すらりとした長くて白い脚をM字に開いていた。
俺は起き上って彼女の両膝に手をかけた。
彼女は目をつぶって横を向いていた。
彼女の白い脚の間にはさっきまで指を入れていたところが、赤く、ヌラヌラと光っていた。
おれは脚の間に体を入れた。
心臓が口から出そうになるとはこのことか、と思った。
彼女にキスをしながら右手で自分のを持って、おおよその見当をつけながら、入れようとした。
ここか? ちがうな、ここか?
あれ?場所がわからない。
ここか?
体を離して狙いを定めるのもカッコ悪いしなあ。
体中から汗が吹き出してきた。
そして、あろうことかチンコも少ししおれてきてしまった!
俺の異様な雰囲気に気付いた彼女が、
「どうしたんですか?」
と聞いてきた。
「いや、ちょっと、あのな。緊張してな」
答にならん。
察したのか、彼女は柔くなった俺のを握ってしごいてくれた。
もう片方の手を俺の背中に回し、キスをしながら何度もしごいてくれた。
俺のは再び固くなった。
そして、彼女は固くなった俺のを握ったまま、的へと導いてくれた。
さきっちょに例のヌルっとした感触があった。
いよいよ入る、と思った瞬間、また柔くなってしまった。
なんでだよ。
涙が出そうだった。
「ごめん、なんかダメだ」
「どうしたんですか?あたしがいけないんですか?」
彼女も泣きそうな顔をしてた。
「そんなことはないよ。俺、なんか緊張しすぎだ。初めてなんだ」
彼女はちょっと驚いたようだった。
おれは彼女の脚の間から出て、彼女の隣りにねっころがった。
「ごめんな」
彼女は
「初めてでうまくいかないのなんて普通ですよ。私は時間かかってもいいですよ?」
と言ってくれた。
もう一回キスをしながら手でしごいてくれた。
固くなった。
でもたぶん彼女にあてがえばまた同じことだろう。
情けなかった。
「ほんとにごめんな。たぶん今日はできないよ」
「そうですか。でも○○さんの、こんなにおっきいですよ」
「じゃああしたが手で出してあげますね」
彼女はそういうと、しごくスピードを上げた。
時々乳首を口に含んでくれるのが気持いい。
鬱状態だった俺にもすぐに絶頂がやってきた。
「出そうだ」
と告げると彼女が頷いた。
彼女と舌を絡めながら、彼女の手の中で、俺は大量の精液を放出した。
「いっぱい出ましたね。よかった。」
チンコの周りを彼女がティッシュで綺麗にしてくれた。
その後、自分の手についた俺の精液を拭き取ってる彼女を眺めていた。
俺の視線に気付いた彼女は、
「どうしたんですかぁ?」
なんていいながら笑ってる。
「今日はホントにごめんな」
「いいから気にしないで下さいって。それ以上謝ると怒りますよ!」
彼女はおれの隣にねころがった。
彼女が押入から出した一つのタオルケットにくるまった。
裸のまま、おれらは眠りこけた。
翌日(日曜日)、昼頃目が覚めた。
おれはちょうど子供があやされるような体勢で、彼女の腕の中で寝ていた。
目の前に彼女の小振りな乳房があった。ほどなく彼女も目を覚ました。
「おふぁようございまぁーす」
すっぱだかで男と寝てるというのに、呑気な声だ。
「こんな姿勢で、寝にくくなかったか?」
「全然大丈夫でぇーす」
なんか、こいつがいままで以上にいとおしく思えてきた。
おれは寝惚けている彼女にキスをした。そして、乳房を触った。
「○○さん、朝から元気ですねえ」
「なあ」
「なんですかあ」
「もう一回、試してみていいか」
「いいですけどぉ、無理しないで下さいね」
「うん」
おれは彼女にキスをしながら、右手を下に持っていった。
彼女の脚が開く。
寝起きだからなのか、なかなか昨夜のようにヌルヌルにはならなかった。
それでも乳首を吸ったりしているうちに反応しはじめた。
タオルケットをはいだ。
カーテンをしていても昼の部屋はけっこう明るかった。
「なんか、明るくて恥ずかしいな」
と彼女が言った。
彼女の陰毛が、髪の毛と同じく少し茶色がかっていることに初めて気付いた。
おれは彼女の膝に手を掛けて両足を開き、体を進めた。
「今度は大丈夫だ」
という確信が、なぜかあった。
彼女にあてがうと、あっけないぐらいにスルっと入っていった。
「入った」
彼女は俺の背中に手を回してキスしてくれた。やわらけえーっ!
俺は再びエロビ仕込みの机上の知識総動員で、無我夢中で腰を振った。
そして童貞の悲しさ、ものの1分ぐらいで果ててしまったのであった。
「良かったですね。」
疲れはててがっくりと覆い被さった俺に、彼女は明るい声でそう言った。
その後、二人でシャワーを浴びた。
「ちょっと目をつぶって下さい」
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「何で?」
「中を洗うんです!」
などというようなやりとりがあったり、彼女が俺のを洗ってくれたり、
彼女に後ろから抱きついたりとしてるうちに、お約束どおりその
まま二発め。
「今度は中には出さないで下さいね」
とのことなので、タイルの上に。
そして、その翌週の土曜日、俺は彼女のアパートにころがりこんで同棲を始めた。
なにかと内省的な俺は、天真爛漫なこいつがいないと生きていけない、と思ったからだ。
おれらは研究室の連中にばれないように付き合い続けた。
卒業、就職といろいろなと危機はあったが、なんとか付き合い続けることができた。
あの夜から10年以上経つ。
あの夜の彼女は、今、隣で寝息をたてている。
俺達は結婚した。今年、二人目の子供も産まれた。
今でも妻とセックスするとあの夜のことを思い出す。
あの時、うまく入れられなかった俺に、もし妻が優しい、明るい言葉を掛けてくれなかったら、
きっと鬱がちな俺は一生セックスできないようになっていたかもしれない。
おれを救っ てくれた妻を大事にし続けようと思う。
–END–
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