俺は東京で生まれ育ち、中学を卒業したあと底辺の都立高校に進学した。
中学の内申点は最低レベルで、入試のときの点数も全科目とも半分を下回り、ボーダーすら超えるか微妙だったがなんとか合格できた。
高校の授業は簡単にも関わらず、俺も勉強なんてしないので、宿題もテスト勉強もしない小学生以下の生活だった。
2年生のとき、俺は校内喫煙で何回も謹慎を受け、厳しく指導された結果、高校を辞めることを決めた。
そのあとは近くにあった工場でアルバイトとして働き、たまたま上司だった人が俺のことを認めてくれて、1年後には正社員になった。それから工場の運営や営業にも携わるようになり、俺が23歳の大卒の同い年が新入社員になる頃には、彼らと同じかそれ以上稼ぐことができていた。
その頃には工場勤務ではなく本社のオフィスで勤務していた。
今の職場では大卒が当たり前のようにいるが、仕事をする上でそれ程差はなく経験や工場の現場を知っている分、俺の方が有利なようにも思えた。
だが、大卒に抜かれてしまう危機感は常にあって、20代後半までは仕事一筋で趣味や恋愛などには興味なく、家に帰れば酒を飲みながら、テレビ見たりゲームしたりしていた。
俺が29歳のときのある土曜日の昼、会社のパーティーが都内のホテルで開催された。
俺はスーツ姿に髪を整えていた。
ホテルには似た感じのパーティーホールがいくつかあり、道に迷って遅刻寸前だった俺はやっとの思いで会場に着くと、そこは男女とも高級で綺麗な服装をして中に入って行った。
俺はスーツとはいえ
(もっと、綺麗な格好するべきだったかな。)
と思いながらも中に入っていった。
そこは、男女とも若い人ばかりで少なくとも40代以上の人はいないさそうなことが一目で分かった。
(しまった、どこかの同窓会か何かか?。)
と思い引き返そうとすると、受付周辺に立っていた女性が
「すみません。どちら様ですか?」
「あ、あの○○です。」
反射的に苗字を名乗ってしまう俺。
すると女性は
「○○様ですね、お待ちしておりました。」
と言って奥の会場に通された。
そこでは円状に椅子が並んでいて、内側の円に女性、外側の円が男性で向かい合うように座っていた。
男女はそれぞれ20人ずつくらいだった。
俺の席には「17」と書かれた名札のようなものがあり、参加者は数字の書かれた名札をつけるようだ。
開始直前だったらしく、俺が着席するとすぐ司会が話しはじめた。
どうやら、俺と同じ○○(割と多い苗字)という人が欠席してその人と間違えられたらしい。
俺は逃げ出そうと思ったが、着席している上品な男女は微動だにしないし、周りにいるスタッフは監視するように参加者全体を見ていた。
俺は今はそっとしておき、適当に誤魔化して隙をみて脱出しようと思った。
そして説明を聞いているうちに、この回は
「大卒で職に就いている人の婚活パーティー」のようだった。
そしてパーティーの概要の説明が終わると、参加者の自己紹介タイム。
まず男性が「1番から1人ずつ自己紹介」をしていく。
時間の関係上、出身大学、職業、一言PRを話していく感じだったが。
すると、男性の学歴の凄いこと!!
T大、K大、W大、医大・・
一流大学を出てないと参加資格がないのではと思う程だった。
そして、俺の番になった。
「中卒」など口が裂けても言えないので、W大卒ですと誤魔化し、職業については隠す必要がなのでそのまま答えた。
男性のが終わると次は女性の自己紹介。
女性の学歴もかなりのものだった。
T大は勿論、他にもW大、○女大、A大など美人女子大生が多いと評判の大学名が並んだ。
そして一通り終わると、男女が1対1で順番に2分ずつ話していく。女性との会話はかなり緊張した。
相手は綺麗で知的なお嬢様ばかり。
俺みたいな男など一生関わることもないはずの女性たちで、こちらが申し訳なく感じる程だった。
20人の女性のうちはじめは全然だったが、7人目くらいからようやく目を見て普通に話せるようになった。
会話をしながら、もし付き合うとしたらどの人かなとか考えてみたりした。
勿論俺には縁のない話だが。
そして、19番目の女性はとても感じのいい女性だった。
彼女は薫子さん(仮名)といい27歳で俺より2個下、綺麗な顔にセミロングの綺麗な黒髪、上品な服装やアクセサリーなど、そして彼女はT大卒だった。
これだけ素敵な女性なのにここに来るのは彼氏がいないか、別れたのかなと不思議に思っていた。
そのあとは奥の間に通され、会食。
19番の薫子は17番の俺と席が近く、彼女の話もよく聞くことができた。
彼女を含めて話し方や内容がとても上品で、世界が違うと感じた。
そのあとのフリートークでは、思い切って薫子に話しかけてみた。
薫子は決して自慢したりしないものの、キャリアウーマンとしてバリバリ働いているようだった。
それゆえに、恋愛よりも仕事を優先してきたことも感じられた。
そして俺は薫子と連絡先を交換した。
パーティーが終わったあとも、俺は薫子のことで頭がいっぱいだった。何としてもあの人と付き合いたい。
そのことだけを考えていた。
薫子にラインでデートに誘ってみた。
はじめは「忙しい」と断られたものの、何回もラインを送ったり、デート以外の話題も振ることによってデートに応じてくれるようになった。
初デートではドライブへ、薫子の最寄りの駅前で待ち合わせた。
時間よりも10分早く薫子がきた。
上品な笑顔が印象的な綺麗な顔だった。
服装も高そうだが決して派手ではない。
彼女を助手席に乗せて車を走らせる。
10代の頃から通勤や仕事で車に乗っていた俺は運転などお手の物だった。
車を爽快に走らせてレインボーブリッジやお台場を回った。
あらかじめ調べて予約しておいたレストランでランチをして、薫子も満足してくれた。
そして帰り道、薫子の家の近くと言われた場所まで送って行き、俺は薫子に交際を申し出た。
すると、薫子は快く応じてくれた。
そのあとも薫子と交際を続けた。
その中で、俺は薫子との将来を考えることになった。
そのためには「あのこと」を告白しないといけない。
俺は葛藤した。
真実を知って俺に失望するかもしれない、今まで騙していたことに彼女が怒るかもしれない、ひどく悲しませるかもしれない・・。
だが、ここで壊れてしまう関係ならそれも運命なんだと思うことにした。
そして、ある休日。
俺は薫子に「話さないといけないことがある」と言って、よくランチをしていた薫子の家の近くのレストランに呼んだ。
薫子は少し緊張しながらもいつものように微笑んでいた。
薫子は「大事な話」と聞いてもしかして「プロポーズ」かと思ったかもしれない。
実際そのためでもあるんだが。
薫子が座って、俺たちはしばらく黙ったあと重い口を開く。
「俺さ、実は高校中退で中卒なんだよ・・」
俺は全てを話した。
落ちこぼれだったこと、喫煙で退学したこと、今は定職に就いているが、決して平坦な道ではなかったこと・・
全てを話し終えると、薫子は数秒間黙っていた。
俺は、やっぱり嫌われたかなと思った。
そして薫子は、
「知ってたよ!」
と答えた。続けて薫子は
「W大卒の話とか、聞いているうちに嘘だっていうことは最初から分かっていた。でも○○っていい人だし、訳があるのかな、いつか私に本当のことを話してくれるのかなって思ってた。ありがとね。言いづらいことを話してくれて・・」
俺はその言葉に涙した。
そして、その夜。
海沿いのホテルの窓際のベッドで、波の音を聞きながら俺は薫子を抱いた。
「薫子、愛してるよ!」
「私もだよ、○○。」
薫子と体を重ね、薫子の豊満な乳房に顔を挟まれながら胸の谷間を舐めて、そのまま首筋へ舌を動かしたあと、薫子の唇に舌を重ねて濃厚なキス!
そのあと、薫子の締まりの良い陰部に俺の肉棒を挿入する。
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挿入しながら薫子と舌を絡ませたり、薫子の乳房や乳首を揉んでいた。
薫子は微笑み嬉しそうだった。
俺は薫子の体を貪った。
薫子の乳房は俺の唾液塗れになり、乳首を甘く噛んだりした。
薫子はずっと嬉しそうだった。
そして激しくつくたびに、いやらしく喘ぐ薫子。
「いいー、いいー、凄くいい!!」
そのあと、俺は薫子の中に放出する。
俺の精液が溢れる度に、薫子は満足そうに喜んでいた。
そして、薫子は俺が射精したあともまだ求めた。
69の形になり、薫子は俺の肉棒にしゃぶりつきながら、俺の顔に甘い匂いのする花びらを近づけた。
「もっと欲しい・・」
薫子は口や膣を唾液と精液と愛液塗れにしながら求めていた。
T大卒のお嬢様がこんなに貪欲とは・・。
外からはずっと波の音が響いていた。
俺たちの夜は、水平線に日が昇るまで続いた。
–END–
『海平(33歳・♂)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。
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