私は50代前半の会社員。
赴任先で成人映画館を訪ねてみた。
古ぼけた映画館の入口にはスケベ心をそそるポスターが貼ってあって、不思議と興味を惹かれていた。
何となく恥ずかしさがあって、人目につかない真夜中に行く。
初めて行った日は客がほとんどいなかった。
実は男同士が集う場所でもあるらしいがそんな様子は感じられず、何事もなく映画2本を堪能した。
それから数か月経って二度目の訪問。
再び真夜中に入館する。
真ん中よりやや後ろの列の、スクリーンに向かって少し左寄りの席に座る。
前回より客が入っていることもあって何やら怪しい雰囲気が漂う。
中に、客席をぐるぐる回って客を品定めする男がいる。
年齢は40代半ばくらいで中肉中背、ごく普通の身なりをしている。
前方に居るお客さんは、彼が近寄ったとき彼からの誘いを断っていた。
断られた彼、私のところに来てしまうのか?
再び席を回り始めた彼は、何周かしてついに私の左隣の席に腰掛ける。
前回より客がいるとはいえ混んでいないのに不自然に近寄られると薄気味悪い。
彼は一呼吸置いて私の左膝に右手を置く。
拒絶するなら今だろうが、何が起こるか知りたくてそのままにする。
手は徐々に私の太腿そして内腿を擦っていく。
私は初回の訪問では映画に興奮してカウパー腺液をパンツに相当にじませていた。
二度目のそのときも既に先走っていたと思う。
そこに敏感な方向へと他人の手が接近してきてぞくぞくする。
手は股間へ。
もぞもぞと厚い手で撫で回して膨らみを揉んでくる。
竿の辺りも玉の辺りも広範囲に揉む露骨な攻撃に緊張で口の中が乾く。
玉を揉まれると握り潰されるようで痛い。
それでもここは映画鑑賞の場。
映画の内容は頭に入らないが平静を装ってスクリーンを見つめ続ける。
彼は、私のズボンのベルトに手を掛ける。
私もさすがに様子が気になり、スクリーンから自分の下腹部へと視線を移す。
ベルトを外すのに苦労する彼。
でも協力してやるのも変だと思い静観する。
ようやくベルトを外した彼のその後の動きは打って変わって実に素早い。
ズボンの前ボタンを外すと、ジッパーを一気に下ろす。
そして、ジッパーを下げた勢いではだけたズボンの前部を両手でガバっと開く。
パンツが露わになる。
同年代でも穿く人が少なくなった白いブリーフの着用を暴かれるのは、着る物の好みは人それぞれとはいえやはり気恥ずかしい。
地味な下着のはずなのに薄暗い場所では真っ白な生地がかえって目立つ。
そんな私の困惑を知ってか知らずか、彼は遠慮なく私のへそ下にあるパンツの天ゴムを両手でつかんで、前側をぺろんと裏返すように下ろす。
こうして彼はあっという間に私のペニスをさらけ出した。
素の状態のまま館内の空気と彼の視線にさらされて不安になる私。
ただ、ベルトを外してからここまで彼がいちいち私の表情を確認せず淡々と手際よく進めていったのは羞恥心をかき立てられず有難かった。
彼は右手で私の竿を摘まむ。
手淫が始まる。
亀頭にはほとんど触らず包皮を上下させる無難なやり方だが竿を握る強さも、しごくテンポも抜群。
たちまち勃起する。
熟練の技にあっけなくイかされるかもしれない。
しかしそれでは情けない。
短い竿を凝視されないように、竿を握る彼の手の上からパンツを被せて隠す。
彼は私のちょっとした抵抗を嫌がるでもなく淡々と右手の運動を続けていく。
パンツの天ゴムが伸縮し、白い膨らみがリズミカルに動くのが実に卑猥だ。
彼は私の正面にしゃがみ込む。
再び私のペニスをさらけ出して竿を左手に持ち替えると、右手を、私の肌シャツの裾の方から中に突っ込んで乳首まで到達させる。
そこで一言私に向かってつぶやく。
「感じてるね」
胸に手を突っ込まれた私は、不安そうな表情をしていたはずだ。
でも、熟達者は外から見えない体の正直な変化にちゃんと気付いている。
その一言にますます感じてしまう。
彼はてきぱきと私の上着のボタンを外し、肌シャツをたくし上げる。
胸から太腿の付け根まで剥き出しになる。
もはや私は映画を鑑賞する客の姿ではない。
最初は彼の右手が私の立った乳首を触っていじるだけだったが、やがて両乳首も裸の上半身も両手で撫で回し、舌で舐め回し、息を吹きかけて弄ぶ。
彼は手を使っている間、まるで自分ひとりの世界に入ったかのように独り言を何かつぶやいているがほとんど聞こえない。
特に鍛錬していない私の弛んだ体を弄んで何が楽しいのだろう?
覆いかぶさる彼の体の重みと厚みに強く圧迫を感じながらも、特に乳首周辺は舐め回される気持ち悪さより攻められる快感が上回る。
他にも客は居る。大勢が注目する中でイかされるのは嫌だ。
ペニスを露出し続けていると他の客が集まってくるかもしれないと思って、彼が私の乳首攻めに集中している隙にとりあえずパンツを穿き直す。
上半身攻めが一段落した彼は再び私の下半身に注目する。
直立した竿のせいでパンツの生地がテントを張っている。
また脱がしにかかるのかと思えば、彼は頭をテントの頂点に近づけていく。
すると、大きく口を開いてテントの頂点をパクっとくわえるではないか。
テントの頂点の辺りは、パンツは生地が二枚重ねの前開きの部分で、尿などが付着する内側の生地を彼は直に舐めているわけではない。
それでも、現に穿いていて汗やら何やらを吸い込んだ綺麗とは思えない下着を口に含むなんて全く信じられない!
彼は、綿100%の生地にどんどん唾液を吸い取られて苦しそうにときおり口を離す。
それでも何も言わずに一生懸命パンツごと竿の先端を頬張り続ける。
パンツの生地越しに竿や玉に伝わる彼のねっとりとした生温かい吐息。
逆に彼が息を吸うときの空気の流れによる冷却。
これまで経験したことのない他人の息遣いによるペニス、特に亀頭カリ下への刺激。

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そして、全く面識のない私の下着を平然と口に含む彼の変態っぷり……たまらない……負けた。
彼が口を離した時だったか、私はパンツの内側を自分で勢いよく、勢いよく濡らした。
彼は、今度はパンツの前開きをこじ開け始める。
二枚重ねの生地の外側を私から見て左に寄せ、次に内側を右に寄せて、と前開きの扱いには慣れている様子だ。
彼も、今はどうか知らないが小さい頃は白いブリーフを穿いていた、そんな世代だよなと思う。
彼は、竿を外に引っ張り出し、竿の先端を直接くわえようと口を近づける。
きっと下着を舐める以上に酷い、私に辱めを与える攻撃を仕掛けてくる。
これ以上彼に身を委ねるのは怖い。
「すみません、もう結構です」
射精して興奮が冷め気味の私は両手を竿の前に差し出して彼の動きを制する。
「もう(精液が)出ちゃいました、ごめんなさい……」
呆気にとられつつ未練ありげな表情の彼を前に、私はひたすら謝り通す。
謝りながら内側がべとべとのパンツに竿を収め、肌シャツ、上着、ズボンを手早く元に戻して小走りに映画館の外に出た。
慌てて服を着たので、家に帰る途中、街灯から遮られた暗い所で着衣を整える。
パンツを触ってみると、彼の唾液の湿り気がはっきり残っていた。
生フェラ直前に怖気づいて逃げ出した自分が本当に情けない。
–END–
『未熟者 (51歳・♂)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。
グンゼの白ブリーフ、恥ずかしがってたわりに結構穿き直してるね
投稿から3年余、多くの方にお読みいただいたようです。赴任が明けてからその手の映画館に行けずじまいで、あの夜の事は未だによく覚えています。穿くのはグンゼではなくBVDのブリーフです。まあBVDとて如何にも下着然とした白い不格好なパンツに変わりありません。
さて、あの夜、彼に股間を揉まれてからベルトに手を掛けられた瞬間、そんなパンツを暴かれ貧相なペニスを直に弄ばれる運命を悟り血の気が引きました。覚悟を決めて彼の行動を見守りますがいざ下半身を全開にされると、彼一人ならともかく他の客の見世物にまでされたくない思いが募り、情けないけど白いパンツがみすぼらしい竿と玉を隠す頼みの綱になりました。
パンツで隠したきっかけは2回あって、最初は手淫直後に早くも射精しかかったから。精液を飛び散らせないためのとっさの判断です。その次は上半身責めの間に剥き出しの下半身が冷えたから。映画館は衣服を着て適温でして(苦笑)、覆い被さる彼の重みで腰が上がらず、ズボンは無理でパンツを戻すのが精一杯。パンツ一枚でも冷えは和らいだけど勃起したらまさかのパンフェラ。あろうことか彼は唾液で濡れジミを作って私を辱めたい様子です。幸いパンツの吸収力が強くて湿る程度で、しかも白いので色付き生地のように湿った場所だけ色が濃くなることもなく済みました。ありがとうBVD。彼は苛立った様子で怖かったですけどね。
しかし、彼の唇や舌のねちっこい動きはBVDを間に挟んでも嫌というほど伝わってきます。彼の動きが続く、つまりパンツが湿るにつれて一層竿の先端に絡みつく気もしました。おまけに彼の暖かく湿った吐息がパンツの生地の細かな編み目を通過してテントの内側に籠って竿を温め、次に玉が温まり心地良さを感じるかというところで彼が息を吸って一気に乾いた冷気がパンツに入り込んで現実に引き戻される、その寒暖の反復も積み重なってとうとう我慢の限界を超えました。彼にとっては前戯にすぎないのに…。
ふだん何気なく穿く白い綿100%ブリーフの優れた保温、吸湿機能を思わぬ形で認識した出来事でした。