個人でフォトスタジオを開いていると時にとんでもない依頼が舞い込むことがある。
たずねてきた依頼者は30少し手前ぐらいの、美形の、おちついた印象の女性でした。
「写真をお願いしたいのですが」「どんな写真ですか」「自分の姿を、記念に残したいのです」「わかりました」私は彼女をスタジオにとおしました。
狭いですが、撮影に必要なライトを含む道具類はみなそろっています。
「この壁を背にしてください」
「あのう、私がとってほしい写真は、ヌードなんです」
それを聞いても私は驚きませんでした。この間も、おなじ依頼をした女性がいました。
女性には、自分の裸体を記念に撮って残しておきたい願望があるようです。
「そうですか。それでは、裸になっていただけますか」
彼女はためらいもなく、衣服を脱ぎはじめました。
白く、すべすべした肌が、一枚一枚脱ぐたびにあらわになっていきました。
「ポーズはご自分できめますか」
彼女がすっかり裸になるのを待って、私はたずねました。
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彼女は一度うなずいてから、なぜか私を見て、一瞬のためらいののち、言いました。
「あのう、あなたにも裸になってもらいたいのです」
「私は撮影者ですが」
「お願いします」
個室のなかに、一人だけ裸でいるのはたえられないというのでした。
そういうわけならと、私も裸になることにしました。
パンツだけでもと頼みましたが、彼女はあくまで丸裸を望みました。
撮影者もモデルも素っ裸という奇妙な撮影風景がそれから数時間に渡って繰り広げられました。
最初のうちこそ、職業意識から私は、モデルであるヌードの彼女を、冷静な目でながめていたのですが、30分もたつころには、気もゆるみだしたのか、ぎゃくに腰のものが硬直しだして困惑しました。
ときに彼女が大胆に、両あしをひろげて、その中心にあるものをあらわにさらけだしたりすると、もうどうにも抑えようがなくなって、勢いよくピンとたちあがってしまうのでした。
それでも私はカメラのシャッターを押しつづけるほかありませんでした。
合計にして百枚ぐらい撮影したでしょうか。
途中あたりから彼女の様子が変化しだし、それまでのどちらかといえばおとなしさそうな印象から、しだいに女の情念があらわれだし、ラストちかくには妖艶といってもいいような凄みのある女に様変わりしていきました。
そんな彼女をみるにつけ、私の興奮もましていき、撮影が終わったときには体中がむらむらしたもので満ちていました。
「ここにきてください」
彼女が手で招きました。
私にはすぐ、彼女もまた私同様、むらむらした気持ちになっていることがわかりました。
「最後の一枚は、自動シャッターにして」
私はカメラをそのとおりに設定して二人、濡れた肉体で交わりあいながら、カシャリというシャッター音を聞いたのでした。
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