不倫の結末

社会人５年目のある日、高校時代のクラスの同窓会に参加しました。

その当時付き合っていた彼女が来ていないか気になりながら入ると、彼女の姿はありませんでした。

今でも付き合いのある友人と一緒に、久しぶりに会った友人との再会を楽しみながら話していると、彼女の友人が目に止まりました。

その子に彼女のことを聞くと、一応遅れるけど来るはずだよと聞き嬉しくなりました。

僕も結婚し、彼女も結婚していることは知っていたので、友人の女の子も普通に「そんなに会いたい？」と茶化されました。

しばらくすると彼女が来て、その友人の子と一緒に話しました。

「○○くん久しぶり」

彼女は付き合っていた頃と変わらない雰囲気でそのまま大人になっていました。

「あとは２人でごゆっくり」と友人の女の子が気をきかせてくれたので彼女と２人で話しました。

彼女とは結婚生活の話しなどをしていましたが、どこか淋しげだったのが気になりました。

同窓会も終わり、後は自由行動になり、彼女と２人で飲み直すことにしました。

そこで彼女は旦那に一度浮気されて別れる寸前で、今は別居していることを正直に話してくれました。

彼女が悪いわけでは無いことを知ると、彼女を癒やしたいという思いが強くなりました。

僕は妻と特に不満はありませんでしたが、彼女とは昔別れたくて別れたわけでは無かったので、まだ少し未練があったのかもしれません。

僕は彼女に「今晩一緒に過ごしたい」と伝えました。

彼女は最初は断っていましたが、「落ち込んだまま誰もいない家に帰したくない」と言いました。

自分でも本気でそう思ったし、妻のことを考えなかったわけではありません。

彼女も頷いてくれて、ホテルに泊まりました。

ホテルでお酒を飲みながらしばらくは彼女と話していました。

でもやはり男としては彼女と一緒にいることに我慢できなくなっていました。

彼女に寄り添い彼女の気持ちを確かめると、僕は彼女と交わりました。

彼女は寂しさから僕に激しく求めてきました。

付き合ってきた頃とは違う大人の激しさに僕も応えました。

その日は彼女の心と身体を一晩中癒やしました。

その後は妻に罪悪感を感じながらも彼女とは不倫関係になっていました。

でも１ヶ月も経たないうちに彼女のことが妻にばれてしまいました。

妻に強制的に連れられて彼女の家を訪れました。

彼女に平手打ちをする妻を見て、後悔していない自分に気づきました。

妻とは別れ、彼女は夫と離婚調停が長引きました。

僕との浮気が原因のため、財産も放棄し慰謝料も請求され、僕が彼女の夫への慰謝料を用意して離婚が成立しました。

その後、彼女と籍を入れ、今では彼女を今度こそ幸せにしたいと思っています。

僕は彼女と結婚する運命だったのだと今は思っています。