を見たいと思っているわけではなく、例え見たとしても、性的に興奮するハズはなく、特に何にも感じないというのが本当のところなのだろうが、人前で素っ裸になることに慣れていない僕の方は、たまったものではなかった。
ブラブラと揺れるチンチンに、複数の女性の視線を感じた途端、
・・・ムクムクッ・・・
これはマズイと思った時には、既に、半勃ち状態。
タオルを持って買い物すればよかったと思ったが、既に後の祭り。
顔を真っ赤にしながら、番台で石けんとシャンプーを受け取った時には、ついに、フル勃起。
「あらら~~~。」
「まあ~~~。」
あきれ顔の女性達を後目に、チンチンを上にピーンと押っ勃てたまんま、お金を払って、あわててタオルを取りに戻り、すぐさま湯船に直行した。
幸い、中には年寄りが二、三人いるだけで、入浴客には勃起を見られずに済んだ。
中からそっと女性達の様子をうかがうと、みんなケラケラと笑っている様に感じた。
僕は、ほとぼりが冷めた頃を見計らって、湯から上がり、そそくさと服を着た。
と、その時、脱衣場に、ある表示がしてあることに気付いた。
【むやみに他人の身体に触らないで下さい。】
僕は、この意味がよく分からなかった。
銭湯から出ようとすると、番台の女性がニコニコ笑いながら、
「ありがとうございました。また、よろしくね。」
と、声をかけてくれた。
何となく、初対面の女性達に囲まれて、意に反して勃起してしまったことが、思い返すと好印象になってきた。
女性達の視線を感じながら、スッポンポンになるのも、なかなかいいものだ。
しかし、気になるのは、あの脱衣場の表示だ。
僕は、下宿のおばさんに、表示の意味について聞いてみた。
すると、おばさんは次の様に説明してくれた。
「あんたが今日行った銭湯は、そんなことはないんだけれど、他の銭湯では、ハッテン場になっているところがあるのよ。」
そして、その、ハッテン場になっているという銭湯も教えてくれた。
僕は、ハッテン場という言葉の意味があまりよく分からず、おばさんに尋ねると、
「男同士が好きな人が集まる場所よ。」
と、顔をしかめながら教えてくれた。
そう聞いても、まだぼんやりとした意味しか分からなかった僕は、女性に見られながらの入浴が快感を伴うものだったことから、ハッテン場の銭湯も経験してみたいという欲求が次第に強くなっていった。
明くる日、ハッテン場と言われている銭湯に行ってみる事にした。
その銭湯は、番台からは脱衣場が見えない構造になっていた。
番台に座っているのは、初老の男性。
料金を払って中に入ると、平日のお昼なのに、昨日の銭湯よりもかなり入浴客が多かった。
とりあえず、全裸になった。
すると、隣で着替えていた男性客がこちらをのぞき込むようにしながら、僕のチンチンをジッと見ているような視線を感じた。
そして、誰かが後ろを通り過ぎながら、僕の裸の肩に腕を当てて行った。
『何だよ、気を付けろよ。』
そう思っていると、さらに反対側からも誰かが近付き、僕の裸のおしりをサッと触れて行った。
ようやく、僕も気が付いた。
『さ、触られた。これが、【むやみに他人の身体に触らないで下さい】ってことか。』
そう思った僕は、全裸だったが、とりあえず番台まで戻ることにした。
スッポンポンで脱衣場を歩行すると、至る所から入浴客達の痛いほどの視線を感じた。
しかも、殆どが、チンチンを見ているようだ。
番台まで戻った僕は、初老の男性に訴えた。
「あの、さっき、中の客に、カラダ、触られたんですけど・・・。」
すると、番台の男性、不思議そうな顔をしながら、
「触られたって?。どこ触られたんだい。」
「おしり・・・。」
「なんだ、ケツかよ。あんた、見慣れない顔だね。ここはなあ、そういう場所なんだよ。」
全く相手にしてもらえなかった。
仕方がないので、そのまま脱衣場に戻った。
再び、男達の熱い視線を全身に浴びながら、タオルを持って湯船に向かった。
湯につかりながら座っていると、すぐ左横に、男が一人、座ってきた。
さらに、右横にも男が座ってきた。
男二人に挟まれてしまった。
左側の男が、右手を僕の太ももに伸ばしてきた。
右側の男も、左手を僕の股間に伸ばしてきた。
太ももを撫でられ、チンチンを鷲掴みにされた。
『ひや~っ。』
僕はたまらず、立ち上がった。
これがハッテン場の洗礼なんだ、と理解した。
何となく身の危険を感じて、湯船から出た。
すると、あちこちから、
「僕のシャンプーを使いたまえ。」
という申し出があった。
来る男、来る男、みんな、シャンプーを勧めてくる。
妙に親切な連中だと思いながらも、折角なので、その内の一つを使うことにした。
シャンプーを手にした途端、そのシャンプーの持ち主の男が、
「あっちへ行こう。」
と、僕の手を引っ張り始めた。
後で分かったことだが、シャンプーは、男を選ぶ道具なんだそうだ。
僕は、スッポンポンのまま、トイレに連れ込まれた。
男は、さっそく僕のペニスをシコシコとしごき始めた。
たちまち僕の下半身は、自分の思いとは裏腹に、かってに反応し始め、とうとうフル勃起してしまった。
『ダメだ、ダメだって・・・こんなこと・・・出ちゃう・・・。』
気持ちでは抵抗しながらも、されるがままになっていた。
男は、僕のピンピンになったペニスを口に加え、舌をころがしながら、なめ回した。
まるでエサにしゃぶり付く猛獣のようだ。
しかも男の右手は、僕のタマタマをシッカリと握り締めている。
目の前が真っ白になってしまいそうな、めくるめくような快感に、僕は、あえなく放出し、果ててしまった。
男はそれを飲み込むと、あたかもご主人様が家来に対してするような口調で、僕に命令した。
「足を開いて、前屈みになって、シリをこっちに突き出せ。」
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いつしか、すっかり主従関係が成立していた。
わけが分からないまま、その通りにすると、
・・・ズンッ・・・
見事に掘られた。
生まれて初めての肉便器。
もう、頭がボウッとしてしまって、その後、トイレから出て来る迄のことはよく憶えていない。
ただ、おしりの穴にだけ、そこであった出来事の余韻が、ハッキリと残っていた。
トイレから出ると、何人もの男が、再びシャンプーを持って近付いて来た。
僕は、勧誘を振り払いながら、逃げるようにして銭湯を後にした。
自分でも、よく、服を着て出てきたものだと思う。
スッポンポンで銭湯の外に逃げ出しても、おかしくなかった。
下宿に戻って、昨日と今日の二つの銭湯のことを思い返してみた。
『明日はどこの銭湯に行けばいいんだろう。』
そんなことを考えていた。
そして、明くる日、銭湯に行こうと思い立った。
僕の足は、自然と、ハッテン場の銭湯に向かっていた。
–END–
『ただし(51歳・♂)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。
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