新卒で入社し、まだまもない頃の話です。
先にいっておきます。タイトル通りなのですが、私が浮気をした話になります。
当時私には学生のときから付き合っている彼氏がいました。
お互い社会人なると同時に少し距離が離れてしまって、
月に一度会えたらいいかぐらいな程度になっていたのですが、
いま思うと彼氏との関係が変わってしまったのはそれからでした。
デートの形式は、以前のようなものではなくなり、久し振りに会えたとしても彼の家にお泊り。
そして次の日帰るというのが定番。
主な理由は彼が「仕事でつかれている」「でも会いたい」というもの。
もっぱら私たちのデートは彼の家で過ごすか、近所でご飯を食べるかになっていました。
付き合いたてのカップルや、恋人と会うだけでも幸せ、家でまったり二人でいるだけでじゅうぶんと
思える人なら、私のような事態にはならなかったのかもしれません。
言い訳ですが、この頃私は彼とデートをしても「ものがなしさ」がつきまとっていました。
料理を作って(私が)食べて、ときには近所に行って済ませて、テレビを見て、話をする。そして帰る。
それの何がって話なのですが、くわえて言うとすでにこれが普通になっていたころ、
彼とは半年以上セックスをしていませんでした。
これを書くと疑問に思われる方もいるかもしれません。
彼のいいぶんは「疲れている」「膝枕やスキンシップだけで落ち着く」ということで、
私もそれを受け入れていました。
それに少しずつ晴れないモヤを抱きつつも、別れるなんて選択もでないまま期間は過ぎていました。
不満だったかと聞かれれば、むしろ不満と言うより私に飽きたのかもしれないと言う不安のほうが大きかったです。
が、もともと私は彼としか付き合ったことがありませんでしたし、
どうしてもしたい、と積極的に誘いたくなるほど欲求がたまっているほどでもありませんでした。
彼が「ごめん、気がおきないだけで」と謝るので数回私からそんな空気をもちだしたきり、もう話題に出すことはやめていました。
それに私の当時の寂しさは彼とのセックスがなかったからとは、少し違いました。
何が寂しかったのかは上手く言えませんが、たぶん「私たちって付き合ってるといえるのか、
私って便利屋の家政婦兼友達みたい」という感情です。
その一方で、身体のコミュニケーションがない=別れるなんて思わなかったのは、彼はやさしくて話も合うし、
一緒に落ち着く存在、付き合いの長い気の置けない関係だったからともいえます。
そんな彼を裏切った日。私は仕事のトラブルで社内の親睦会に行けず、デスクに残っていました。
数人残っていて、皆は終わった後親睦会にいくらしかったのですが私は疲れたので帰ることにしました。
すると、話しかけられました。
話しかけてきたのは、私の班の男性、Aさんでした。
Aさんは私とそう歳も変わらなく、班の中ではもっとも話しやすい人です。
Aさんが、「明日、**(私)さん誕生日でしょ、ご飯奢ろうか」と言いだしたのが始まりです。
このとき、私は心から嬉しいと思ってしまいました。
彼氏のおめでとうのメールより、嬉しいと思ってしまった私は最低ともいえます。
Aさんには、私が仕事で補佐をしたことに、感謝をしていると前々からよく言われていました。
私もAさんにはよく助けられてたので、それに比べたら大したことなどありませんでしたが。
同じく感謝していましたし、個人的に憧れてもいました。そのAさんが誕生日を覚えていてくれて、親睦会にいかずにそんな提案をしてくれたのがじんわりと嬉しくなってしまったのです。
あっさりと了承し、ご飯へ。食べたいものを聞かれたので厚かましくもリクエストすると。
到着した場所は、前に仲間数人と連れてきてもらったようなところとは雰囲気が違いました。
これにはちょっとおどろきました。
「家族連れや男女で和気藹々」には不向きな、むしろカップルもしくは固い接待向けともいえる落ち着いたお店です。
仕事の相談をしつつ、Aさんの趣味の話を聞きつつ、楽しく会話をしていたとき。
Aさんに「連休の予定は?」と聞かれました。悲しいですがありませんでしたので、「ありません」と答えました。
そのせいでしょうか、「彼氏にどっか連れて行ってもらわないの」という具合の話を持ち出され、私はぽつぽつと彼氏の話をしてしまいました。
Aさんはお酒が強く、私もわりと飲む方です。彼氏は体質的に少ししか飲まない人なので、これも新鮮に感じてしまったのですが、美味しいお酒も入っていい気分だった私は自分のことだけ話すのは物足りず、やがてAさんのことも踏み込んで聞いていました。
向こうもおもしろおかしく言うので、はじめは笑っていました。ですが。
聞かれたから、答えるけど私のことをいいなと思っている、好きなんだよねと言われ、一気に現実に引き戻された気分になりました。
私は動揺を隠し、お酒の席での社交辞令と受け止めたものの、Aさんは余裕な顔していました。
「彼と別れたら教えてね。たぶん**さん彼と付き合ってるのそんな満足してないでしょ」と。
呆気にとられていたら「男に彼氏の愚痴はあんまり言わないほうがいいよ」と笑いながら言われてしまいました。
色んな意味で呆然とした私ですが、一つの理由はAさんが「女性に軽く接しても嫌悪感をもたれないタイプ」だと自覚しているであろう人だったからです。彼氏とは違って女性の友達も多く、女性の前で下ネタも普通に言う人です。
社内でもAさんと楽しそうに話す女性がいましたし、なので冗談なのか本気なのかやっぱりわかりませんでした。
のはずでしたが、送ってもらった帰りにキスをされて答えてしまいました。
我に返って、謝ると「人の事言えないけど謝るってひどいね」と笑われ、御礼を言われたAさんに抱きしめられたあと、「おやすみなさい」と言われました。
部屋に帰ってから、罪悪感に陥りました。彼氏でもない人とキスをしたことなんてありませんでしたから。
そもそもAさんが突然あんな態度をとってきたことが、嬉しいどころか意外すぎて酷く困惑しました。
しかしその次の休み、電話がかかってきました。彼氏ではなくAさんでした。
声の調子が仕事と違うので誰かと思いました。「淋しい連休過ごしているならご飯行かないか」と言われ、最低ながら、揺れてしまいました。
思い返せば、彼氏とキスをしたのは何ヶ月も前で思い出す方がむずかしく。
Aさんにされたことは嫌どころか女として見られていることが「嬉しい」と思っていたのかもしれません。
お手軽だと思われていたでしょうに、おかしな話です。
その電話で話しているうちに、「会いたいです」と言ってしまいました。
じゃあ、とすぐに約束をとりつけられ午後に会うことになりました。会った場所は普通の飲食店。
何事もなく楽しく話して帰った直後のことでした。送ってもらったあと、キスはされませんでしたが頭を撫でたり、「かわいいからさわりたくなる」とボディタッチをされたことで、私は抱きしめ返してしまったのです。
が、さすがにその日は少しその場で涙が出てしまい(自分でもなぜ涙がでたのかわかりません)、
「Aさんのことはぬきとして彼氏とは別れます、こういうのはいけないので」と伝えました。
向こうは「ぬきとしてって何」とケラケラ…。
Aさんが別れ際に、「おれが言えることではないけど、**さんは悪くないからね。あやまったら失礼だからあやまらない、好きなのは本当だからね」と真面目な顔で言われたのが大きかったかもしれません。
その夜に彼氏別れを告げました。
とはいえ、じゃあAさんに何か言えるわけでもなく、しばらくは何も私から連絡はしませんでした。
そのまま日が過ぎました。
ただなんとなく仕事のときも、微笑んでくれる回数が増えた気がして、すっかり私も同じように返していました。
「今日終わったら話したい」と仕事休憩時にAさんが話しかけてきたときには月が変わろうとしてました。
私はAさんのことを、このときには以前以上に好ましく思っていたかもしれません。
それが顔や態度に出ていたのか、「ちゃんと待ってるから」とAさんに言われて嬉しいと思ってしまいました。
そして「もし別れたばっかりでいいのかなって思ってるならそれは**さんの事情だから、こっちにはあんまり関係ないんだ~」とも言われました。
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車の中だったので、キスをされたあと拒まずにいたら私のシートベルトをはずしてきたAさんに寄せられました。
ここじゃさすがにまずいか、と言われてからは途中で彼の家へ。
私からキスを返しているうちに「やっぱり好きだと思います。軽くてごめんなさい」というようなことを伝えた気がします。向こうには、笑われました。今言うのかという感じで。
私の身体は淫らにも待っていたのでしょう。
着いてからキスを繰り返され胸に触れられただけでもうずいぶんと濡れていました。はじめてされたときのものより荒々しくて戸惑いましたが、気持ちよさに夢中で舌を絡めていました。
日中顔を合せて仕事をしている人にハダカを見せる日がくるなんて、ましてお世話になっている目の前の人に。考えてもいなくて、身体の火照りにはずかしくなったのを覚えています。
Aさんはときどき笑いながらでしたが、からかっているでもなく、「乱れてくれて嬉しい」と言い、愛撫を繰り返してくれました。
指を淹れられたところで、クリトリスも執拗に押されて、まもない間に一度達してしまって自分でもびっくりしました。
じゅうぶんに潤ったそこをほぐしてくれたと思ったら、その後ゆっくりと奥まで挿入されました。
あまりにゆっくりじらされたので自分から腰を揺らした気がします。
それまで、というか彼氏とのセックスで私は声が出たり、身体が大きく震えるようなことはほとんどありませんでした。
感度が悪いのかもしれないと思っていたのに、引き出すようにせめられ、出し入れされながら愛撫を受けたり、
がっしりと足をかかえこまれながら奥を強く疲れた時には、数回目の前がちかちかと眩んでしまいました。
本当に気持ちがいいとこうなるのかなと思って幸せな気持ちになりました。
窓の月?というのだと後になってしりましたが、それをされたときには、ガラス戸のところで横たわる自分の姿が映っていてそれがひどく恥ずかしかったです。
されるがままにされたあと、深夜にお風呂に連れて行かれ、もう一度抱き合いましたがさすがに立ちながら慣れないところで疲れて腰から下が痛くなりました。
たいしてエッチな話でもないかもしれませんが、彼氏以外知らなかった私の中で、記憶に焼き付いているセックスです。
『エヌ(年齢不明歳・♀)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。
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