これは私が会社に入社したての頃からのお話です。
私は何とか希望の会社に就職できて、希望に胸を膨らませていました。
そんな私の教育係となったのが、同じ部の先輩の女性でした。
その女性は私以外にも何人かの新入社員の教育係となり、私たちを厳しく教育してくれたのです。
私はそんな先輩の教育に挫けそうになる事もありましたが、やっと入社した会社だったので、歯を食いしばって頑張りました。
そんな先輩の厳しい教育を何とかクリアして、やっと私は本格的に仕事をさせてもらえるようになりました。
それでもまだ先輩の指示がないと何もできないので、私は先輩の後を付いて回る事が多かったのです。
仕事の事を褒められたり、叱られたりして、私は徐々にましな社員となって行きました。
そのようになった頃、私は先輩と一緒に昼食を誘われる様になったのです。
先輩はあちこちの美味しい店を良く知っていて、私の事を連れて行ってくれました。
最初は怖くて嫌な先輩だと思っていた物の、今ではこの先輩に教育してもらって良かったと思うようになったのです。
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それからしばらくして、先輩から夕食にも誘われるようになりました。
居酒屋にでも誘ってくれるのかと思いきや、雰囲気のあるレストランに誘ってくれたのです。
私は自分が場違いな場所に居る様な気がして、落ち着きませんでした。
その後先輩は何度もこのレストランに誘ってくれ、一緒に食事を摂りました。
この頃から、先輩の私への態度がおかしい事に気が付いたのです。
そこで私は思い切って、先輩に聞いてみました。
そしたら先輩は重い口を開いて、実は私に好意を持ったと話してくれたのです。
私は先輩の言葉を聞いて一瞬驚きましたが、嫌な気はしませんでした。
実は私も先輩としてではなく、一人の女性として彼女にほのかな愛情を抱いていたのです。
私の気持ちを素直に先輩に伝えると、先輩は嬉しそうな顔をして、喜んでくれました。
それから私たちは、会社の同僚としてではなく、男女として付き合うようになったのです。
会社帰りに食事を一緒に食べるだけでなく、休日には映画を見たり美術館へ行ったりして、デートを重ねるようになりました。
それで私たちの心はどんどん近づいて行き、終に体の関係を結ぶまでに至ったのです。
それから私たちは仲睦まじい関係を保っていたのですが、彼女の海外赴任が決まると関係がこじれるようになりました。
私は一緒に居たかったのですが、彼女は海外赴任が長年の夢だったらしく、どうしても行きたいと頑なに言いました。
そしてこの事でお互いの心に溝が生じるようになり、終には修復不可能な所まで行ってしまい、別れてしまったのです。
この後彼女は海外赴任をして会社に居なくなり、私は会社に居る意味がなくなったような気がしてしまい、退職してしまったのです。
それから私は別の会社に再就職をして、その会社で現在まで働いています。
彼女とはあれ以来交流がなく、どうしているのかとたまに思い出します。
Hの体験談⁇