綾人の同級生の男の子たちにさらわれウサギ小屋に閉じ込められている桜子を見つけた綾人。
桜子を返す条件として、男の子たちと勝負することを持ちかけられた。
(詳細は高校生カップルの長い夏25を参照)
・・
「勝負って・・」
タイマンで決着をつけるのかなと思っていると、
「ほら、お前の持っているそれだよ!」
綾人はカードのコレクションが入ったファイルを持っていることに今更ながら目をやる。
「これ?」
「このアメイジング・ナイツで勝負しようぜ!」
綾人と向き合ってカードゲームを並べる男の子たち。
桜子は金網越しに見ながらも、何がどうなったら勝ちなのか、今どんな状況なのかは分からなかったが、綾人と相手の男の子の緊張感は伝わってきた。
綾人も真剣だが、相手の男の子もかなり本気だった。
ゲーム自体は1対1の真剣勝負だった。
レアカードの数なら誰にも負けない綾人だったが、勿論レアカードがあるから勝てる訳ではない。
綾人の局面は少しずつ不利になってきた。
「綾人。残念だったな。俺の勝ちだ!」
綾人に勝った男の子は鍵を受け取ると、桜子のいるウサギ小屋に入っていった。
「待て!その子に何をする気だ!」
「この女は俺たちのもんだと言うことを見せつけてやるぜ!」
檻の中で、その男の子は桜子に襲いかかった。
「いやあ!」
縛られて無抵抗な桜子の乳房を揉んだり、股関に手を入れたり、さらに男の子は性器を露出させて桜子に咥えさせたりやりたい放題だった。
同時に綾人は桜子が監禁されている間にこんな目に遭っていたのかと血の気が引いた。
いくらも経たないうちに桜子の口に射精し、口や肩が精液まみれになる桜子だった。
さらに、桜子が精液を吐いたのが気に入らなかったのか彼女を蹴り倒し、倒れた桜子の体を軽く蹴ったり、仰向けになった乳房に足を乗せて踏みつけたりやりたい放題だった。
綾人の正面にいる2人の男の子は、
「こんなふうにお前が負ける毎にあの女の子はこんなふうに悪戯されるんだよ。面白いだろ?2回戦をやってもいいがどうする?」
綾人は躊躇したが、ここで勝たなければ桜子は帰って来ず、ずっと男の子たちの好きにされてしまう。
綾人は、再度勝負に出た。
見ている2人の男の子も初めはニヤニヤとしていたが、だんだんと真剣な顔になってきた。
「お前、やるなぁ!」
「お前もな!こんな手を知ってるなんて思ってもみなかったよ。」
そして勝負がついたようだ。
「綾人。お前の勝ちだ。約束通り鍵を渡してやれ!」
鍵を持っていた男の子は出し惜しみする訳でもなく、綾人に鍵を手渡した。
入口の近くの用具箱に桜子の着ていた服などもあった。
綾人はウサギ小屋に入ると、桜子を解放した。
「綾人くん、ありがとう・・」
「いいんだ。僕こそ、こわい思いをさせてごめんね。」
桜子が服を着ると綾人とともに出ていった。
男の子たちは綾人と桜子たちに何かする訳でもなく見送っていた。
2人は手を繋ぎ、丘を下りていった。
辺りは夕闇が迫っていた。
・・・
・・そして、また目が覚める桜子。
また、夢か・・
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桜子は服を着たままで拘束もされてなく、すっかり暗くなった隆輝の部屋のベッドで横になっていた。
それからしばらくして、隆輝が帰ってきた。
夕飯のときに桜子は隆輝に
「ねぇ、綾人くんって子知ってる?」
「え?綾人??何でそんなこと・・」
桜子は夢なのか現実なのか、隆輝のいない間に出会った不思議な男の子の話をすると、
「あぁ、やっぱりあの綾人か・・」
「知ってるの??」
「綾人は俺の親友だった。・・『だった』というのは・・」
綾人は隆輝の小学生時代の親友で、いつも一緒に遊んでいたらしい。
だが、綾人はある日交通事故で、この世からいなくなってしまっていた。
隆輝の今住んでいるアパートは何かの縁か、綾人が住む家が立っていた場所だった。
そして隆輝も何度か、小学生時代の綾人が出てくる夢を見たという。
いつの間にか涙ながらに語る隆輝を桜子も目を潤ませながら聞いていた。
桜子はそれを聞いて綾人と初めて会ったときからの不思議な体験の意味が分かり、隆輝としみじみと話していた。
桜子が見たものは夢ではなく綾人の住む不思議な空間に来ていたこと、言うなればタイムスリップみたいなものだったのではないかと感じていた。
-END-
『あしはら刑事(45歳・♂)』さんからの投稿です
ありがとうございます。
いい加減うざい
他の巻と続けて読むと流れが分かっていいですね。
また例の話かと思っていたら、後半の意外な展開にビックリしました。
オチがせつなくてほろりと・・