前回の体験談はコチラ
翌日の練習後、マットの片付けを終えたときに隣にいたユリがまた声を掛けてきた。
ユリ「昨日遅れて部室に帰ったら冷やかされちゃったよー」
ユリ「M君に冷たく置いていかれたのにさー」
口を尖らせながら周りに聞こえるように笑いながら言う。
男子部員と後輩たちはニヤニヤ笑うだけだけど、口の悪い同学年の女子部員EとKは黙ってはいない。
E「M君~ダメじゃーん。さっさと先に行っちゃー」
K「君は足も早いがそっちも早いかー」
俺「オバちゃん、それ教育的指導!」
Kのケツをパッシンパッシン叩きながら「キャーキャー」騒ぐ後輩女子部員に、
俺「頼むからこんなオバちゃんに成らないでくれよな。」
E&K「手も早いか~」
俺「未だ言うか~!」とケツを鷲づかみ。
E「キャー、お嫁にいけなーい!」
K「ヘンターイ!チカーン!もっとやさしく~!」
EやKだと平気なのに、なんでユリだと積極的になれないんだろう。
ユリは皆と笑いながら見ていた。
夏休み中は最後の4~5日と日曜日を除いてほぼ毎日練習がある。
練習は朝8時から午前中のみでお昼には家帰れる。
ユリの家は酒屋なのでこの時期は忙しく、練習が終わると家の手伝いをしていた。
俺は伯父さんが経営するスーパーで終業までバイトしていた。
バイトを始める前に天文部の合宿期間中は休ませてくれるように叔父に頼むと、詳しく理由も聞かないまま快諾してくれた。
俺は夜ユリと一緒にいれるということだけでその日が来るのをワクワクして待っていた。
もちろん有り得ない妄想もしつつ。
合宿当日の昼。練習終了後。
自転車置き場に向かう俺をユリが追いかけてきて呼び止める。
ユリ「M君、夜はけっこう冷えるからそれなりの格好で来てね。シートやブランケットは用意してあるからそんなに厚着じゃなくていいけど。」
俺「ユリはどんな格好?」
ユリ「ジャージ。どうせそのまま仮眠もするし。」
俺「女の子、何人?」
ユリ「私入れて4人。ん?気になる?(笑」
俺「いや、そういうんじゃなくて、差し入れしようかと・・・」
ユリ「わーい、ありがとー。でも今日買出しに行くし気を使わなくてもいいよ。」
俺「ん~叔父さんスーパーやってっからただみたいなもんだし。」
ユリ「じゃ、お言葉に甘えて(笑」
俺「了解。アイスかケーキね。」
ユリ「やったー、待ってるよーん。」
手を振りながら走り去るユリを見送り、自転車に向かいながら小さくガッツポーズ。
バイト終業後。
叔父さんのスーパーでケーキ&アイスを買って(というか貰って)学校へ。
天文部の部室でEを見つけ、理科準備室で弁当を食べているO先生と3年生部員らに挨拶をしにいく。
O先生は既に呑んでいるようで上機嫌だった。
俺の持ってきた差し入れに必要以上に感謝の言葉を並べながら、自ら冷蔵庫へ入れに行っていた。
皆に弁当も勧められたけど、バイト先で済ませてきていた俺は飲物だけ貰った。
いつも無口な印象のO先生の変わりようにも驚いたが、Eと3年生部員の運動部とは違う雰囲気にちょっと呑まれてた。
陸上部も運動部の中では軟派なほうだけど、もっとずっと緩い空気で、弾んでるんだかいないんだか分からない会話。
微妙にズレタ笑いのポイント。
ダラダラと話すEを残して屋上へ向かった。
「M!ちょい待って。」
追いかけて来たEがペンライトを渡してくれた。
E「俺次までまだ時間があるから部室で遊んでるけど、屋上に行く?」
俺「ん~チラッと様子見てくるわ。」
E「T(ユリ)が西で観測してるよ。」
俺「ぅおーぃ。」
本当にどんな感じで観察してるのか見に行くだけのつもりだったんだけど、初っ端からラッキーな俺。
Eの姿が見えなくなると4階まで一気に駆け上った。
テラスへ出て屋上へ非常階段を静かに昇る。
この学校は田舎町の郊外にあるから余計な灯りは一切無い。
周りにポツリポツリと点く家の灯りを目で辿ると、少し離れたところに街灯りが見えた。
退屈しのぎと眠気覚ましのためだろうFMラジオの音がやけに大きい。
うっすらと見えているがペンライトの灯りを頼りに屋上の縁沿いを西へ移動する。
「ばんわ。」
マットに横たわったユリを見下ろしながら挨拶。
ユリ「や~、よーこそ我が国へ。あ~邪魔邪魔。」
手で指示されたとおりしゃがみ込んでいると、「下のテラス前に予備のマットと座布団があるから持ってきなよ。」と母親や姉のように言われた。
「いや、すぐ戻るし、めんどいからここでいいよ。」
ユリの隣で頭の後ろで組んだ手を枕に寝ようとする。
俺はユリと一緒に寝転んで夜空を見るというこれだけでも十分な収穫だと思っていたし、今夜もう一度ユリの観察当番があるみたいだから、深夜の時間帯のほうに重点を置こうと考えていた。
けれどユリの次の言葉が俺の計画を吹き飛ばした。
「あー面倒くさがりっ!服汚れるからここ来なよ。」
ユリは上を向いたままマットの片側に寄って辛うじて人一人が横になれるくらいのスペースを空けた。
再び、母と姉に怒られてる感じ。
「うぃっす、おじゃましまっす。」
俺はかなり焦っていたけど間を空けるのも嫌らしい感じがして、半身を床に落としながらもマットに横になった。
着ていたジャージの上着を枕がわりにして夜空を見上げる。
実際、そんなに星空を見上げたこともなかったから満天の星に感動。
俺「ん~久しぶりに見たかな。」
ユリ「ご感想をどうぞ。」
俺「星がいっぱい。」
ユリ「それ、見たまんまなんですけど(笑)」
まだ冷えてきていない学校の屋上でユリはTシャツで横たわっている。
少し痛かったので落ちていた半身をマットに乗せると、俺の右腕とユリの左腕が触れた。
俺の早い鼓動がユリに伝わってしまうと思い、胸の上に引き上げようとしたとき、ユリが俺の手を叩くように掴んで振った。
ユリ「ホラホラッ!流れた!」
俺「エッ?どこ?」
ユリ「あそこ。もう見えないよ~」
ユリは掴んだ俺の手を持ち上げて天空を指し示したけど、そこにはただ星があるだけ。
ユリ「すぐに消えちゃうから、ちゃんと見てないと。」
俺「地味ですな。」
ユリ「陸上といっしょだよ。普段の練習は地味だけど結果は一瞬。」
俺「なるほどー・・・って俺たちは輝かない場合が多いじゃん。」
ユリ「あー言えてる(笑)良い事言ったと思ったのに(笑)」
ユリ「あー来た来た!」
ユリが再度掴んだ俺の手を振り上げて指し示そうとするけど今度は俺にもはっきり見えた。
ぶつかるように2つの光がほんの短い弧を描いた。
カチカチとカウントするユリ。
俺「もっとジャンジャカ降るのかと思ってた。」
ユリ「そういうときもあるけど、条件次第ってとこ。」
俺「ふーむ。」
何故かユリは俺の手を掴んだままで、俺の最初の興奮も収まっていたのでそのままにしていた。
暫く他愛もない話に終始していた。
FMラジオからは相変わらず大きな音で音楽が流れていた。
星空を眺めるのにも飽きてきて、北のほうを眺める振りをして暗さに慣れてきた目でユリの横顔を盗み見ていた。
小さくまとまったユリの横顔。
喋りに合わせて動く唇。
部活でもさんざん見てきているので、たぶんあってもBカップ止まりと思われる胸。
呼吸に合わせてゆっくりと上下している。
「あっ!あ~」
小さい声で感嘆しながらカウントしていくユリ。
俺はもう流星にすっかり飽きてユリにほうばかり見ていた。
暫くしたカウントの後、ユリが急にこちらに顔を向けながら
「ねっ、綺麗でしょ。」
俺はボーっとユリの横顔だけを見ていて顔をそらすことも出来ずに、目を合わせながら真顔で
「ん、綺麗。」
ちょっと間があって無言で顔を戻すユリ。
掴んでいたユリの手が熱くなるのを感じて、俺も正気を取り戻して更に興奮。
ここで行くのか?俺は行っていいのか?と躊躇してるとユリは急に掴んでいた手を離して「あ~そろそろ時間だね。」と時計を確認してた。
またもや空振りですか俺。
次の観測当番のEにも付き合った俺は半分以上寝てたけど、生まれてから見た星空時間を確実に更新。
自棄になってまたユリの観測に付き合うことにした。
屋上は気持ちいいとか何とか訳の分かんない理由で頑張ったけど、今度は自分用のマットを敷いて見ていると刺激も少ないので爆睡。
その後もユリに引かれて視聴覚室で仮眠。
途中目を覚ますと、隣の布団にユリが寝ていて驚くがそのまた隣にも女子部員が熟睡中。
後から聞くと、基本的に視聴覚室での仮眠は女子部員で、男子部員は天文部の部室で呑んだり食べたり喫煙したりしながらの雑魚寝。
俺はタバコを吸わないのでユリが連れて来てくれたらしい。
とりあえず、俺はできることからということでユリの寝顔を脳裏に焼き付けていた。
下半身は硬直。
ユリが目を覚ました。
「お・は・よ。」
まだ眠気の覚めていない顔のユリが口の形だけで告げる。
俺も真似てみた。
目を擦りながら時計を確認するとそろそろ始発の時間が近い。
欠伸を噛殺して起きだす。
ユリも時間を確認したらしく静かに起きだして枕もとのバッグを持って、2人で視聴覚室を出ると、外は明るくなり始めていた。
とりあえず顔を洗いたいし、下半身の硬直も鎮めたかったので第2グランドにある部室にタオルをとりに行こうとするとユリも付いてきた。
ジャージを押し上げるモノを気づかれないように大股でユリの先を行く。
部室で深呼吸、やや時間を置いてクールダウン。
グラウンド脇の洗い場で、俺はユリの歯磨きチューブから指に出してもらって、そのまま指で磨く。
濡れた顔を大判のスポーツタオルで拭いてるとユリが俺のタオルの端で一緒に顔を拭きだした。
俺「きったね、自分の使えよ。」
ユリ「いいじゃん。大きいんだから。」
かなり嬉しい俺。
ユリ「あっ、ケーキありがとう。M君寝てる間に食べちゃったよ。」
俺「お構いなく。」
なんとなく倉庫のほうへ歩き出す。
倉庫はハイジャンプのマットやハードル等が置いてあるけど、誰もそんなもの盗んでいかないし閉切ると臭くなるという理由で夏の間はシャッター開けっ放し。
時々猫がマットの上で寝てるくらい。
だいぶ明るくなってきて鳥も鳴き出してる。
俺が後ろ手を付いてハイジャンプのマットに座ると、何を思って付いてきたのかユリも隣に後ろ手を突いて座った。
少し開き気味に突いた俺の腕に交差するようにユリの腕が触れた。
暫く無言。
幾度となくチャンスをスルーしていた俺だったけどその時は力も抜けていて、勢いをつけて片手を跳ね上げ捻るようにしてユリの上半身に覆いかぶさり、吸い込まれるようにユリの顔に顔を重ねた。
唇が合わさりユリの小さな胸が俺の胸に触れていた。
思っていたよりも柔らかなユリの唇と胸。
ユリは後ろ手を突いたままで避けようとしなかった。
チューブの歯磨きの味がした。
たぶん時間にして10秒ほどだったと思う。
俺は顔を離して少し驚いたような顔をしているユリに言った。
「今日も星見に行ってもいい?」
ユリは小さな声で「うん」と頷くとそのまま視線を下げた。
うつむいたユリの顔が耳のほうまで赤くなっていくのが見えると、俺の心臓はバクバクしだして自分でも顔に血が昇るのが分かった。
下半身も再び勢いをつけ始めたので急いで立ち上がり、ユリの手を取って無言のまま校舎へ向かい、「じゃっ。」と、そのまま帰宅した。
なんで帰っちゃうかなー俺。
再び練習のためにグラウンドへ。
少し遅れて女子部員がアップを始める。
終始話を交わすこともなく練習終了。
例によってマットを運び終わったときにKが「M君、やらしー笑い方。スケベなこと思い出した?」
どうやら俺は自然と顔が緩んでいたらしい。
女の感と観察力は恐ろしい。
E「私のことかしら~」
俺「カンベンしてくれ。」
アホな遣り取りの中、ユリは笑いながら俺を見ていた。
その日の夜は夕立が降り止まず屋上での観測は中止になり、理科室でのFM観測?(たしかこんな名称だったと思う)となった。
やたら大きいラジオみたいなのにスピーカーを繋いで流砂のような「シャー」という音だけを流してる。
星が流れると音が変わるらしいけど退屈この上ない。
これは1時間交代で1人が観測すればいいので、くじ引きで漏れた残りは遊んでいても帰宅してもいいらしい。
O先生は理科準備室で3年と麻雀。
ユリも観測当番から外れていたので皆と天文部の部室でコッソリ呑み始めている。
俺も混じって呑んでいたけどタバコの煙が苦手なので2時間ほど呑んでから酒を空いているジュースのビンに移して外へ出る。
けっこう酔っていたかも。
今朝以来、ユリと2人で話していなかったので、ユリも出てきてくれないかなとゆっくりと廊下を移動していたけど、何の気配もないので部室へ向かった。
雨も傘をさすほどでもない降り。誰にも見つかるはずはなかったが、万が一部室で呑んだまま寝込むと拙いのでそのまま倉庫へ。
グラウンドを囲む木々の間から家の灯りがわずかに見えるだけ。
星も月も無く真っ暗。
グラウンド横の街灯が申し訳程度に差し込んできて、倉庫の入り口付近は薄っすらと明るくなっていた。
半分だけ灯りのかかったハイジャンプのマットに腰を下ろして30分ほど1人で呑んでいた。
戻ろうかなと思っていたとき、「ざっざっ」と足音。
姿勢をそのまま酒の入ったジュースのビンを背中に回して息を殺す。
ペンライトらしき灯りが近づいてくる。
「M君~?」探るようなユリの声。
「アイッ」と俺。
ユリ「やっぱここだったか~部室いなかったからさ~」
俺「ん~やっぱ煙くて。」
ユリ「帰る?」
座っている俺の前で見下ろしてる。
俺「もうちっと呑んだら帰るわ。ユリは?」
ユリ「もう終電出ちゃったから泊まり。」
俺「だいぶ呑んでましたもんね。」
ユリ「ふーっ、久々に呑んだかな。でもまだ全然。」
俺「呑みます?」
隠していたビンを差し出して立ち上がる。
ユリがかなり足元近くに立っていたのでほとんど密着状態。
175cmの俺の目線はちょうど彼女の頭の上。
後ろに下がろうとするユリを片手で抱いて、見上げる顔に唇を寄せていく。
今朝より長めに唇を合わせて舌を差し入れてみると、一瞬ピクンとなったけど素直に受け入れてくれて両腕を首に回してきた。
オレンジみたいな酒の味がした。
嬉しくなった俺はユリの舌に絡ませつつ右手でしっかりと抱きとめたが、間抜けな俺の左手は酒の入ったジュースのビンを提げたまま。
(あ~投げ捨てて、ユリの身体を両腕に抱きたい!)
「んん~」とユリの鼻から抜ける甘い声を聞いて沸き立つ下半身。
ジャージ越しだから完全にばれてる予感。
酔った勢いもあって開き直ってそのままディープキス。
一度離して今度は背中に回していた手を彼女の首を支えるようにして角度を変えてキス。
ディープキス。
ユリも興奮してきたのか自ら舌を絡めてくる。
互いに唾液を交換しつつ貪る。
鼓動が早い。
最後にチュチュッと音立ててユリが口を離した。
「もう・・・だめ。」俺のあごの下に頭を埋めて身体を預けてくる。
抱き寄せた彼女の身体から汗と柑橘系ぽい香りがする。
気持ちいいんだけどユリがどんな顔してるのか見たくて、ジュースのビンを倉庫の床に置いて一緒にマットに腰掛ける。
ユリはペンライトを消していた。
暗くて俯いてる横顔からは表情がよく分からなかったけど早い鼓動と息遣いは伝わってきた。ユリの目は閉じていた。
俺「ダメ?」
ユリ「ううん、立ってられなくなっちゃって。」
俺はもう一度ユリを引き寄せてキスをした。
俺「好きだった。前から。」
ユリ「うん。」
俺「ユリはどう思ってる?」
ユリ「まだわかんない。」
俺「嫌い?」
ユリ「ううん、一緒にいるとドキドキする。」
ドキドキどころか爆発しそうな俺。
「ユリ、大好きだ。」
ユリの身体が震えていた。
「わかんないよー」ユリが俺を押し倒してキスをしてきた。
暫くして唇を離し頭を俺の胸に乗せてきた。
片手での背中を抱いて、もう片方の手はユリの手を繋いでいた。
2人とも呼吸が治まるまで無言で動かなかった。
聞きづらかったんだけど凄く気になっていたことを口にした。
俺「あの・・・彼氏は?」
ユリは小さく「うん」と言ったまま暫く無言。
拙いことを聞いたと思いどう取り繕うか悩んでいたら
「いない。別れた。」
俺は安心したけど実際ユリの口からあの彼とつきあっていたことを確認すると、寂しいような悔しいような気持ちになって抱いた腕と握った手に力がはいる。
同時にこんな質問に答えてくれたユリがかわいそうになって「ごめん。」と謝った。
「ううん」といいながら顔を俺の胸に擦り付けるようにして左右に振った。
ユリの可愛いしぐさ・匂い・体温・鼓動・息づかい・腕の下にある思っていたより柔らかな身体。
部活のときに触れるユリの身体とは違う弾力を感じていた。
重なっていなかったジャージの下半身は、全身の血と神経が集まって最高峰を築いている。
俺は体を反転させてユリを下にする。
ハイジャンプのマットは柔らかすぎてかなり沈み込む。
再びキスをしてからユリに言う。
「ユリ、好きだよ。」
ユリは俺の背中に手を回す。
長いディープキスを交わしながら、ユリの耳から頬に触れて顎から首にそって指を這わす。
掌全体で肩を撫でるようにしてから筋肉に沿って胸の外側をなぞり、掌で持ち上げるように包んでみる。
Tシャツ&ブラ越しだけど彼女の胸はちょうど掌サイズ。
背中に回していた手を苦労してブラの位置まで持ってきて外した。
胸に置いていた手を腹筋を確かめるように下に下ろすと、Tシャツの裾から手を入れる。
手の位置を変えるたびにピクピクしていたユリの身体は、肌に直に触れると大きく反応した。
腕でシャツの裾を捲り上げるようにしながら、滑らかなお腹を左右に撫でまわして上に上げていく。
ブラも上に押し上げてもう一度胸の外側から持ち上げるように包んでみる。
乳首が硬くなっているのがよく分かった。
「ハーッ」という声を上げるとユリが俺の頭と首に手を回し抱きしめてきた。
激しく唇を求めて「恥・・・ずかし・いよ。」と囁いた。
胸を愛撫する手に少しだけ力を入れると柔らかい乳房に指が食い込む。
回すように愛撫しながら次第に指を中心に寄せて乳首に触れると、ユリの身体がエビ反る。
背中に回していた手を引き抜いて、肘を突いて両手で胸を包む。
乳房の周りから隙間なくキスしていって徐々に乳首に近づいていく、触れるか触れないかのところで右の乳房に移って再びキスで愛撫。
暫く続けていると我慢できなくなったのかユリが俺の頭を胸に押し付けるように抱いてきた。
ユリの早い鼓動が伝わってくる。
顔をずらしてユリの乳首を舌で舐りながら頬張ると、ビクッビクッと身体を反らしながら「うぁん!ダメェー」と声をあげた。
左右の乳首を絡めとるように舌を這わせて転がし吸い込む。
唇と歯で挟んで触れた舌先を震わす。
柔らかな皮膚の下に硬く芯が残る可愛い胸を揉みしだき交互に愛撫を繰り返す。
「ハァハァ」と喘ぐユリの唇に何度目かのディープキス。
喘ぎながら舌を絡ませて俺の唾液を受けていくユリ。
時々口を離して2人の唾液を嚥下して再び唇を求めてくる。
身体を少し移動してキスを続けながら胸を愛撫している手を徐々に下げていく。
ジャージのウエストから手を差し入れて下着の上からそっと触れてみる。
ユリは「んん」と、くぐもった声を漏らして首に回していた手を離し、俺のその手を押さえる。
俺「だいじょうぶ。」
ユリ「恥ずか・しい・・よぅ。」
手をそのままに耳や唇を舐りキスを繰り返すと、俺の腕を掴むユリの手と力んでいた太腿の力も抜けていく。
太腿の間に2本の指を差し込んで下から形をなぞる。
「あっ、ぃや~ん」再びユリの掴んだ手と太腿に力が入るが、拒む感じではなく直ぐに力が緩んだ。
人差し指と小指で張り詰めた太腿の付け根を押し開くようにして、親指の腹でクリトリスの辺りを探り、中指と薬指でスリットの間をクニクニと掻くように愛撫を繰り返すと、
「あっ、あっ、あっあっ、んあんっ!」
小さく喘いでいたユリの声が徐々に大きくなりその間隔も狭く速くなっていく。
下着のその部分もグッショリと濡れて、ヌルヌルとした粘り気のある液が染み出してきて熱をもっている。
2本の指を布地の上から押し込むようにして震わせたり陰唇を挟み込むようにして上下になぞったり、エロ教材で勉強し後輩Aで鍛えた技をユリに試していく。
ユリが耳を噛む。
熱く荒く速い吐息が吹き込まれる。
俺の下半身もその先端から漏れ始めていた。
ユリの小さなパンツを脇から寄せて細いひも状にしてスリットに食い込ませる。
今度は直接触れながら愛撫を繰り返していく。
「やっ・・・ダメッ」ゆりが再び俺の腕を掴むがその手はもう添えてるだけで、俺の動きを止めることはない。
ユリの幾度目かの軽い痙攣のあと、限界を超えそうな俺は一旦手を引き抜いてジャージのウエストに手を掛けパンツ諸共脱がそうとした。
ユリは「あっ」と短く声を上げて腰骨の下まで下げたジャージの前を掴んで押える。
ジャージの後ろ側はユリの重さとマットの摩擦で少し上で留まっていたが、アンダーヘアのが丸見えになっている。
脇に手を回してさらに引き下げようとすると、耳を噛んでいたユリが頭を小さく振ってイヤイヤをしながら小さい声で「ダメッ・・・ごめんなさい」と言った。
最後のほうが泣きそうな声に聞こえたので、両手でユリの頭と顔を撫でながらキスをした。
「ダメ?」
ユリはまた顔を振ると、
「ダメじゃないけど・・・あの・・・マット濡れちゃう。」
すごく甘い声でそんなことを言うユリがたまらなく可愛かった。
もう暴発寸前の俺だったけど、それ以上引き下げるのを止め、ユリの可愛い胸を指で愛撫しながらキスを繰り返して少し落ち着きを取り戻す。
俺は身体を再度反転させてユリの身体を自分の上にしっかりと抱留め、汗でしっとりとしたユリの髪を撫でた。
俺の下半身はユリの身体の重さで抑えられてはいたけど、いまだピクピクと脈を打っていたので当然ユリも気付いているはず。
俺も治まりつかないけどこの先どの様な展開に持っていこうか悩んでいた。
このまま押し切るのは簡単だけどユリが可哀想だし、あの様子からいってマットが濡れるのは必至。
実際このハイジャンプのマットは柔らかすぎて重ねた身体がかなり沈み込むためいまいち遣り難いし、何より童貞なので他の体位は興味があっても自信がない。
それに一気にここまでを想定していなかったからゴムの用意もない。
(いきなり初めてで外に出すとかできるんだろうか?)
(ユリがOKするのかも分からないし、万が一のときはどうする?)
なんとかFに持ち込みたいけど、ユリがどの程度経験してるのか分からないから言い出すのに躊躇してた。
何より今抱きしめている可愛いユリが自分以外にFをしていることを考えると嫉妬で胸が痛くなった。
「だいじょうぶ?」
胸に顔を載せていたユリは少し頭をずらし見上げるようにして囁くように聞いてきた。
「ん?」何が大丈夫なのか?この先のことか?すぐには分からなかったが、ユリはたぶん男の生理を気遣ってくれていると思った。
そう思ったときユリの経験の深さと自分の不甲斐無さを感じて、寂しさと嫉妬が綯交ぜになった暗い気分に落ち込んだ。
若かった俺はつまらないプライドみたいなものに拘っていた。
けれど下半身はユリの温もりの下、未だ脈動を続ける。
「だいじょうぶ・・・ではないね。」
俺はユリに少しでも笑って貰ってこの気分を振り払おうとおどけた調子で言ったつもりだったんだけど、
「ごめんね、ごめんね・・・どうしたらいい?」
と、俺の胸に顔を擦り付けてきた。
ユリの泣きそうな声を聞いたら急に気持ちが萎えてきて、「いや、このままで」とユリの頭を撫で続けた。
長い時間そのまま抱き合っていた。
脛が痒いのに気がついて自分よりもっと半裸に近いユリが心配になり身体を起こした。
Tシャツはお腹の辺りまで下がったけど、ずり下げたジャージはそのまま。
薄く差し込む街灯の光で、日焼けしていない白い腰周りと黒いアンダーヘアが妖しく見える。
ユリは横に座ったまま抱きついた手を離さない。
顎に手を掛けて顔を上げさせ唇を合わせると、待っていたようにユリの舌が絡まる。
再び頂を築き始める下半身を抑えるため唇を離す。
俺「ユリ?」
ユリ「うん?・・・気持ちよくてちょっと寝ちゃった。」
俺「虫、刺された。ユリは?」
ユリ「スプレーしてるから。でも背中が痒い。」
広告コード「444801」入力で6,000円分無料ポイントがもらえます
夏場の観測では必需品らしいが、酔ってるし発汗してるしで刺されないわけがない。
ユリを立たせてジャージを引き上げる。
少し丸まっているTシャツの裾を下げていると、ユリが首に手を回して背伸びをするように俺の頬に頬を寄せた。
両手を背中側に回していた俺はユリの少し大きめなお尻に手を這わせ、「んんーん」と腰を捻ってかわそうとするのを強めに揉みしだく。
張り詰めた筋肉と指先が触れる内側に続く柔らかな部分。
俺「ユリ、濡れてる。」
ユリ「やー・・・バカ。触っちゃダメだよー」
「ここ触り忘れてたから」と言うと、ユリが首を噛んだ。
一頻りじゃれたあと、部室のほうへ向かう。
俺の腕を取って歩くユリ。
洗い場で手を洗って、部室で先走りで濡れたジャージを予備のジャージに着替える。
部室にユリを連れ込もうとも思ったが、ユリがイヤイヤをするので無理強いはしなかった。
ユリは女子部室の鍵を視聴覚室に置いてきていたので、俺の大判のスポーツタオルを腰に巻いて取りにいき、やはり予備のジャージとTシャツに着替え、少し蒸し暑いけれど上も着込んだ。
俺はもう一度天文部の部室に顔を出してから帰るつもりだったが、ユリはジャージを替えたのを気づかれたくないのと気恥ずかしさで、視聴覚室にいって寝たいと言った。
手を繋いで校舎へ向かうときユリに顔を近づけ、
「明日も見に来ていい?」と聞くと、
「うん」と小さく頷いた。
「ユリを見に来ていい?」と言うと腕をぶんぶん振って笑いながら言った。
「ふふん・・・ダメ」
コメントを残す