前回からの続きです。
真美が生まれてから・・・また3人で自宅での生活が始まりました。
子供は本当に可愛いです・・・エミも自分の子供のように可愛がっています。
もちろん、本当の母親である真央も可愛がっているのは言うまでもありません。
この頃、はやっていた歌に、ドリカムの「未来予想図Ⅱ」があります。
3人ともこの歌が好きで・・・今の私たちにぴったりだね・・・とか・・・
卒業してからもう3度目の春・・・今でも歌い継がれている名曲だと思います。
真央が最初にこの曲が好きになり・・・ケン君・・・
このCDが欲しい・・・そういうのでプレゼントしました。
最初はCDくらい・・・自分で買えばいいのに・・・そう言うと・・・
ケン君からプレゼントして欲しいの・・・ここに愛の言葉を書いてね・・・
ふーん・・・と言うと・・・ほんとに女心分かっていないね・・・
この時はCD買って・・・何で文句言われるの・・・と思いました。
真央が・・・真美も大きくなったら・・・素敵な恋をするのかなと言うので・・・
エミも・・・私たちのように・・・心も体も通いあえるような素敵な人に巡り合えたらいいねと言いました。
僕はそんな先の事・・・今から考えてどうするの・・・と思いましたが・・・
この時僕は29歳、エミは30歳、真央は34歳で・・・娘の真美は3歳になっていました。
真美は本当に可愛くて「この子は絶対美人になるよ・・・」親ばかの典型です・・・
真央に似ているような気もするし、エミにも似ているような・・・目は僕かな・・・とか
いつもように3人でSEXをしていると真央の胸にしこりのようなものを感じました。
この事をエミにも言うと・・・ほんとだ・・・この時僕には嫌な予感がしました。
でも、真央は私全然痛くもないし・・・平気だよと言いますが・・・
僕とエミは・・・姉さん・・・念のため検査してもらおうよ・・・
そう言って真央姉さんに納得してもらいました。
でもこの嫌な予感が的中したのです・・・検査の結果・・・真央は乳がんでした。
エミに子供を見てもらい・・僕は真央と二人で病院に行きました。
先生は僕の事をご主人だと思っていたようです。
若いのでがん細胞は成長が早く、先生はすぐの手術が良いと勧めました。
真央は相当ショックを受けており、先生から手術・・・つまり乳房を取る事を言われました。
私・・・いやだ・・・手術受けない・・・そう言います。
真央姉さん・・・何言っているの・・・死んじゃうよ・・・お願いだから・・・
手術を受けて下さいと僕は泣いてお願いしました。
乳房を取ったら・・・女じゃなくなる・・・いやだよ・・・
そんな身体をケン君に見せられないよ・・・泣いていました。
乳房があっても無くても・・・真央の事を愛しているよ・・・
真美のお母さんでしょ・・・お願いだから。
エミも妹として必死の説得をします・・・ようやくの事で手術を受ける事に合意しました。
当日、僕とエミは休みを取り病院で立ち会いました。
娘の真美もいます・・・お姉ちゃんどうなるの・・・娘が僕に聞きます。
おねえちゃんはこれから身体の悪いところを先生にとってもらううんだよ・・・
それで元気になるの・・・というので・・・もちろんだよ・・・
そう言うと・・・早く良くならないかなとお祈りしていました。
それを見ていた僕とエミはその場で思い切り泣いてしまいました。
本当は自分のお母さんなのに・・・心の中で僕は真美に謝っていました。
朝から手術開始して終わったのが夕方になっていました・・・
この時が僕の人生の中で一番長く感じた時でした。
先生が僕たちに・・・出来る限りの事はしました・・悪いところは全部取りました・・・
左側の胸はほとんど残っていないそうです。
あの豊満な胸がなくなるなんて・・・真央はつらいだろうな・・・そう思いました。
その日は僕は1日中・・・次の朝まで付き添いました。
麻酔が切れて痛い・・・痛い・・・とうわごとのように言っていました。
僕は何もしてあげる事が出来ずに・・手を握りしめているのが精一杯です。
2週間ほどして退院となりました。
少し痩せたようにも見えます。
真央姉さん・・・これからも3人一緒だよ・・・
そういうとケン君ありがとう・・・泣いていました。
この後、半年過ぎた頃・・・再発しました。
がん細胞が転移していました・・・あの綺麗だった真央さんがかなりやせ細りました・・・
先生が「がん細胞が全身に転移しています・・・手の施しようがありません」と・・・
僕もエミも・・・しばらく・・・言葉が見つかりませんでした・・・それって・・・と言うと先生はもって3ヵ月・・・長くても半年と言われました。
今のうちにどこかに旅行でも連れて行ってあげればどうですか?
それが一番いいと思います・・・出来る限りの事はやりますのでと先生は言われました。
真央の病室に戻り、真央が先生・・・何だって?・・・と僕に聞きました・・・
すぐに良くなるみたいだよ・・・と言いました。
真央はどうして私の方を見て言ってくれないの・・・
この時僕は溢れる涙をこらえるのに精一杯で真央に背中を向けて言っていました。
私の顔を見て・・・お願いだから・・・顔を見て言って・・・
振り向いて真央の顔を見ると・・・涙が溢れ出て・・頬を伝わりました。
ケン君・・・嘘が下手だね・・・でもありがとう・・・と言いました。
真央はとても幸せだったよ・・・ケン君と知り合えて・・・エミには悪かったけど・・・真美の事お願いね・・・僕は何を言っているの・・・良くなってまた3人で暮らそうよ。
分かっているの・・・これは天罰なのよ・・・真央がエミからケン君を奪って・・・本来してはいけない事をしたんだから・・・
でも・・・ケン君の子供を産めて本当によかった・・・でも神様は怒っているだろうな・・・天国には行けそうにないね・・・
僕は何を言っているんだ・・・それなら僕も一緒だよ。
エミも・・・姉さんがいてくれたから・・・私たち子供が授かる事が出来たのよ・・・
ケン君・・・本当の事を言って・・・お願い・・・私は後どれくらいなの・・・知りたいのやり残した事が無いように・・・ケン君・・・真央の最後のお願い・・・
僕は泣きながら言いました・・・もって3ヵ月・・・長くても半年・・・これ以上声になりません。
そう・・・ありがとう・・・あと少しはあるのね・・・
言える時に言っておきたい・・・真央は二人にお願いがあるの・・・
僕とエミは何でも言ってくれ・・・何でも・・・
真美には私が本当のお母さんだった事は絶対に言わないで・・・それが真美の為だと思うの。
あなた達の子供として・・・しっかり育ててね・・・戸籍上もケン君とエミの子供なのよ。
この3日後に仮退院をしました・・・エミは僕に真央姉さんと2人で旅行に行って来てと言いました。
いつも3人だったので・・・どうして2人・・・3人で行こうよと言うと・・・真美がいるでしょ。
それよりも・・・姉さんにケン君との2人の思い出を作って欲しいのと言います。
そう遠い所には行けそうにないので、近場を探す事にしました。
その時、真央は「東京ディズニーランド」に行きたいと言いました。
まだ行った事がないの・・・そこがいいと。
真央が行きたい所があれば、何処でも連れて行くつもりでした。
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意外と子供のようだなと思わず笑うと・・・真央もいつになく笑っていました。
車で東京ディズニーランドを含めて3日程度の旅行です。
ホテルは某オフィシャルホテルの最高級のスイートを予約しました。
もちろん、夫婦として・・・ホテルのボーイさんも奥様と呼んでいました。
真央は僕に・・・奥様と呼ばれちゃった・・・嬉しいと。
真央は大喜びでした・・・まるで・・・子供に帰ったような・・・そんな感じでした。
これが、最後の旅行になる事は二人とも分かっていました。
ミッキー、ミニーにも会えて写真も撮ってもらって本当に嬉しそうでした。
その夜・・・僕たちは燃えるようなSEXをしました。
真央が身体を悪くしてからはSEXはあまりしていなかったのです。
乳房を見られる事も嫌がっていました。
道具も使わず・・・普通のようにお互いを労わり、愛し合いました。
この時、真央は避妊をしてません・・・が・・・私の中に一杯出して・・・出してと言います。
プレイのSEXではなくて・・・愛情のみのSEX・・・そんな感じでした。
ケン君の子供を身ごもって死にたいと言います。
お互い、泣きながらSEXしたのはこの時が初めてでした。
この続きはまたします・・・恐らく次回がFinalになると思います。
–END–
『ケン(年齢–歳・♂)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。
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