前回の体験談はコチラ
彼女はバイト先では良く働き、重要な仕事もしていた。
本社に研修に出かけたり、女子のバイトの元締め役もしていた。
バイト仲間の間では毅然として振る舞うところもある彼女だったが、俺と二人きりになると、少女になってしまった。
休憩室でも、他のクルーがいると俺達はまるで相手を無視していた。
二人きりになると、俺は仕事をしている彼女の後ろに近づいて、首筋を指でなぞったり、柔らかくバストに触れたりした。
彼女はしばらく我慢してデスクワークをしているが、そのうちにため息をついて俺にもたれ掛かってくる。
他のクルーが来たらぱっと離れるのだが、随分スリリングだった。
俺は彼女を抱きたかったし、彼女も恐らく濡れていただろう。
彼女から家に頻繁に電話がかかってくるようになってきた。
母は少々不審に思い始めたようだったが、仕事の話と護摩化した。
また二人だけで会いたい、と向こうから何度も言われ、仕方なく俺のアパートに呼ぶことにした。
俺は自宅にもいたが、近所にアパートを借りていて半分独立のように生活していたのだ。
彼女を下宿に呼んだ。
男の部屋だから、殺風景なものだが、彼女は物珍しげに部屋を見回していた。
俺は紅茶を淹れて、買ってきていたケーキを出した。
彼女とは向かい合って座った。
彼女の肉体が目の前にある。
急ぐことはない。
彼女はどこか反応がトンチンカンで、息遣いが少々荒かった。
リラックスしていたのは俺の方で、彼女は普通でなかった。
とりとめもない話をし、時間が流れていった。
彼女がカップを洗ってくれるという。
小さな流しだが、一応備え付けてある。
彼女がカップを洗い始めた。
俺に後ろ姿を見せている。
洗う動作がどことなくせわしげで、緊張しているようだった。
俺はそっと立ち上がり、彼女の肩にそっと両手を置き、そのまま抱きしめた。
そして、胸に手を入れて乳首をまさぐった。
「ヒッ」
彼女は声にならない声を上げて、身体を堅くした。
が、すぐに柔らかくなった。
彼女は緩やかに俺の手をはねのけようとする。
その手の力は段々弱くなり、逆に俺の腕に爪を立て始める。
心地よい痛み。
俺は柔らかく力を入れ、彼女の重心を奪い、身体のバランスを崩す。
そのまま、床にそっと押し倒す。
彼女は
「止めて、止めて、・・・・・」
と首を振りながら、俺に胸をもまれ続ける。
彼女は言葉の愛撫を好んだ。
言葉を聞き、それが繰り返されるとどんどんヒートアップしてゆく。
「愛している」
「素敵だよ」
「素晴らしいよ」
「貴方は最高の女性だ」
書いてみると、歯が浮くような言葉だが、彼女は
「本当?」
と何度も聞き直し、こちらが繰り返すたびにぬるぬるに濡れてゆく。
スカートを脱がせ、薄手のシャツを脱がせ、下着だけにしたとき、俺の心はときめいた。
彼女は
「ああ・・・」
と両手で自分の顔を覆った。
俺は急いで敷布団を敷き、手早く裸になった。
息子はいきり立ち、痛いくらい。
俺は彼女を抱き上げて、布団に運ぶ。
彼女は素直に運ばれた。
仰向けに寝ている彼女のブラのホックを外すため、背中に手を入れると彼女は背中を浮かせた。
ホックはすぐに外せた。
彼女はパンストを履いていなかった。
パンティを脱がしたとき、パンティに愛液が糸を引いていたのを俺は見た。
食器を洗った濡れた手のまま、彼女は俺の腕の中にいた。
蛇口から、糸のように水が流れ続けている。
俺は、彼女の女性自身をのぞき込むことは最後までしなかった。
一瞬見えてしまったことは何度もあったが。
指を入れたことは一度だけ。
それも、彼女から
「イヤ、イヤ」
と言われ止めた。
なめたこともなかった。
彼女は俺の息子を触ってくれたことはしばしだったが、決して口に含もうとしなかった。
気持ちが悪いというか、俺達の世代はそういうタイプが多かったようだ。
一種の美学というか、何でもありではなかった。
その代わり、言葉の愛撫をはじめとするメンタルなものには、じっくり労力をかけた。
優しく身体をなでさすり、首筋や耳の後ろなど丁寧にキスをしていった。
彼女は俺の息子を、玉の袋を優しくなで回してくれた。
愛おしげに。
触れられる快感と、丁寧に愛撫される嬉しさに、俺は深い満足を覚えた。
さて、顔を覆っていた彼女は、
「ああ、ああ・・・・」
と言いつつ荒い呼吸に胸を波打たせていた。
乳首をなめ、髪の毛をなで、顔から手を取り払いキスをする。
彼女の乳首は柔らかかった。
固くならない。
マシュマロのように柔らかいまま吸うと少しだけ伸びた。
彼女は乳首が感じるらしい。
びくりと震える。
俺は彼女の体内に入り込んだ。
今から思うと、彼女のあそこは結構受け入れられやすかった。
挿入で困ったり、探したりしたことは一度もない。
俺が腰を使い始めると、彼女は
「ふうん、ふうん」
呼吸をし始め、興が乗ってくると爪を俺の身体に立てた。
腕といい、背中といい、あちこちにひっかき傷ができた。
言葉の愛撫は続く。
「素敵だ、愛しているよ、もう絶対に離さないからね」
「本当に?」
「ああ、本当だよ」
正常位のまま俺はイってしまった。
彼女はぐったりとして、俺の隣にいる。
今で言う中出しだ。
精液がドロリと彼女の膣からあふれ出す。
ティッシュペーパーでぬぐい取り、シャワーを浴びる。
良く妊娠しなかったものだと思う。
俺はクルー仲間には、二人の関係を知られないように心掛けていた。
彼女も最初はそうだった。
すれ違うとき、一瞬視線を合わせる。
彼女の胸やお尻、二の腕が俺にチッとかすめてゆく。
後はお互いに知らんぷりだが、その一瞬に何かが通っていたと思う。
彼女はスターと呼ばれていた。
休憩室に自分のデスクを持っている。
制服も、他のクルーとは違っていた。
当然ロッカーも個人のものだ。
Mで彼女は相当信頼されていた。
俺は余りバイトに入らなかったが、連絡を取ることはできた。
休憩室の隣りにもう一戸部屋が借りてあり、そこは彼女が鍵を持っていた。
クルーも入れるが、鍵は持っていない。
俺は彼女の手伝いや打ち合わせで、二人きりになる時をその部屋でもった。
二人きりになると、俺達は隣あって座り、休憩室で休んでいるクルーに内緒で打ち合わせや手伝いをした。
彼女を触りながら。
頻繁に打ち合わせがあるわけではない。
彼女は時にはノーパンで俺の隣に座った。
彼女も結構スリルを楽しんでいたと思う。
月に二回ほどだが、一緒に飲みに行ったり、ディスコで踊ったりもした。
その後はホテルに入った。
俺には余りお金がなかったため、二回に一回は彼女がホテル代を持ってくれた。
彼女と付き合いだして、俺はマスターベーションをする必要がなくなった。
いつでも自由になる女体がある。
彼女は、家庭を壊すつもりはない。
俺も、彼女の考え方に口を出さなかった。
四ヶ月が平穏に過ぎた。
平穏が崩れだしたのは、彼女の行動がエスカレートし始めたためだった。
ある時、クルーノートに詩が書いてあった。
クルーノートとは、クルーが思いを書いたり、今日あった出来事を書いたり、色々書き込む雑記帳のようなもので、いつも机の上に置いてあり、全員が読むことができる。
その詩は、一ページを埋めており、まさしく俺達の結ばれた夜のことをデフォルメして書いてあった。
もちろん性行為の事までは書いていない。
が、あの夜が如何に素敵だったか等々、詩の形をとって書き込んであった。
今でも思い出す。
詩の中の最後のあたりの一節。
「社会が無かったら、道徳が無かったら、私を縛る太いロープが無かったら貴方と一緒になれるのに・・・・」
俺は、それを読んで背筋が寒くなった。
この詩はクルー仲間で話題になった。
「これを書いたの、誰だ?」
ご丁寧に、筆跡鑑定を始めるやつがいる。
「Sさんじゃねーか?」
「この部分、どういう意味だ?」
正社員のMGRは、流石に大人で
「人生色々あるんじゃないか?」
俺も実はこの会話に加わっていた。
冷や汗を流しながらも、できるだけ自然に振る舞い、友の発言に相づちをうったりしていた。
俺は今まで彼女のことを聡明で、自分の安定を壊さない程度に人生を楽しむ術を見つけた女性だと思っていた。
だから、俺にとっても都合の良い彼女だった。
しかし、そうでなくなってきている。
彼女と二人きりになった時、彼女に俺は問いかけた。
「どうしてあんな詩を書いたんだ?」
「さあ、なぜかしら」
それから
「ふふふ・・・」
と笑った。
「皆、あれを見て、あることないこと詮索しているよ」
「やらせておけばいいんじゃない?」
話にならなかった。
俺は、誰もいない時を見計らって、あのページをびりびりと破り捨てた。
そういえば、兆しもあった。
彼女は、バイト先で俺に突然怒りだすこともあった。
他のクルーには相変わらず愛想がいいが、俺に冷たかったりする。
理由で思い当たる節はなかった。
俺のふとしたしぐさや、仕事の進め方、特に新人の教え方など、気にかかることがあると俺に突っかかってくるらしいというのは、後で分かったことだ。
俺は結構厳しいトレーナーだったし、仕事で甘えるのは嫌いだ。
技術というのは、厳しく教えられなければ身に付かない。
その厳しく接する姿が気にくわないと、怒りだすのだ。
が、それは彼女の職分を超えている。
事実、俺は店長にはほめられていた。
要は、彼女はバイト仲間としての一線を超え、俺に彼女が理想とする姿を演じて欲しくなったのだろう。
彼女は俺にひどく甘えてきたり、つっけんどんになったりと、俺は彼女に振り回されるようになってきた。
またある時は、休憩室の流しの前の鏡に、俺の名前とハート、それを貫く矢が落書きされていた。
ご丁寧にボンドを使って描いてある。
俺の名だから、がりがりと引っかいて30分位かけて綺麗にした。
後で彼女に
「こんな事があって、困ったよ」
というと、彼女はクスクス笑い始めた。
俺が目で
「君か?」
と問い掛けると、彼女はあかんべーをした。
そして、俺に乗りかかってきて激しいキスをして、そのまま俺を抱きしめた。
それは、Mの休憩室の中だった。
俺は彼女を優しく離し、唇をぬぐった。
口紅が付いてしまっているはずだ。
彼女愛用の口紅の味が、俺の唇にこびりついていた。
彼女は三十六歳。十九歳で結婚し、二十歳で出産していた。
目の前にいる、未だ独身と言われてもおかしくない彼女に、俺とそう違わない子供がいるなんて、不思議に思えた。
思わずまじまじと見つめてしまった。
このように恵まれた生活の中、何が好みででMのバイトなどに入っていたのか。
そして、なぜ俺と不倫など始めたのか。
「寂しかったのよ」
とぽつりと彼女は漏らした。
自分を無くして、子供達のためだけに生きてきた。
子供達は健やかに育ち、一応育て上げへの準備が整ってきたとき、彼女は失われた二十代を思い起こしたのだろう。
今になって彼女の気持ちがわかる。
が、当時は分からなかった。
彼女の感情の振幅の大きさに、俺は当惑していた。
突然べたべたと甘えてきたり、俺に冷たくなったりする彼女。
彼女を抱いているときは、彼女は従順だった。
彼女には体臭が余りなく、清らかな感じだった。
俺はマスターベーションをいつの間にかしなくなった。
我慢していれば、彼女を抱ける。
そんな思いがあった。
だから、抱くとなると一度に三発など、若かったな、と思う。
彼女はご主人に抱かれるのを好まなかったという。
それが俺には信じられなかったのだが、あの男前だ。
浮気も相当だったのだろう。
俺との関係も、ご主人に対する復讐みたいな意味合いがあったのかもしれない。
が、いつの間にか、彼女は本気になり始めた。
言葉の愛撫を彼女は好んだ。
これは、毎回そうだった。
愛の言葉を聞きたがり、それを聞くたび濡れていった。
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俺は、時に冗談で聞いた。
「ご主人と別れる?俺と一緒になる?」
すると彼女は必ず左右に首を振った。
「そう、所詮俺は君にとって若い燕なんだよね」
彼女は申し訳なさそうに俺の髪をなでた。
が、後半になると、同じ質問をしても返事をしなくなった。
黙って俺の目をじっと見つめたり、視線をそらせたりした。
ノートの件があったのは、その頃だ。
彼女の心は揺れていたのだと思う。
最初は遊びだったのだろうが。
そこで俺が彼女の心に応えてあげたら、どうなっただろうか。
が、俺は一歩引いた。
泥沼に引き込まれるような何か恐ろしいものを感じ、鳥肌が立つことがあった。
俺の生活で、Mはごく一部でしかなかった。
彼女の存在も、俺にとって都合の良い関係でしかなかった。
時に一緒に時間を過ごす。
そして、セックスする。
彼女は若い男とデートできるし、俺も性欲を満足することができた。
続く
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