高校2年の時、俺はまだ交際2、3ヶ月がぐらいしか経っていない、彼女(K)にセックルを迫った。
しかし処女&お嬢様育ちの彼女は、俺のその行動にしり込みし危険を察知してか、彼女の方からの申出で破局した。
チューもできずに終わったよ(涙)。
ちなみに俺は高1の時に経験済み。
その後、俺は年上(後で知ったんだが友達の姉)、年下相手にセックル三昧(って程でもないか・・・)。
一方Kは俺の友人Mと付き合い始めた。
Mの話しによると結果はBどまり。
なぜ、俺がダメでMだったらいいのか?ちょっと憤慨したがMとの交際が長かったことを考えると、納得できないでもない(どっちなんだ?)。
あっ!登場人物はみんな同じ学校ね。
3年時
夏も終わり虫の声が聞こえだした10月のとある夜、ふいに電話が鳴った。
?「もしもし、Kですけど・・・」
「えっ!?K!?どうしたの?????」
この時は超びっくりした。
もうKと話すことなんてないと思ってたし、かつては、恋人同士であったが現在は友人Mの彼女である。
そのKがなぜ俺に電話を?
一体何事かと思った。
俺のセックル体験談を聞きたいのか?
それともMとのおのろけを俺に聞かせたいのか等。
いろんな考えが頭をよぎる。
まぁ~普通に考えればそんなことはないんだが。
K「うん、突然電話なんかしちゃってごめんね・・・」
「いや、別にいいけど、どうしたの???」
K「あのね、お願いがあるんだけど」
「お願い?なに?」
K「H君の写真が欲しいんだけど?」
「はっ?写真?俺の?なにすんの?」
K「別になにするってわけじゃないんだけど・・・」
「もしかして、誰か紹介してくれるとか?」
そんな訳ないことは分かっていたが、自分の緊張をほぐすために俺は冗談を言った。
K「残念ながらそれはないかな」
少し笑い声混じりにKが言った。
「えっ!?違うの?少し期待してたんだけどな~」
言葉を交わすごとに、昔付き合っていた頃の感覚が蘇ってくる。
会話は写真の話から脱線して、いつの間にか別れた後のことへと移っていった。
「Mと付き合ってるんでしょ?」
K「うん、H君には悪いと思ったんだけど・・・」
「別に悪いってことないよ。誰と付き合おうと自由なんだし」
K「M君も、H君のことかなり気にしてたよ。でも、気にするなって言ってくれて安心してたみたい」
ホントは何だよって思ってたけどそんなことを言えるはずもない。
気にするなら最初から付き合うなよと思ったが、まぁ~そんなことはどうでもいい。
K「私もH君の話も聞いたよ?」
「えっ?聞いたってなにを・・・?」(ギクリッ)
K「私と別れてから4、5日で年下の彼女できたらしいじゃん?」
「(そのことか、ほっ)いや、それ違うよっ!」
K「隠さなくてもいいよ、知ってるんだから」
「隠してないよ。4、5日じゃなくて1週間だよ」
K「大して変わらないじゃんか」
「そんなことない!その2、3日の違いが大事。一応Kに操をたてたつもり」
K「たった1週間で?」
くすくすと笑うK。
あぁ~なんかいい雰囲気だな~。
他愛もない会話が続いた。頃合を見計らって俺はMとのことを聞いた。
「で、Mとはうまくいってるんでしょ?」
K「う、うん・・・」
俺の想像に反して、歯切れの悪い返事が返ってきた。
俺に遠慮しておのろけが言えないだなってこの時は思った。
K「M君とは、最近ちょっとね・・・」
「ちょっとって?もしかしてうまくいってないとか?」
K「う~ん・・・そうかな・・・」
「そうなんだ?どのへんが?」
K「特にここがってことはないんだけど、もしかしたら別れるかもしれない・・・」
ふぅ~ん、そうなんだ~別れるかもしれないんだ~まっ俺には関係ないことなんだけど。
この時はそう思った。
しかしそんな話を聞かされたら、修復に努めればって話すのが人情。
俺はもう少し考えたらとか、Mの大してない長所を探して説得した。
その説得を制するようにKが言った。
K「M君とのことはいいの。話を最初に戻すけど写真はもらえるの?」
写真を欲しがる理由はなんとなく、分かってはいたがそんなことはあり得ないことだと思っていた。
勘違いでピエロになるのは避けたい。
それに俺は写真が嫌いだったため、一人で写ってる写真はないってことを説明し、写真を欲しがる理由を再度尋ねた。Why(訳 なんで)?
K「私、別にH君のことが嫌いで別れたわけじゃないの。まだ付き合い始めたばかりでお互いよく知らなくて不安だったし。それになによりH君が怖いと思ったの」
その理由は、友達から聞いていた(自分のがっつく態度が友達に分かってしまってその時は超恥ずかしかったけどね)ので納得である。
K「ずっとH君のことが気になってた。別れた後何度か電話しようと思ったけどその時もうH君には新しい彼女がいたし、別れ話をした私の方から電話なんて出来ないと思ってた。
そんな中、M君(KとMは同じクラス)と電話とかで話しているうちになんとなくそうなって、付き合うことになったの。
M君には悪いと思うけど、どうしてもH君と比較しちゃうの。
私がこう言ったら、H君ならこう返すなとか、H君ならここではこう言ったり、こう行動するなとか。
誰かさんと違って、確かにM君優しいしいい人なんだけどちょっと違うの」
もしかしてその誰かさんって俺かよっ!?一言余計だよ。
K「そんな想いで、これ以上M君とは付き合えない」
「Mは(今のKの気持ち)知ってるの?」
K「はっきりとは知らないと思うけど、なんとなく分かってると思う」
おいおい、俺の知らないところで三角関係の出来上がりかよっ!?
写真を欲しがる理由は分かる。
しかし、その理由を本人から聞きたいと思った俺は再度尋ねた。
「ふ~ん、で、その話と俺の写真がどう結びつくの?」
K「ここまで言って分からない?」
「うん(ホントは分かるけど)」
K「ふぅ~」深呼吸をしてKが続けた。
K「私、H君のことが好きなの。その好きな人の写真が欲しいと思ったらヘンかな?」
自分に言い聞かせるようにはっきりとした口調だったが、その声は少し震えていた。
想像通りの答えが返ってきた。
どのような返事が返ってくるか想像はしていたが、俺はその返答を用意していなかった。
なんて答えればいいの?
正直言って今、俺はKに対して特別な感情を抱いていない。
ここで正直な自分の気持ちを言ってもよかったが、それではあまりに酷である。
それに俺は結果を恐れずに自分の気持ちを言うKに感動した。
俺には出来ないことだからだ。
「そうなんだ・・・」なぜか小声で答えた。
別に写真をあげるぐらい全然構わない(ホントはイヤだけど)。
「分かった、いいよ。(写真)あげるよ」
K「えっ!?いいの?ホント?ありがとう」
言いたいことを言って、肩の荷がおりたのか急に元気になるK。
「で、どうすればいい?いつ渡せばいいの?」
K「うぅ~ん、どうしよっか?」
「学校で渡すわけにもいかないでしょ?」
K「さすがにそれはちょっとね・・・」
「郵便で送ろっか?」
K「えっ!?郵便?出来ればH君から直接手渡しでもらいたんだけど?」
学校では渡せない、しかも手渡しが希望となると方法はもうこれしかない。
「じゃ、うちに取りにくる?」
過去のことがあり警戒している為、俺はこの申出を当然Kは断ると思っていた。
K「H君ちに取りに行ってもいいの?」
想像に反したKの答えに一瞬とまどった。
「えっ!?俺は別にいいよ。でもKホントはイヤなんじゃないの?」
K「全然イヤじゃないよ。いつ行けばいい?」
「いつも暇だから、そっちの都合でいいよ」
K「じゃ、今度の日曜に行く。いい?」
そんなにすぐ来るの!?なんでそんなに急ぐんだよ?
「いいよ。で、何時ごろ来る?」
時刻表でも見ているのか少し間があって、電車の時刻を告げるK。
その時間に駅へ迎えに行く約束をしてその日は電話を切った。
電話を切ったあと、なんともいえない感情にとらわれた。
いくらうまくいってないとはいえ、KとMはまだ付き合ってる。
仲間の彼女を家に呼ぶのはマズイんじゃないか?
写真を取りに家にくるだけだからいいんじゃないか?
いや、例えなにもなくても家に来たってことが周りに人に分かったら色々な憶測が飛び交うのではないか?
そんな噂がたったらKの立場は?仲間の彼女を横取りって形になる俺の立場はどうなる?
色々な感情と、言い訳が頭の中を駆け巡り、この日は中々寝付けなかった。
次の日、俺は仲間にMとKのことを聞いた。
その答えは、昨日Kが俺に話したことよりも深刻であった。
破局は秒読み段階。
お互い別れ話が言いづらくて、ずるずると交際が続いているらしかった。
俺の時はあっさりと切り捨てたのに、優しくていい人(根にもつ俺)のMが相手だとKもずいぶん態度が違うな。
少し大人げない考えが頭をよぎった(まだ高校生、大人げない考えで当たり前?)。
周りが気を使っていたのか、KとMの話を知らないのは俺だけだった。
日曜日。
前日の夜は多少寝つきが悪かった。
休みの日はいつもなら、昼過ぎまで寝ているのにさすがに今日は早起きだ。
この日のKとの約束は時間は午後だった。
何故か不思議と落ち着いている。緊張するでもなく、舞い上がっているわけでもない。
周りが妙に静かに感じる。
嵐の前の静けさにも似た、そんな感じである。
迎えに行くまでの時間、少し気取ったポーズをとり自問自答をする。
Kは俺のことが好きみたいだ。
今回のKの告白はまさに青天の霹靂である。
Kのことをどう思っているかは別にして、正直いって告白はうれしい。
しかし、それはKに告白されてうれしいのではなく、告白自体がうれしかったのである。
色々な考えが頭の中を巡る。
Mに対する後ろめたさ、告白されたこと、少し下心があること等々。
Kを迎えに行く時間が、刻一刻と迫ってくるにつれ僅かではあるが段々と緊張してきた。
そうこうしているうちに迎えに行く時間である。
俺は誰に言うとなく「行くか」と声を出して家を出た。
考え事をしながら歩く道のりはあっというまである。
駅に着き、改札口まで行こうと思ったが、駅の外で待つことにした。
駅っていっても本当に小さな駅なので、改札から10歩もあるけば外である。
ほどなく電車がホームに入ってきた。
俺はこの時、この電車には乗ってないでくれって思った。
心の準備ができていない。
ここから逃げ出したい衝動に駆られた。
考える時間はあったのだが、いざとなるとびびってきた。
さっきまで、それほど緊張はしていなかったが今はかなり緊張している。
緊張というよりは、気恥ずかしさである。
今まで何人かと付き合ってきたが、一度別れた彼女と再び会うってシチュエーションを俺は経験したことがない。
なんて言えばいいの?普通に明るく挨拶すればいいの?マジどうしよう?
あれこれ考えていると、突然声をかけられた。
「こんなとこにいたの?探しちゃったよ。迎えに来てないのかと思ったよ」
付き合っている時と違い、少し他人行儀に話すKの声が聞こえた。
振り向くと懐かしい顔がそこにあった。
「あっ、迎えにこないわけないじゃん。ちゃんときますよ」
照れ隠しに少しおどけた口調で答えた。
恥ずかしくてKの顔がまともに見れない。
視線を合わさずKを促し歩き始めた。
しばらくお互い無言である。
なにか話しをしなくてはって思っているが、なにを話したらいいか分からない。
普通はMとはうまくいってるの?ってな話しをすると思うが、今回はその話しはタブーだろ。となると天気の話しか?
お見合いじゃなんだからそれもちょっとな・・・
家までの道のりを半分ぐらい歩いただろうか、Kが口を開いた。
K「なんでなにも話さないの?」
「えっ!?いや~なにを話したらいいのか分からなくてさっ。それになんだがちょっと緊張してるし」
K「えっ~!?緊張してるの!?なんでぇ~?私相手に緊張はないでしょ」
「緊張っていうか、なんだが照れくさいよ」
K「照れくさい?なんで?」
「昔付き合ってたかもしれないけど、今は全くの他人なわけでしょ?なんか一番遠くにいる他人って感じがしない?だから緊張してるのかな?」
俺は付き合ってて別れちゃうと、その人との接点は今後まったくないと思っていた。
うまく表現できないけど、かつては一番近くにいた存在だが、別れてしまうと一番遠くにいる、よく知っている人になると思っている。
Kについて言うわけではないが、自分が昔付き合っていた人が他の男と話しているのを見て、俺はうらやましいと思っていた(嫉妬なのかな?)。
相手に対して特別な感情を抱いているわけではないと思うが、俺はその輪の中に入ることができない。
なんだが妙に疎外感を感じることがよくあった。
K「ふぅ~ん、なんだがよく分からないけど、私を家に呼んだことを後悔してるとか?でも、今更後悔したって遅いからね。目的(写真)は果たさせてもらうよ」
明るく言うK。
前から思っていたが、Kは大人である。
照れ屋で思ったことを言えない俺とは違いKは自分の考えをはっきりと言う性格である。
物怖じをしないというか、他人の目を気にしないというか。
ホント俺とはまるっきり正反対の性格であった。
写真の話が出たので、それに便乗して会話を続けた。
「電話の後、写真を探したんだけどなかったよ」(ホントは探してないんだが)
K「全くないってことないでしょ?」
「俺写真嫌いなの知ってるでしょ?だからホント一人で写ってるのないよ。みんなと写ってる写真ならあるかもしれないけど・・」
K「みんなと~?それもちょっとね~じゃ、今から撮って。そしてそれをちょうだいよ」
「今から!?そんなの無理!それに俺写真嫌いだからこれから撮れって言われてもやだ」
K「じゃ、私が今日来た意味なくなっちゃうじゃんか?」
少しむくれるK。
「まぁ~そうなるかな・・・」
K「そうゆうことは、電話の時に言ってよ~?」
「俺も一枚ぐらいあるかなった思ってたから・・・」
K「じゃ、どうするのよ?」
どうするのって聞かれてもなぁ~
「一応、探してみるよ。なかったら諦めて」
K「無理!諦めきれない!」
そんな会話をして、お互い(俺だけか?)の緊張がほぐれてきた頃家に着いた。
家に入るとKが言った。
K「あれ?部屋こっちじゃないの?」
以前、Kが家に来た時は4畳半の部屋だったが、姉が嫁に行き部屋が空いた為
今は二部屋ぶち抜きで使用していると説明をした。
部屋に着き、座ると早速Kが本題に入った。
K「で、写真は?」
「えっ!?もうその話になるの?」
K「なんで?だって今日はそれが目的だもん。さっさと済ませないとね」
早く帰りたがってる。
余計な下心は無駄だったかとこの時ちょっと凹んだ。
極力写真を渡したくなかった俺は、抵抗を試みる。
「まだ後でもいいじゃん?なにか話でもしようよ」
別れた後のことや、他の人のゴシップが聞きたかった俺は提案した。
K「話~?私は話より写真よ、写真。早くちょうだい」
頭から写真が離れないらしい。
短い付き合いではあったがKの頑固な性格を知っている。
俺は、諦めアルバムを出すことにした。
そのアルバムの中には俺の仲間でもあり、Kの彼氏でもあるMの姿もある。
Kはどのような思いでその写真を見るのだろうか。
俺の解説を交えながら、写真を見てはしゃぐK。
一通りアルバムを見終わるとKはまた最初に戻り、今度は一人で時間をかけじっくりとアルバムを見ていった。
写真を見ているKの邪魔をしてはいけないので、ここでKについて話しておこう。
Kの容姿だが、身長は170cm(はあったと思う)、で胸はBカップ(だと思う)。
髪の毛は肩甲骨あたりまであり、さらっとしたきれいな髪の毛をしていた。
顔は、芸能人でいうと麻生祐未(漢字あってるかな?)に似ている。
特徴的なのは唇である。
カリメロに出てくるプリシラみたいな唇をしていた。
その唇のおかげで、Kのニックネームはプリちゃん(名付け親は俺ね)だった。
また笑うたびにチャームポイントである八重歯がのぞく。
後日談だが、周りの男共は入学早々なかなかかわいい子だなぁ~と思っていたらしい。
当時彼女がいた俺も、自分の彼女とはまた違った魅力をKには感じていた。
はっとするほど美人ということでもないし、特別どこがかわいいってこともなかったと俺は思うが、どこかしら魅力のある子だった。
体育の時のジャージ姿も、すらっと身長が高く髪の毛が長いためかスレンダーに見えた。
(実際かなり細いんだが)当時は服の上からしかその様子は分からなかったので、その姿を想像して股間を膨らますチェリー共がいたことは想像に難くない。
また夏になると、体育の時に半袖とブルマ姿になるのでそのスタイルのよさが目立った。
ブルマ効果のためか足がすっごく長く見えた。
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それとKはタイプ的にはお嬢様タイプ。
俺とは育ちが違う。
家がお金持ちとかではなく(我が家よりは金持ちだが)物腰がそんな感じであった。
実際Kは自分でも箱入り娘と言っていた。
当時、はいはいと聞き流していたが、今になって思うとなるほどなと思うことが多々ある。
かなり後にあるが、Kの母君に会ったことがある。
がさつであるうちの母上(ごめんお母さん。でもホントのことだから)とは同じ生物かと思うほど違っていた。
この親にしてこの子ありって感じかな。
物怖じすることなく、芯がしっかりしていて人には決して弱みを見せない。
Kは泣き顔を人に見られたことも、これから先も絶対に見せないと豪語していたぐらいだ。
(Kの泣き顔を見たのは1度だけ。ホント今思い出しても悲しくなってくる)
俺が幼いってこともあったと思うが、当時ホントに同級生かよっ?って思うぐらいしっかりしていた。
取り乱したり感情的になることなんてなかった。
包容力があり、俺がすることに詮索も束縛もなく自由にさせてくれた。
まだまだガキだった俺はKの手の中で遊んでいた、そんな感じだった。
帰る場所があるから俺は安心して自由に遊ぶことができた。
Kが面倒見のいいお姉さんで、俺はやんちゃな出来の悪い弟って感じだったかな。
顔は子供っぽいんだが、どこか大人びていて近寄りがたい、そんなアンバランスなKの人気は高かった。
無駄話をしている間に写真を見るのが終わったようだ。
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