ドキドキの射精。

初めての人前でのセックス。

その日はぼくの23歳の誕生日でした。

相手は当時の彼女で、性格はおとなしめで、セックスが大好きだという感じのタイプの娘でもありません。付き合い始めて一年半くらいだったと思います。

ぼくもそんなに性欲が強いわけでもありません。一回のセックスが終われば、パンパンに膨らんだ風船に穴があいたように一気に

性欲は萎みます。性欲が満たされる前はイチャイチャと体を触ったりくっつけあったりすることで性欲のテンションンが上がっていく感じですが、

事が終わればもうペッティングは必要なく、キスをするのもめんどくさくなったりします。時には帰ってほしいなと頭で考えたりします。

23歳の誕生日。その日は一週間前から彼女と過ごすことは決まっていました。どこに行き、どこで食事をして、夜はホテルの泊まろうと予定も決めていました。

その日の彼女との待ち合わせは彼女の実家でした。いつも通り彼女のおかあさんと軽く挨拶をして、彼女を車に乗せて出かけました。

一回目のセックスは最初に行った映画館。映画の内容はまったく覚えていません。セックスのシーンや興奮させる材料のある映画ではなかったと思います。

ありきたりのポップコーンとコーラを買って二人で最後部の席に着きました。映画館の中はぽつぽつと人がいるくらいでした。

20分ほど映画を見ている時、手が滑ってコーラをこぼしました。ズボンが多少濡れたくらいでしたが、彼女が持っていたハンカチでズボンを拭いてくれた時、たまたまその手がぼくの股間を軽く触りました。そのあともう大丈夫だと続きの映画を見始めましたが、ぼくの頭のなかにエロビデオなんかでよくある

人前で気づかれずにセックスをするシーンが浮かびました。周囲の人間に気づかれず、人の目を気にしながらセックスをする。そのことが頭で回想し、目の前で流れている映画の内容は頭に入ってこなくなりました。

ぼくはゆっくりと彼女の膝に手を置き、徐々に股の方に手を伸ばしました。最初は彼女は驚いた眼でぼくをみてました。すこし抵抗もしてました。

ぼくの衝動は止まらなくなってました。彼女の抵抗を無視し、パンツの中に手をいれて、彼女の恥部をまさぐる。ぼくもズボンのチャックをおろし、ナニをだす。彼女に握らせる。徐々に興奮した彼女もその手を上下に動かしだします。二人とも声を押し殺し、前の人たちが後ろを振り返らないように祈りながら、キスしたり、体を触ったりしました。

最初に絶頂を迎えたのは彼女でした。激しく彼女の股間を刺激していると彼女は力強くぼくにキスをしてきました。声を外に出さないために必死でした。

呼吸は荒かったですが、周囲には気づかれず、ぼくもそのあとすぐに射精をしました。映画館の席の下に精子を飛ばしました。

映画が終わり、館内が明るくなると、ぼくたちは何事もなかったかのように映画館をでました。

車まで二人は無言でしたが、車中になると、彼女は口を開き、恥ずかしかった、もうーと照れ笑いしてました。