とある友人の話。
友人は中学校の臨時講師で3年生副担任だった。
修学旅行の日程が土曜日に重なるので、翌週の月曜日が3年生のみ代休になった。
代休の日、修学旅行に引率した先生は学校に来て少し仕事をしていたが、午前で帰る人がほとんどだった。
友人は誰もいない3年生の教室に残っていた。
初めは週明けの授業の準備などをしていたが、ふとお気に入りの動画を教室の大きなテレビで見たいと考えた。
学校には各教室に大型の薄型モニターがあり、映像教材やタブレットやインターネットの画像・映像などを授業で取り扱うときに使用していた。
友人はこのモニターを使って授業をしながらも、これで好きな動画を見たら楽しいだろうなと思っていた。
そのときは1・2年生が午後の授業の時間だが、3年生の教室があるフロアは誰もいないし、放課後になると校内の仕事や部活などで校内を歩く先生や生徒が増えてくる。
見たい動画を見るなら今がチャンスと思った。
友人は私物のタブレットで好きな動画を取り出した。
それは、アダルト向けの割と際どい動画だった。
友人はニヤニヤしながら、タブレットの動画をモニターに接続する。
モニターへのミラーリングによってタブレットと同じ画面をモニターに映せる。
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モニターに映るまでは多少時間がかかるので、友人はワクワクドキドキしながら動画が映るのを待っていたが・・。
いつまで経っても動画がモニターに映らない。
自分のタブレットの画面には『モニターで再生中』と出ている。
おかしいなぁと思っていると、下の方の階から女の喘ぎ声のようなものと生徒たちの響めきが聞こえてきた。
「まさか!!」
友人は階段を駆け下りると、真下の教室のモニターにあり得ない映像が映っていた。
仰向けでおっぱいやモザイクのかかったマン毛丸出しで友人のお気に入りの女優が、男に体を弄られ、胸や陰部を触られ、女が高い声でよがる映像だった。
女子はやだーとか言っているし、男子はニヤニヤ興味津々だし。
授業をしていた先生は映像を止めようとしているが、電源スイッチが分からないのかあたふたしていた。
教室ではそのとき歴史の授業で、先生は定年後に講師として働く70近いお爺ちゃん先生だった。
先生はチョーク1本で授業をすると言われるほど、映像教材や情報機器などを全く取り入れない古風な先生だった。
それ故に、授業中にいきなりテレビがついてあられも無い映像が流れて腰を抜かしたことだろう。
先生は最終的にコンセントを抜いてテレビを止めた。
その後友人は校長室に呼び出され、その学校で授業をすることは二度となかった。
・・・
(この体験談はフィクションです。実際にあった事件等とは一切関係ありません。)
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『すぎ(29歳・♂)』さんからの投稿です
ありがとうございます。
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