駅から商店街をぬけ、静かな通りに出てからも、まだ彼女の後をついてくる足音は途切れませんでした。
足をとめると、その足音もとまり、ふたたび歩きだすと、その足音も私を追って歩きはじめるのでした。
ストーカー………。
おそらくまちがいないでしょう。
電車通勤する彼女が、駅から自宅のあるマンションに帰るまでのあいだ、この何日間のあいだというもの、ずっとその足音は後を追ってくるのでした。
マンションに続くまでの道は細くて暗く、おまけに人通りもほとんどありませんでした。
そんな道を十分あまりの間歩き続けてようやく彼女はマンションの前までたどりつきました。彼女はそこで、思い切って後ろをふりかえりました。
立ち並ぶ家に隠れるようにしてたちどまった人影がありました。
彼女は勇気をふるいおこすと、その人影にむかって足早に近づいていきました。
「ちょっと、あなた」
するどい口調で呼びかけられて、その人物が急に身をこわばらせるのが彼女にもわかりました。
「ここ何日かの間、あなたが駅からずっとつけまわしていたことに、私は気づいていたのよ。さあ、顔を見せなさい」
相手は観念したのか、電信柱の影から姿をあらわしました。外灯の明かりのなかに、若い男性の顔が照らし出されました。
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「悪かった。もうしないから、警察には突き出さないでくれ」
男は深々と頭をさげました。
「あなた、ちょっとこちらにきて」
マンションに入っていこうとする彼女をみて、男は戸惑いました。
「逃げたら、すぐ警察を呼ぶからそのつもりで」
それを聞くと、男はうなだれながら、彼女の後に従いました。
彼女は二階の自分の部屋の鍵をあけて、ドアを開き、男に入るよう促しました。彼はきっと、室内にまちうける筋肉ムチムチの彼女の夫を想像したのか、青ざめながら部屋に足を踏み入れました。
「なかなかのイケメンね」
部屋の明かりをつけながら、彼女がいいました。室内にはほかに誰もいません。
「え」
「よかったら少し、私の相手をしていかないこと」
「あの」
「いやだといったら、警察よ」
「わかった、わかりました」
彼女は彼のために熱いお茶をいれてやりました。お腹はすいたないかと聞くと、ストーカーをする前に食べてきたとの返事だったので、それならと彼女は、彼を寝室につれていきました。
寝室で二人、裸になってむきあい、彼女にうながされるままに彼は彼女の胸をさわり、太腿をさすり、もっと大切なところにも指をはわせました。
「もっと、もっとよ。でなきゃ警察」
その声にかりたてられるように、彼は彼女の両あしをおしひろげ、太腿を開き、体毛をかきわけながら、自分のものを彼女の内部にこじいれました。
一時間後、消耗し尽くした顔で部屋から出てきた彼は、背後から手をふる彼女に見送られながら、急いで立ち去っていったのでした。
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