前回の体験談はコチラ
Sさんのこと、これから本格的に入らねばならないだろう司法試験のことに心が捕らわれていた。
友人達、真剣に受験を考えている仲間達は、わき目も振らずに勉強していた。
3年になった。
まだまだ先が長いと考えている人間は、結局合格できない。
今年こそ、今年こそと勉強している人間が、数年の努力の末合格してゆく。
残酷な試験だと思う。
研究室の優秀な先輩が落ちる。
運の要素も絶対にあると思う。
かと思えば、えっと思う人が合格したりする。
今となって思うのは、人間力の試験でもあったということだ。
俺の周りで合格したのは、頭の善し悪しもあったろうが、それよりも真っ直ぐに目標を見つめ努め励むことができたかどうかであると思う。
俺より頭が悪いと俺が思っていた人間が、合格した。
悔しいが、彼は精神的にほれぼれするような男振りであった。
俺は、あっちこっちにぶれる生活だった。
Mでバイトを行う。
古武道の道場に通う。
それだけならばよい。
SさんとMちゃんがいる。
お互いがお互いを知らない。
俺はそんな事、話していない。
バイトは極力減らした。
が、辞めなかった。
道場は月謝さえ払えば、ずっと休んでも構わない。
が、おれは週に二回は出かけた。Mちゃんがいるからだ。
道場からの帰り、俺は自転車。
彼女は電車。
彼女を駅まで送ってゆく。
二人きりになれることは滅多に無い。
何人かの道場生で話しながら帰ってゆくのだ。
Mちゃんは控えめな子だった。
練習熱心で、優しかった。
俺に熱い視線を投げ掛けることがあったが、他の道場生ともにこやかに話をしていた。
俺にはそんな彼女が好ましく、まぶしかった。
Sさんからは、しばしば電話があった。
Mでの出来事など、とりとめもないことを話してくる。
聞いてもらいたいだけなのだろう。
が、俺にはいまいましかった。
勉強時間が取られるから。
だが、それは口実だったかもしれない。
Sさんと余り話したくなかったのだ。
ならばMを辞めればよいのだが、そうはしなかったことに俺のずるさがある。
今から思い起こしても、自分の余りの能天気振りに地団駄踏む思いがする。
俺は、最善の道をとるならば、Sさんと別れて、Mちゃんを大切にしながら受験に全力を傾けるべきではなかったか。
仮に合格できなくても、合格できても、全力を尽くした充実感があったろうし、良い意味での別の人生が開けていただろう。
Sさんと別れなかったのは、Sさんが綺麗だったからだ。
男子クルーが、Sさんの話をするのを、俺はしばしば聞いた。
「あの胸に顔を埋めてみたい」
「そうだよな、色気あるよな」
等々。
俺がSさんを自由にしていることを皆知らない。
Sさんの乱れた姿、身体の隅々を俺は知っている。
そこには愚かな優越感があった。
俺は浅はかだった。
恋愛をして、同時に不倫をして、日本一難しい試験に合格しようなど、できないことは少し考えれば分かることだ。
自分の自由になる肉体、そんなものはない。
自由にしたならば、必ず何か見返りが出て行くことは、今になって分かる。
上手にやっている人間もいると思うが、それでも精神の迫力は薄まり、消えてゆく。
これは恐ろしいことだと、今は分かる。
模擬試験の成績は、波が激しかった。
どん底に落ちてみたり、合格圏をクリアしてみたり。
これは勉強不足に原因がある。
知識が体系化されていないため、当たり外れが激しいのだ。
そこを先輩に指摘されながら、俺は何とか机にかじりついた。
Mちゃんは俺の状況を理解してくれており、時々手紙をくれるだけだった。
語り合う時間も惜しいだろうから、ということだ。
優しい子だった。
合格を祈っていると、手紙の最後にいつも結んであった。
Sさんは、そうでなかった。
電話をかけてくる。
会いたいと言う。
うるさいので、受験一月前に一度会った。
しばらくとりとめもない話をして、その後ホテルに入った。
俺はバイトに入っておらず、金がないので、ホテル代は彼女に払ってもらった。
ホテルでは、おれはSさんに襲いかかった。
もちろん、丁寧に優しく扱ったが、心の中では彼女に襲いかかりレイプするイメージだった。
「勝手なことばかり言って、俺の状況を全く分かってないじゃないか。今俺は大切な時期なんだ・・・」
と心の中では思いつつ。
Sさんは、
「会いたかったの、抱いて欲しかったの」
と言いつつ、俺の頭をうめき声を上げながら抱きしめた。
俺は彼女を犯すようにして、三回射精した。
三回目には激しい疲労感が俺を襲い、腹の辺りがむかむかした。
「私を愛してる?」
「ああ」
「本当に?」
俺は頷いたが、内心の嫌悪感を抑えるのに苦労した。
受験が近づいた。俺は一日十時間以上勉強した。
が、実質はそれほどでもなかった。
頭に、別のことがいつもあったからだ。
Mちゃんのこと、Sさんとの関係が泥沼になりそうな気配を感じること。
夢中になって勉強してるときは良いが、ふと我に返ると、いつの間にかそんな事を考えていた。
受験が済んだ。
合格発表まで、時間がある。
きちんとしている受験生は、ここで手を抜かない。
が、俺はMちゃんとデートしたりし始めた。
つくづく自分を馬鹿だと思う。
久し振りのデートに、彼女は嬉しそうだった。
俺も、彼女と道場で会うだけでは物足りなかったし、彼女と一緒にいられると思うと、わくわくした。
俺達は原宿に行った。
そして、代々木公園や明治神宮を散歩しながら、色々話をした。
俺達のことを、彼女と仲の良い女子道場生はもう知っているという。
俺は別に不快ではなかった。
これからは、もっと堂々と恋人同士という感じで歩けるな、と思った。
並んで歩くだけで、どうしてこんなに幸福になれるのだろうか、充実した時間なのだろうか。
色々なお店を冷やかしながら、時には小さな買い物をしながら、彼女は嬉しそうだった。
そんな彼女を見ているだけで、俺も嬉しかった。
短答式試験が終わったという解放感もあっただろう。
いつしか彼女と俺は腕を組み、彼女の胸の感触を肘に楽しみながら、歩いていた。
彼女も、胸を俺の肘に押し付けてきた。
ふとしたことで、肘をぎゅっと胸に押し付ける。
もう少し密着して歩きたかったが、そうすると歩けなくなる。
夕食は渋谷だった。
渋谷まで歩いてきていた。
俺の初体験の場所だ。
Sさんと歩いて、ある程度勝手の分かっているところは、ここしかなかった。
夕食を済ませ、軽くお酒を飲んで、俺は彼女と歩き始めた。
それまでのたわいもない話が途切れがちになり、彼女の目は真剣になった。
ホテル街に入ったのだ。
彼女の腕に力が入った。
見ると一軒の小奇麗な門のホテルがあった。
俺は、彼女の髪をなで、
「入ろうか?」
とささやいた。
彼女は、黙っていた。
俺がホテルの門をくぐると、彼女は俺の腕を放し、門の外に立っている。
「どうしたの、おいで」
と声をかけると、彼女は俺の腕をむんずと掴んで、外に連れ出した。
そして、黙って速足に歩き始めた。
俺は引きずられるように付いて行った。
実は、思い出すのが辛いのです。
後半になって、記述が少々ぞんざいになっているのも、そのためです。
俺は、このまま駅に向かって歩いていっても良いと思った。
が、彼女は別方向に歩いていた。
彼女はふと、立ち止まった。
少々息が荒い。
少し先に別のホテルの門があった。
腕を組んだまま、俺は彼女の腰に手を伸ばし、彼女の身体を俺の身体の側面に柔らかく固定した。
歩きつつ、ホテルの門の前を通った。
彼女の目を俺は見たが、硬い表情で、一瞬俺の目を見て、また視線をそらせた。
俺は優しく方向をホテルの門に向けた。
彼女は身体を固くし、逆らう様子を見せたが、俺の意志が固いのを見てか、もう逆らおうとしなかった。
初夜の時よりも、彼女は遥かに緊張していた。
部屋に入り、彼女にシャワーを浴びるように伝えた。
俺は彼女が愛おしかった。
ホテルの中なのに、俺の息子は余り元気がなかった。
息子は正直で、彼女を単なる性欲の対象として見ていないのだ。
俺は自分のこんな反応が、驚きであった。
彼女を抱かずに帰っても良いかな、と俺は思った。
彼女はバスからなかなか出てこなかった。
そこで俺は裸になり、バスに入った。
Mちゃんはバスの中に浸かって背中を向けていた。
俺は彼女に近づき、背中に優しくお湯をかけてあげた。
彼女は俺に背中を向けながら、しくしく泣いていた。
「どうしたの、哀しいの?」
彼女は顔を左右に振った。
「恥ずかしいよう・・・・」
蚊の鳴くような声だった。
俺は彼女の顎に手をかけて、顔をあげさせた。
涙で頬が濡れている。
俺は、彼女に優しく口づけした。
長い長いキスだった。
キスの後、二人は見つめあった。
彼女は涙に潤んだ目でぎごちなくほほ笑んだ。
彼女を先にバスから出して、俺は入念にシャワーを浴びた。
俺がバスから上がると、彼女はベッドに一人横になっていた。
下を向いて、眠るでなく、俺を見つめるでなく、半眼で横になっていた。
布団をはぐと、彼女は浴衣を着ていた。
パンティーも、ブラも付けていた。
俺が彼女を愛撫する。
浴衣をたくし上げ、パンティを見ると、あそこにしみができていた。
太ももからお尻に向けて愛撫を繰り返す、小さなしみははっきりと濡れに変わってゆく。
身体を起こし、上を向かせる。
ブラを外し、浴衣の前を開き、パンティを脱がせた。
彼女は今にも泣きそうに見えた。
唇が震えつつ、ヘの字になっている。
彼女の肉体を眺め、俺は触り始めた。
張りのある肌。
鳩胸なので、乳房はそれほど大きくない。
彼女の乳房を優しく触り、乳首をつまむ。
もう一方の乳首は口に含み、舌で押し付けるようにしてなめ回した。
彼女にとって前回は、酒の勢いがあったのだろう。
今回も酒が入ってはいたが、ごく少量だった。
「私は禁酒しようと思うの」
と彼女は言っていたのだが、無理に少々飲ませてしまったのだが。
うっすら汗をかいた彼女の肌を俺はなで回し、舐めた。
そして、彼女自身に手を伸ばした。
前回は、酔いも入っており、形状などはっきりと意識せずにインサートしてしまったが、今回はじっくりと触ってみた。
Sさんのそれと比べる。
随分個人個人で違うものだと思った。
Sさんは毛が薄く、クリトリスも小さかった。
入り口も肛門寄りだったが、Mちゃんはクリトリスが大きく、小陰唇も小さかった。
なぜ小さいのかと不思議だった。
それは、彼女がいわゆる上付きだったからだろう。
俺は彼女のあそこをじっくり眺めたわけじゃない。
あの時代にはAVなど無かったし、その意味でテクニックを学ぶことが難しかった。
俺はSさんから教えてもらったものしかない。
Sさんの反応を見ながら、みようみまねで学んでゆくしかなかった。
Sさんは俺自身を舐めたり、自分のものを舐めてもらうなど好まなかった。
俺も当然そんなものだろうと思っていた。
あそこの形状について書き込めるのは、ほとんど全て指で感じたことだけだ。
Mちゃんは、息を荒く弾ませていた。
胸が大きく波打っている。
俺が彼女のあそこに指を伸ばしたとき、彼女は両足をぴったりとくっつけた。
「恥ずかしいの?」
俺が聞くと、彼女はこっくりと頷く。
「大丈夫だから、力を抜いてごらん」
俺は優しく誘導した。
彼女はおずおずと力を抜くが、抜ききれない。
「イヤなの?」
彼女はかぶりを振る。
が、なかなか力が抜けない。
無理強いすることもできない。
そっと両足を広げようとしても、力が入ってしまうので、片足だけをゆっくりと外側に広げた。
「愛しているよ」
と俺が言うと、彼女は無言で俺を見つめる。
つぶらな目には涙が溜まっていた。
片足も一定角度以上には開かない。
それ以上だと力が入る。
ちょっと無理な体勢かな、と思った。
俺はそれでも彼女に身体を重ねた。
それからSさんと同じあたりに息子自身を押し付けたが、無い。
下にずらすと、肛門になってしまう。
「変だな」
と思ったが、今度はずっと亀頭を上げてみた。
すると、予想よりずっと上の方で俺自身が彼女の中に滑り込んだ。
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彼女の足は片足が伸び切り、もう片足がかすかに開いている。
それでもインサートできた。
俺がゆっくり動くと、彼女は
「はー」
と息を吐いた。
俺がゆっくり動くたびに、彼女の身体のこわばりはほぐれていった。
足もきれいに左右に開いた。
彼女は感じるまでには至らない。
充分濡れてはいるけれど、息を弾ませてはいるけれど、それだけだった。
「痛む?」
ときくと、かすかに
「うん」
と言う。
俺は彼女をいたわりつつ動き、発射した。
膣外射精だった。
俺は彼女のお腹の精液をぬぐい、彼女のあそこもティッシュでぬぐった。
彼女は俺にしがみついてから唇を近づけてきて、俺の唇に押し当てた。
ほてった彼女の肌が暖かく心地よく、俺は彼女を愛おしく思った。
続く
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