俺が大学生のとき、女性の「友達」がいた。
「彼女じゃないの?」って思われるかもだけど、そうではなく「友達」だった。
友達は、大学1年のとき授業で知り合った同じ学部で違う専攻の子だった。
顔は普通より少し可愛いくらいで、やや天然の大人しい子だ。
学内で会ったとき話したり、一緒に昼食をともにしたこともある。
それでも、友達を異性として意識したことはなく「好き」とか「付き合いたい」とか思ったこともないし、友達もそう思わせる行動をとったこともなかった。
大学2年になると、友達に彼氏ができた。
別に嫉妬心とかは全くなく、「そうなんだ。よかったね!」みたいな感じだった。
男友達に彼女ができたのとほとんど同じような感覚だった。
その後俺も彼女ができて、友達とはしばらく疎遠になっていた。
大学3年になったとき、友達から「彼氏と別れた」とのラインがきた。
俺は「大丈夫だよ。」「またいい人見つかるよ!」のように友達を慰めて、友達も「そうだね!頑張るよ!」のように前向きな返事がきた。
大学で友達と会ったときに、やはり落ち込んでいる雰囲気があったので、昼休みなどに一緒に学食に行って話を聞いたりした。
元カレへの不満とか、また自分にも落ち度はあったこととかいろんなことを話してくれた。
その後も昼休みや放課後に友達と1対1で話すことが増えてきた。
それが原因ではないが俺も、自身の彼女と別れてしまった。
別れる直前は空気のような関係になっていて、彼女の別れ話にあっさり承諾した。
大学4年になると、就活のことなどで友達と話すことが多くなってきた。
それでも、相手は友達だった。
単に性別が違うだけの友達。
大学の講義が減った分、講堂で「就活」についてのお互いの不安や不満について話したり、相談に乗ったりしていた。
ときには厳しいことも指摘しあったりすることもあった。
友達とキャリアプランについて考えたことは「就職支援センター」に匹敵するくらい就活に役立った。
そしてお互いに就職先が決まり、あとは卒業論文を残すのみとなった。
卒業論文に関しても、友達と講堂で意見を出し合ったりした。
友達に論文を見てもらったり、受けたアドバイスなどで論文の内容がかなり良くなったと思う。
勿論、友達の論文も同じだ。
そして12月、卒業論文の1次提出があり教授のチェックが入る前の下書きを提出する。
余程のことがない限りはここでほぼ完成であり、とりあえず安心だ。
その後、俺たちは講堂で待ち合わせた。友達も満足そうな感じだった。
俺たちは、就活や卒論で「大変だったよねー」「あのときさー」のように、今となっては笑い話で済むような話をしていた。
そして気がつくと外はすっかり暗くなっていた。
そして友達から「お祝いに食事にでも行かない?」と言われ、俺は二つ返事に承諾した。
俺たちがお互いを食事に誘うのは別に珍しいことでもなく、このときも友達としてに他ならなかった。
友達と街の繁華街を歩いていると、カップルたちが多い。
今まで忙しくて意識してなかったが、そういえばその日はクリスマス・イブの日だった。
俺たちは何気なく歩いていて、街のイルミネーションが綺麗だった。
良さそうな店はどこも混雑していて入れなそうだった。
当たり前といえば当たり前だが。
俺たちは比較的入りやすそうな居酒屋に入った。
クリスマスに男女が入るところとは少し違う感じがしたが、別にカップルでもないしそれ程気にしなかった。
テーブルの横にあるタブレットでメニューをみると、割と美味しそうな料理が並んでいた。
俺は友達とメニューを見て確認しながら、食べたいものを注文した。
ステーキとか刺身とか豪華なものを注文したが、アルコール類はお互いに注文しなかった。
注文したものを食べながら「美味しいね!」「頑張った甲斐あったね!とか久しぶりの贅沢を楽しんだ。
食事のあとはデザートなどを注文して、そのあとはテーブルが空になってもずっと話していた。
3時間以上はいただろうか。
友達と話す中で、改めて相手は大学で一番の親友だったなと実感した。
そして今までの感謝の気持ちや大学時代の思い出の話になった。
目元が潤むような話もあったり、お互いの今まで堪えていた気持ちを話した。
そして気がついたら、もう12時を過ぎていた。
友達は
「終電、間に合わないかも。」
と言ったが、何故かトーンが落ち着いていた。
俺は
「俺んち来る?」
というと友達は不信感もなく
「うん!」
と言った。
そして、大学の近くの俺のマンションまで友達と一緒に歩いた。
そのときも手は繋がなかったが、どことなく友達と距離が近い感じがした。
そして俺の部屋に入った。
友達は
「綺麗な部屋だね!」
と嬉しそうだった。
テレビをつけてしばらくゆっくりしたあと、もう寝ようかということになる。
だが、今気づいたがベッドや布団一式などは一つしかなかった。男友達とかなら、床にタオルケットをかけてゴロ寝しろとか言えるけど、友達とはいえ女性だしなぁ・・って思っていると、友達は
「ベッドに私もお邪魔していいかな?」
と聞いた。
俺は
「うん、いいよ!」
と言った。
着替えとかはないので友達は普通の服のままで、俺もそのまま寝ることにした。
そして、電気を消して同じベッドの中で寝る俺たち。
すると、なかなか寝付けない俺たち。服を着ているとなんか違和感あるかなって思っていた。
すると友達は
「ねえ、下着だけになってもいい?」
と聞いてきた。
俺は「そうだね!その方が寝やすいもんね」
と言った。
俺たちは暗闇の中で上着やズボンなどを脱いで下着姿になった。
友達が下着になったとき、胸の膨らみやショーツだけの下半身などが見え、これには流石に興奮した。
そしてそのあとも何十分か経ったようだがそれでも二人とも寝付けない。
友達が寝返りを打ち俺の方に体を向けると、何やら柔らかいものが俺の体に触れた。
友達は
「なんか寝付けない。」
「俺もだよ。」
「寝れるようになるにはどうしたらいいかな。」
そういって友達は俺の腕に手を絡めせた。
「もしかして、それ?」
「うん・・」
友達は嬉しそうに言った。
そのとき、俺の中で何かが弾けた。
そして友達を抱き寄せキスをした。
友達との4年の付き合いの中でキスするのは初めてだった。
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俺は一瞬我に帰ったが、友達はキスを続け嬉しそうに俺の体を抱き始めた。
そのあと、俺は友達の胸を下着の上から触った。
柔らかくていいおっぱいだった。
友達はキャミソールやブラなどを脱ぎ、俺も下着のシャツを脱いだ。
そして、お互いに脱がす感じで下半身も露出させて裸になる俺たち。
そして、俺たちはベッドの中でまぐわった。
俺は友達の胸を何回も揉み、友達の中に挿入した。
そして激しく腰を振る俺。
友達は人が変わったようにいやらしく喘いだ。
友達は
「ずっと好きだった。でも、言い出せなくて。」
「俺もだよ!俺もお前のことが好きでたまらないんだ!」
「嬉しい!」
俺は自分の気持ちを押し殺していたようだ。
本当は友達が好きでたまらないのに。俺はそのあとも友達の体を貪欲に求めた。
2年前、俺は友達に「いい人見つかるよ」と励ましていたが、そのいい人が俺自身になるとは夢にも思わなかった。
–END–
『唯の友達(27歳・♂』さんからの投稿です。
ありがとうございます。
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