友達の家に遊びにいったときのことでした。友達とは中学時代から社会人になったいままで、男同士の気楽な付き合いをしていました。その友達には一人の姉がいて、僕もこれまでなんどか彼の家で顔をあわせたことはありましたが、すらりとした細身で、当時からスポーツ好きだということはしっていましたが、それほど印象には残っていませんでした。
「俺の姉、ヨガのインストラクターをしてるんだ」
「ああ、そう」
この何年間は会っていないので、僕はたいして関心もなくうなずいていました。
「一度、見てみないか」
「見るって、なにを」
「姉のヨガをさ」
なんでも日曜日の朝は、きまってヨガの練習に励んでいるのだそうです。僕もちょっと興味をおぼえて、彼と一緒に二階にあがっていきました。
「ここだよ」
通路の奥の部屋のドアを、友達はあけました。
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僕がのぞくと、床にひろげた薄いマットの上に、女性が逆立ちになっていました。からだにぴったりまとわりついた青のレオタードが僕の目にまぶしく映りました。
「友達をつれてきたよ」
「いらっしゃい」
彼の姉は、逆さまの顔で挨拶しました。
「こんにちは」
彼女はそれから1分あまり逆立ちを続けてから、ゆっくりと足をおろすと、あらためて僕のほうに顔をむけました。
「ひさしぶりね」
笑みを浮かべるその顔は、僕が記憶している彼女よりずっと魅力的で、そこはかとない色気まで感じさせました。レオタードをとおして丸みをおびた胸が、真ん中にすじが入ったVゾーンが、あらためて僕の目に迫ってきました。
「ヨガって、きれいになるんだ」
「ありがとう。あなたも一緒にやらない?」
「え、でも………」
そばから彼が、やれやれとけしかけましたが、僕がその気になるのを見届けるとサッさと下におりていきました。
二人だけになると、彼女は、「まず私がやるから」と、いきなり背中を反り返らせたと思うと、そのまま頭をマットにつけて、見事なブリッジを描きました。彼女の、開いた太腿を真正面に見た僕は、本能にかられるままに、太腿の間の縦皺のよった部分にも視線を走らせました。
「あの、触ってもいいですか。ヨガやっている人の体って、どんなものかを知りたくて」
「どうぞ」
弟の友達で、以前から見知っているということもあってか、彼女はあっさり了承しました。
僕は身を屈めると、彼女の湾曲した全身の裏と表に手をはわせました。やはりインストラクターだけに、肌の張り具合、体の締まり具合は抜群です。僕はそして、彼女のきれいに湾曲した太腿にも手をのばしました。そのとたん、太腿の筋肉がピクリとはずむのに気がつきました。僕の手が、彼女の大切なところに近づくたびに、同じことがおこりました。それをみているうちに、僕の方もだんだん興奮してきて、とうとう手を彼女の太腿のあいだにあてがいました。レオタードの布地をとおして柔らかいものが指先から伝わってきました。僕がそこをさすりはじめると、彼女のアーチ型にそりかえった体が浮き沈みしだし、僕が手の速度をはやめるにつれて、その動きもまただんだん早くなりはじめました。
そして最後に彼女の口から吐息まじりに声が出たところで僕は手をとめ、そっと腕をひっこめました。
それから何年もたったいま、僕はあの時のことを思い出すたびに、彼女の見事に反り返った橋のポーズが、まざまざと瞼に思い浮かぶのでした。
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